キララ「昼食裁判」アキ「日本の裁判制度じゃありえないけど」
なんだろう。もともと貧乏ゆすりを癖でやってるんですが最近酷くなってる。
Aki「人によっては不快になるよな」
うん。気を付けたいと思ってるんだけど集中すれば集中するほど貧乏ゆすりがひどくなるんで止めようがない。
Aki「それでも気をつけろよ」
はい。それでは。
Aki・Tsubasa「銀幕のあける舞台。さぁ、物語の始まりだ」
昼は一旦ドームを抜けて近くのバーガー店へと足を運ぶ。もちろん、青葉たち姉妹も一緒だ。
「そういや、それで決まったかな?俺かナナか……どっちがいいか?」
俺にキララ、ミユキの分も一緒に購入し席につきながら天音ちゃんに問いかける。
「あまねはつれていってもらえるだけで嬉しいからどっちでもいい」
「そっか」
俺はチーズバーガーをかじる。となると、ナナとの話あいになるが……。
「はいは〜い、提案がありま〜す」
「却下」
「ちょっと!?」
ポテトを高らかにあげる青葉。嫌な予感しかしない。
「で、なんだよその提案って」
「いや、別に真面目に多数決でいいんじゃないかって言いたかっただけ」
「多数決?まあ、妥当っちゃ妥当だな」
「でしょ?なのにいきなり却下は酷いと思います。タカッちは無罪の罪をアタシに着せた」
「いつもの行いがあるからな」
「判決、小鳥遊冬前。有罪」
「俺に弁護人いねぇしなんで検事に裁判官兼任してんだ」
「じゃあ私が裁判官。小鳥遊冬前、有罪」
「悪乗りしてきた」
「イベントの見守りに処する」
「どさくさに紛れて押し付けんな。てか、有罪ってないわー」
「そうだよね〜、タカッち」
「えぇっ!?寝返った!?というか皐月ちゃんが言い出したんだよね!?」
「アタシは弄れたらどっちでもいいから」
俺もふっといてなんだが青葉は悪いわ。敵にしたくないタイプ。
「とにかく、話戻すぞー。キララたちもそれでいいよな?」
「よかろう」
「うん」
「はい」
三人とも頷く。
「じゃあナナがいいと思う人」
俺は問いかけながら挙手をする。これで過半数集まって……あれ?
「俺だけ!?」
まさかの一人。
「はーい、じゃあアキだと思う人」
急に元気になったナナが挙手を募るともちろん全員が手をあげる。
「……まず、青葉理由は?」
「弄りネタのため」
悪びれることなくナゲットを食べる。可愛らしい笑顔なことで……。
「キララ」
「我が半身なのだから選択のよちはなかろう」
「ミユキ」
「アキお兄ちゃんの方が良さそうやったから」
まあ、うん。この二人は俺を選びそうだ。だからこそ青葉と天音ちゃんがナナを選ぶと思った。特に天音ちゃん。男の俺よりもという部分はあると思ったんだが。
「天音ちゃん」
「えっと、……やさしかったから。色々」
「えっ……あっ、あぁ」
恥ずかしそうに言って魚のフライが挟まったハンバーガーをかじった天音ちゃん。
そういや、ついでだと天音ちゃんが購入したグッズなんかも俺がもってあげていた。それが原因か。
「タカッちの罪状は?」
「ロリコン容疑でいいんじゃない?」
「じゃあ有罪で」
またしても弁護士のいない高速裁判が行われていた。
Aki「なんで俺がこうなっていくんだ」
フラグ増やす気はないよ?
Aki「そりゃ相手が相手だし」
ロリコン歓喜!!
Aki「敵を作ろうとするな」
は~い。では。
Aki・Tsubasa「encoreのその先へ。拍手が続く限り」




