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最善策

今回は色んな人が出てくるのでごちゃごちゃしてます()

現状を簡単に説明すると、女子高校生だった私はノベルゲーム「ローズラバーズ」の世界に転生してしまった。


「な、ななな…なんでええぇぇっ!?」

(いや待て、落ち着け私!慌てても何も解決しない!)

大きく深呼吸をして落ち着こうとした時、


「「ラール!」」

扉が乱暴に開き、母と父が焦った顔をして入ってきた。


「ラール!?体の具合はどうなの!?記憶はある!?!?私ママよ!?わかるかしら!?!?」

案の定母は大混乱していて私の記憶が消えたと勘違いしているようだ。


「1週間前、突然倒れたんだ。1週間も目が覚めなくて心配したんだぞラール。…意識が戻って本当に良かった」

父はさっきまでは焦っていたものの、今は安堵感が勝っていて笑顔を見せてくれた。


「お嬢様…本当に良かったです…」

メイドも涙ぐんでいた。


不意に母に抱きしめられた。


現世ではあまり抱きしめて貰えなかった母のことを思い出して少しだけ母に甘えて泣いた。




それから3日程は「まだ安静にしていてくださいね!」とメイドに念を押され、ベッドでゴロゴロしていた。

ただゴロゴロするだけなのは暇すぎるので頭の中で状況を整理していた。


(まず、ここはロズラバの世界で間違いない)


そう。この世界をロズラバの世界と前提として話を進めると全てにおいて辻褄が合うのだ。


まず私はラール・ヴェレットであることは確定していて、そしてここはヴェレット家の私の部屋。

赤髪と赤い瞳を持った私はこの世界では、



ー悪役令嬢と呼ばれる存在。



結末から言うと、私には救いが無い。


私は第一王子であるカルム・ブレイニーの婚約者を決める試験に落ちてしまい、第二王子であるアラケル・ブレイニーと仕方なく婚約させられてしまう。

私は第一王子のことも第二王子のことも好きではなかったし、同時にアラケルも私の事を好きではなかったらしい。


最終的に、アラケルはロズラバのヒロインであるシーニィ・グラーブに恋をしてしまい、私は婚約破棄を言い渡され国外追放という最悪のバットエンドを迎えることになるのだ。


その事を踏まえて私は婚約破棄と国外追放を逃れるための最善策をゴロゴロしながら考えていた。


そこで、あるひとつの策が浮かんだ。



(第二王子と婚約するのではなくて、第一王子と婚約出来れば良いのでは?)



「そ、それだっ!」


我ながら名案だと思って叫んだ時、ちょうど昼食を持ってきたメイドに「はしたないですよお嬢様!安静になさってください!」と怒られてしまったのは言うまでもない。

読んで下さりありがとうございます!

続きはもう暫くお待ちください!

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