キララ「終わる宴 次の思い」アキ「イベ終了」
今回の章ラストです。
Aki「あれ?短くね?」
そうだね。今回はちょっとショート気味に。ただやりたいことはやった。
Aki「そうなのか」
うん。では二月最初のちゅうなん!!
Aki・Tsubasa「銀幕のあける舞台。さぁ、物語の始まりだ」
2時間に及ぶイベントが終わる。席を立ちぞろぞろと会場をでる。通路近くに座っていたこともあってそこまで渋滞に巻き込まれることなく動けた。
俺の前を歩くのはミユキにキララ。そして横には天音ちゃん。渋滞が薄いとはいえ人が多いのではぐれないように天音ちゃんが俺の服の袖をつかんでいる。というより一度巻き込まれかけたので天音ちゃんに袖を掴ませたのだ。
「あっ、お帰りー」
青葉がいち早く俺たちを見つけ手をあげる。俺も返すように左手をあげて近づく。
そのすきに天音ちゃんの手をそっと退けて青葉たちに変なことを言われないようにする。天音ちゃんはお姉ちゃんを見つけてか俺から離れて駆け寄っていく。
「どうだった?」
ナナがキララたちに問いかける。
「なかなかのものだったぞ」
キララはいつもの口調で返し、ミユキは小さく頷く。
「天音もこの様子だと楽しかったみたいだね」
青葉は妹の頭を撫でながら笑う。
その様子になんだかんだでお姉ちゃんしているなと笑う。
「さて、と……どうする?」
俺はみんなに問いかける。一応一通りみたしグッズも購入済みだ。
「ウチはもういい」
ミユキは満足げにいう。後方の天音ちゃんも頷いていた。
「我も満足しとる」
「わかった。じゃあ帰ろっか」
「あっ、じゃあお茶していかない?」
ナナがみんなに提案する。
「お茶?」
「うん。ほらっ、今電車乗ったら多分このイベントの人たちと乗り合わせちゃうだろうし……だからちょっと時間をずらすためにね」
「そういうことか」
俺も意図を理解してみんなを見る。異論はないようだ。たしか近くに喫茶店があったはずだ。そこにいこう。
「んじゃ、行くか」
俺はみんなに声をかける。その喫茶店に向かい歩き出す。
「よし、それでは被告人小鳥遊冬前の服の袖を天音が掴んでいた件についての裁判もそこで始めよう」
「あれー?バレてた」
面倒になりそうだとがっくり頭を折った。
そのときある建物が視線を捕らえる。その建物を前に思わず立ち止まる。
「アキ?どうしたの?」
不自然に止まった俺を呼び掛けるナナ。
「いや……なんでもない。ただ、クリスマス近いんだなって思っただけだ」
「ふーん。まあ、そうだね」
気の早い店はクリスマス商品をおいている。そろそろ、キララたちようのプレゼントの人形を作り始めようか。
「今日帰りちょっとよるとこあるから先帰っててくれ」
「どうしたの?」
「フェルトとか、色々買おうと思ってな。キララがクリスマスは人形がいいっていうからさ。それならミユキも人形でいいかなって。あとキララは誕生日は俺が作った服がいいっていうからそれの材料もな」
「…………」
「ナナ?」
「クリスマス、私のぶんも追加ね」
「えっ……はあ、わかったよ」
俺は苦笑いを浮かべてナナの要求をのむことにした。
「先帰っててくれって、二人とも本当に夫婦みたい」
「「なぜそうなる(なるの)!?」」
ちょっとだけ伏線を張って終了。
Aki「そういや、ちゅうなん年内完結目指してるみたいだが?」
うん。ちょっと計算したら九月ごろ完結になるのかな?って感じ。ただ今回のように短い章ができたり、逆に長い章ができたりするかもしれないけどね。
Aki「そこらへんはわからないのか」
実際に書いてみないことにはね。それでは、次章で。
Aki・Tsubasa「encoreのその先へ。拍手が続く限り」




