表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

最近思ったこと 虐待と子連れ様

作者: 豊福 れん

楽しくなかったはなし

わたしはこう思う

 児童虐待のニュースを耳にする度に思う。世の中には子を切望しながらも不妊に悩む夫婦なぞいくらでもいるというのに、何故わざわざ事件を起こすような親元にばかり生まれてくるのか、と。「ばかり」と言うと語弊はあるが、目立ってそう見えるということは確かだと思う。そして、そうして命を落とすことを不憫に思っている。

 道を歩いていても感じる。子供が暴れようが喚こうが無関心な親、他人に迷惑をかけていても責任を感じない親。俗に言う「子連れ様」や「妊婦さま」と揶揄される人々。こういった類の人間がまた増えるのかと思うと、ぞっとするのである。


 先日、近くのスーパーに出かけた。小さな店で、カゴを持ってすれ違う時にお互い気を遣わないといけないほど、通路も狭い。土曜日の午前中などの酷く混み合う時間帯は、すれ違う事すら憚るほど混雑する。

 そんな店内を大きなベビーカーで当たり前のように歩き回り、さも当然そうに他人に道を開けさせる若い母親がいた。わたしが支払いを済ませたとき、彼女も丁度レジにいた。そして、その向かいのレジには老婆がいた。買った物を荷造りする台はその先にある。けれど、ベビーカーが通路を塞いで通れない。仕方がないので「すいません。通りたいのですが。」と、声をかけた。だが、彼女達はちらりとわたしを見るだけで、どちらも動こうともしなかった。

 確かに狭かったが、だからこそ通れない。少しの譲る努力どころか、どちらも自分は動かなくてもいいと勘違いしていたようだった。とはいえ、わたしもカゴは重いし、後ろの人だってそのうち来る。台も混んでおり、順番待ちをしているので並ばなければならない。

 仕方がないので、誰にもぶつからないように、何とかして通ったが、それが母親の気に障ったらしい。わたしが台の順番待ちの列に並んで待っていると、その場所にはスペースがあったのにも関わらず、わざわざ「通りたいんですけど。」と言ってから通り過ぎて行った。フンっ、と言いながら。わたしはこんな親の元に生まれなくてよかったと、その後ろ姿を見ながら思った。

 わたしなら、そんなに混雑する時間帯に、わざわざベビーカーを押してまでそこには行かない。仕方のないこともあるだろうとは思うが、だからといって何でも許される訳ではない。


 子育てをしていれば、多少なりとも他人に迷惑がかかるのは当然で、たまたま居合わせた人も含む周りの人間もある程度受容する必要はあるだろう。ベビーカーを否定する気もない。しかし、そこに胡座をかく親のなんと多いことか、ということである。

 恐らく、「普通」の観念が違うのであろう。大抵のことはこれで流すことが出来る。けれど、これらのことは嘆かわしい事の一つだと思っている。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] またまた失礼します。 読んでいて腹が立ってきました!! ほんと、悲しいかなそういうのが当たり前に なっちゃってますね。 しらんふり、譲るのなし、声掛けなし・・・。 ただでさえ無言で、…
2014/10/22 12:22 退会済み
管理
[一言] 気持ちはよく分かるんですけど、こういう話って、「人の善意の上に胡坐をかいて周りの迷惑を考えないバカ女とか死ねばいいのに」で終わらせるべき話だと思うんですよね。 親とか子供とかベビーカーとかの…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ