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中二病ってなんですか!?  作者: 椿ツバサ
過去の行い、今の過ち~交差する二つの時~
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キララ「未来へつなぐ道」アキ「解決と問題」

もう学校が行って勉強する日が指を折る程度にしかなくなってきたな。

Nana「寂しい?」

いや、特にそういう気分はないんだけどね。

Nana「冷めてるね」

仲いい友達とは別に卒業後も連絡取ると思うし、行こうと思えば高校にいけるし……ねぇ?

Nana「そういわれたらそうなんだよね」

うん。それじゃ。

Nana・Tsubasa「銀幕のあける舞台。さぁ、物語の始まりだ」

俺の気持ちを吐露させる。自然と顔に熱を持つのがわかる。

ナナが自分を責める様を、俺は長い間近くで見ていた。その度に襲ったのは自分の情けなさだった。ただただ、情けなかった。

あのとき俺がどうしていればよかったのかと考えていた。だから、悲しむナナのことを無視していた。そして、時がたったあとは、ナナが苦しんでいたことを気づいてやれなかったが自分が情けなかった。

「アキのために……」

「罪は罰せられて初めて意味を持つ。俺もナナも、それぞれ罪わ抱えている。はたからみればそれは罪ではないと言われるかもしれない。だけど、そんなの関係ないよな?俺たちに取ったらこれが罪なんだから。だったら一緒に罰を受けよう。ナナは過去に向き合うという罰を、俺はナナのことを支え続けるという罰を……一緒に」

ギュッと紫音の花束を掴む。

「そして、共通の罰として、ここのさんを想い続けよ?(ここのさん)を忘れないという想いを言葉を花に贈ろう」

目線を合わせる。そうだ、必要なのは許しの言葉でも糾弾するものでもない。俺たちを罰するものだ。罪は抱え込むより罰してもらう方が落ち着くものだ。

「アキ……」

俺の名を呼び、俺と紫音の花束を交互に見る。俺は黙って花束を再びナナに差し出す。

「うん」

ナナは……苦味の変わりに悲しみを少し取り込んだ笑顔で、紫音(ばつ)を受け取った。

「お姉ちゃん……ごめんなさい」

紫音の花束を胸に懺悔の言葉を捧げる。ナナの瞳から涙がこぼれて花束を濡らす。

この懺悔はここのさんを殺めたことについてなのか、それとも忘れようとしていたことについてなのか……俺にはわからない。それにわかったところでやることはかわらない。俺はナナが落ち着くまでナナの側に付き添おう。

ナナから吐き出される懺悔と涙をただゆっくりと眺めることにした。

水を得たからか紫音は心なしか元気になったように思えた。







「落ち着いたか?」

「うん」

瞳は赤いままだがそこからはもう涙はこぼれ落ちていなかった。涙のあとは残っているが。また、紫音の花びらがナナのほっぺたにくっついていた。涙がのりの変わりを果たしているらしい。

俺は苦笑して頬に手を伸ばす。

「えっ……、ちょっ、アキ」

なぜか動揺をみせるナナだが気にせずにそのまま手を頬に近づけ……。

「ほらっ、花びら。ナナが強く抱きしめるから花千切れたんだよ」

「あっ……だ、だよねー」

苦笑いを浮かべてため息をつくナナ。

「やれやれ、白由利は変わってもお前はいつも通りだな」

「笹原先生」

こえの方を振り返ると協力してもらった四人がやってきていた。ナナが泣いている姿を見ている間に笹原先生と夏喜さんそれぞれにメールは送っておいたのだった。

「いつも通りって?」

「この意味が分からないことがいつ通りということだよ」

「でも、それの方が未来や心晴先生にとってはいいんじゃない?ねぇー、2人とも?」

悪戯っ子のような笑みを浮かべて心晴ちゃんと未来ちゃんを見る。

「何言ってるの、恵ちゃん!!」

「うん? なら違うのか、木原」

「ちょ、笹原せんせぃ……」

「姉さん!?」

「未来ちゃんも違うのかな~?」

「うっ、うぅ……」

なにやらわからないが顔を赤くする二人。俺は首をかしげる。とりあえずは、ドSな二人が心晴ちゃんたちをいじめているということは理解できた。

「ははっ、アキはアキのままですよ」

その様子に笑い声をこぼすナナ。なんだか、滅茶苦茶だがそれがやっぱり、俺たちらしいなと思った。

―――ブーブー。

ポケットの中の携帯が震える。確認すると夏喜さんからメールが。そこには『任務完了お疲れ様。ありがとう』と書かれていた。その少しおどけの混じった言葉に小さく笑った。

紫苑の花も、俺の笑い声に合わせるように風に揺られた。

「さて、小鳥遊の初恋の話を詳しく聞かせてもらおうか」

「綺麗におわったのになんで蒸し返すんですか!?」

「それが、私だ」

周りからは期待のまなざし。きっと、辱められるだろう。俺はがっくしと首を折った。

最後はきちんとおとして終了。

Aki「オチやく俺かい」

もちろん。

Aki「一点の曇りもねえ」

それはみんなが望んでいることだ。

Aki「ひどい」

ではまた次回。

Aki・Tsubasa「encoreのその先へ。拍手が続く限り」

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