表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
virgin road  作者: 星野詩
2/2

絶叫!キャスト決め

「やぁだぁ〜〜!!!!」


古風ある廊下に、一人の女の子の絶叫が聞こえる。

それは、聞く人によれば悲鳴とも嘆きとも聞こえる声だった。

その声の持ち主は、もうすぐ卒業を迎える六年生の神木奈緒かみきなお

そして、ソレをなだめるのが保健の先生の井沢美保いざわみほ


「なぁんで私が、そんな役なの!?」


「先生も、止めたんだけど・・・」


奈緒は、保健委員だった。今度行われる全校保健集会で、保健委員は演劇をすることになっていた。奈緒は、前から演劇に興味があったから、キャスト希望だった。

そのキャスト決めで、もめているのだ。


「でも先生!この、五年生の田出たでって人と交換すれば・・」


「なんだか、こっちの方が面白いからって・・・」


「誰が!!!」


奈緒の迫力に、押され気味の井沢先生は、言いにくそうに口を開いた。


「・・西田君。」


「つ〜よ〜し〜!?」


西田剛にしだつよし。保健委員の委員長で、奈緒とは喧嘩ばっかりしていた。

委員長として、演劇の全てを剛が決めていた。


「でも・・おかしいでしょ!!」


「いや・・それが面白いみたい・・・で・・・」


「田出君は納得してるんですか!?」


「あぁ。うん。」


「そんなぁ・・・・」


「キャストやるなら、あの役だし・・・イヤなら、キャストは無理だけど・・・」


「・・・・・・・。」


キャストは、どうしてもやりたかった。

私は、絶対高校生になったら演劇部に入ると決めているから!!


演技をするのが好きだった。どうして好きかは、わからないけど、違う人になると言う事が、楽しくて仕方なかったんだ。


「・・・わかった。やる。」


「本当!?じゃあ・・・練習は明日からね!!!」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ