第2話 修行の日々
忍術学校に入って2年の月日がたった。その2年は勉強ばっかりの日々だった。
勉強はあまり好きじゃなかったけど、水練よりかは遥かに良かった。水練って言うのは、雪の降る寒い冬の朝に氷の張った川に行き泳いだり滝に打たれたりする訓練だ。ホントにあれだけは辛くって仕方なかった。
10歳になったら本格的な忍術の修行が始まるので、この1年はその準備期間になる。
忍術の適正を付ける為にこれまで以上に過酷な訓練になるそうだ。毎朝水練、そして崖登り。
朝ごはんを食べてから火練。火練っていうのは篝火に少しずつ少しずつ近づいて行く訓練だ。凄く暑いんだけど、この修行を続けていると最終的には火の中に入っても大丈夫な身体になるんだ。早くそんな強い身体になりたいと思った。
午後からの辛い修行は土練かな。土練ってのは、自分で自分が入れる位の穴を掘って、その中に入って夜を過ごすんだ。初めは掘っただけの穴だったんだけど、二日目、三日目と続いて行くと段々と穴を埋められて行くんだ。1週間たつと全身が土の中に埋まってしまう。息も出来ない程苦しいし、土の中は凄く暑いからホントに大変だった。
でもそんな過酷な修行でも毎日やっていると段々と慣れてくるから不思議に思う。他のみんなもそうなんだって。みんなに負けないように頑張らないとね。
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