やられ役の憂鬱
尺をはかっていません、教えてくださると嬉しいです。
とにかく叫びたいふざけたい方に演じていただきたいです。
やられ役の憂鬱
やられやくA(不)
やられやくB(不)
プレイヤー(不)
A「ぐああああああ!!」
B「ぎぃああああああああ!!」
プレイヤー「天下取った!!」
五秒ほど間
A「おつかれー」
B「おっすおっす」
A「いやあ、今日も切られたな」
B「まじ痛かったわ、なんでああ切ってくるかな。斜め切りとか避けるスキルねえっての」
A「てか、たまには勝ちてえんだけど、なんで負けんのかね?」
プレイヤー「お、お疲れ様です…」
A「おう、お疲れ。毎度言ってるけどお前がビクビクすることねえって」
プレイヤー「あ、はい…なるべくなら負けたいんですけど…毎度天下取ってても現実味がないといいますか」
A「気にすんなって、俺らの役目なくなるじゃん。なあ?」
B「だね。気にすんなって。それより今回のミッション的に動けてたんじゃないの?」
プレイヤー「そうなんですけど、結構身体が辛いっていうか…」
B「確かに、毎度動いてるもんなあ。今日なんか斜め切りだしな」
A「あれって結構腰に来るんじゃないのか?」
プレイヤー「いやいや、先輩方には頭が下がります…毎回倒れてくれますから」
B「それが仕事ってもんだから」
A「しっかし、勝ってみてえよな」
B「そうだな、毎度切られてばかりも腹が立つし。…あ、お前じゃねえぞ」
プレイヤー「あの、本当にすいません」
B「なんでプレイ中はかっこいいのに普段はこうかなあ」
A「まあ、そういうとこ可愛かったりするから気に入ってるけどよ」
プレイヤー「あ、ありがとうございます。今、オフラインなんで勝ってみませんか?負けますんで」
B「いや、ダメだろ」
A「常識的に考えてみろって、俺らやられ役が勝ったら締まらねえだろ」
プレイヤー「見られなきゃ大丈夫ですって!」
B「どうする?俺はどっちでもいいけど」
A「よっしゃ、やってみっか!!」
B「マジで?」
プレイヤー「では、やってみましょう!3、2、1」
A「うおおおおおおおおおおおお!!」
プレイヤー「必殺、乱れ咲!!」
A「ぎぁああああああああああ!!」
B「ストーップ!!お前!!」
プレイヤー「はっ!いつもの癖が!!」
A「綺麗に技入ったじゃねえか!!何してんだよ!」
プレイヤー「すみません!!すみません!」
B「仕切りなおしてもう一回!」
プレイヤー「はい!!」
A「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
プレイヤー「クッ、うっ!!」
A「死ねええええええ!!」
プレイヤー「必殺、返り討ち!!」
A「ぐぬおおおおおおおおおお!!!!」
B「おおおおおおおおい!!」
A「やべぇ…勝てる気がしねえ…」
B「お前もリアルに落ち込んでんじゃねえって!!お前さあ、負ける気あんのかよ」
プレイヤー「おかしいです、身体が勝手に…」
B「まあ、元々そういう設定だし、仕方ねえけど…っておい、何地面にのの字書いてんだよ」
A「もう、一生やられ役でいいっす」
B「キャラブレしてんじゃねえ!!」
A「つーか、俺らの設定がもう負けてんじゃねーかって思えてきた」
B「…それ言うか、普通。このまま負け組なのかな」
A「負け組…」
プレイヤー「そんなことありません!!」
A「お前…」
プレイヤー「先輩達がいなければ、成長できなかったことがいっぱいあります。先輩達が支えてくれたから頑張れました。負け組なんて言わないでください!!負けだなんて思わないでください!!先輩たちがいてこそのゲームなんです!!」
B「…っ、ぐす、クッ、ありがとう!ありがとう!!」
A「また明日からまた頑張れるわ。頑張ろうぜ!!」
プレイヤー「先輩!」
B「おう!!」
A「じゃあ、またな!!」
五秒ほど間
A「ぐええええええええええ!!」
B「ひいいいいいいいい!!ぎゃああああああああ!!」
A「うおおおおおおお!!」
B「ひぎゃああああああああ!!」
プレイヤー「ぐほっ…くそ、負け…た」
B「…お疲れー」
A「なんだ、今日。すっげー弱かったな」
B「叫び損だな」
プレイヤー「先輩!!」
B「お、おう。お疲れ…」
プレイヤー「負けるって素晴らしいです!!気持ちがいいです!!やられて最高でした!!」
A「そ、そっか…」
プレイヤー「こんな素晴らしい世界だったなんて…感激です!!」
B「なんか…複雑だが、良かったな」
A「まぁ、たまにはいいんじゃねえかな」
プレイヤー「明日も負けるぞ!!」
B「何に目覚めたんだ、あいつ」
A「知るかよ」
プレイヤー「明日も負けるぞおおおおおおお!!」
B「勝ってばかりってのも考えものなのか…」
A「もう勝ちたいって思わねえ…」
B「でも、毎回叫ぶのって」
A「憂鬱だな」
プレイヤー「負けたいぞおおおおおおお!!!」
A「うるせええええ!!」
B「この勝ち組がああああああ!!」
プレイヤー「あふっ…!!」
終わり
とにかく叫びたい方におすすめです。