目覚め
前話投稿から時間が空いてしまい申し訳ありません…!
「……………うさま……嬢様」
(…?誰かが呼んでる…)
「お嬢様!」
静かに目を開けると、見慣れない天井に花の良い香り、挙句の果てに天井からシャンデリアが吊るしてあった。
シャンデリアなんて初めて見たよ私。
「お嬢様!?奥様、旦那様ー!お嬢様が目覚められましたよー!」
大きな声で叫ぶメイドを横目に状態を起こし深呼吸をして一度状況を整理することにした。
推測だが、ここは私が生きていた現代ではないと思う。
私は女子高校生だった…はず。しかし、目線を落としてみると一回り二回りも小さい手が体から伸びていた。6、7歳くらいだろうか。そして、服装もフリルが多いワンピースを来ていた。私はもっとシンプルな服が好みなのに…極めつけに、髪色が赤なのだ。なんとなくだがこの髪色はきっと地毛だろう。しかもツヤがあって、触り心地がふわふわなので高級なシャンプーを使っているに違いない。高校生の私の髪は茶色のストレートで少しパサパサしていたような気がする。
この髪少し羨ましい。
周りを眺めてみると、とてつもなく広い空間が広がっていた。赤色の家具が多いことからこの体の主は赤色が相当好きだったのだろう。
部屋を観察していると、大きな鏡があったので姿を確認しようと鏡に歩み寄った。
「…えっ?この姿って…」
見覚えがあった。この姿は。まさか。
「ラール…!?」
そう。鏡にはローズラバーズの悪役令嬢で私の好きなキャラクターであるラールの幼少期の姿が映っていた。
今話は少し短めです。
次話までまた時間が空くと思いますが、暇な時に読んでくだされば幸いです。