キララ「未来消えし者と続く者」 アキ「始めての衝撃」
なんとか2000字以内に抑えれた。
「久しぶりに1500超えたな」
うん。というかこの章は長くなるのかな……?一話一話が。
Miyuki「わからんの?」
次回もそこそこ長いんだけど実際に書いてみないとわかんないしね。
Miyuki「ふ~ん。そうなんや」
うん。それでは。
Miyuki・Tsubasa「銀幕のあける舞台。さぁ、物語の始まりだ」
夕方ごろ。朝からこの祝日を満喫していたアキ、ナナ、そしてここのは帰路についていた。
「楽しかったね」
ここのの優しい声に二人は元気に頷く。中学生になり交遊関係も増えたここのだがそれでもなお、妹と、弟のような存在であるアキとこうして遊ぶことが度々あった。
キララはクラスの友人と先約があり、ココロは高校に向けた勉強……に勤しむことなく何処かへと出掛けていった。
アキ曰く、シュウイチ×ユウリの同人が、等と言っていたらしくそれを聞いたここのは苦く笑っていた。意味を問おうとしたアキに対しここのは「知らないなら知らないでいいことだよ。というか知らない方がいいと思うな、うん」と、曖昧な返事をした。
「ここのおねぇ」
「なに?」
「次、いつ遊べる?」
おずおずと、それでいて期待を込めた声音でアキが尋ねる。
「えっと〜」
問われたここのはなにかを数えるように指を折り目線を左上に泳がせる。
「しばらく無理かな〜。文化祭の準備もあるしそれ終わったら期末テストだし、うん」
「そっかー」
心なしか残念そうにアキが呟く。その様子を見たナナが声をかける。
「私は何時でも行けるよ」
「ナナは知ってるから聞いてない」
「むっ……。アキがフラれたから励ましてあげたのに」
「なっ……。別にフラれてないし。ナナはいっつも余計なことしか言わないな」
「なによ……」
「なんだよ……」
「あーもう。ナッちゃんもアッくんも喧嘩しない。ね?」
「「はーい」」
二人ともどこか不満げに返事する。喧嘩するほど仲がいいを体現したかのように二人はよく最近小さなことで喧嘩を繰り返していた。
しかもここのがいるときによくこの二人は喧嘩をしていた。原因はナナの嫉妬だろうとここのは考えていた。
アキの言動から察するにアキに悪気は無いのだがなぜか自分といるとアキのナナに対する対応が生返事になったり冷たかったりする。それがナナが気にいらなくてアキを挑発する対応する。実の妹から嫉妬されるなんてと困惑しながらも仕方ないなとここのは思っていた。
「ナナはアキに対して恋愛感情を抱いていることは近くにいる人間からすれば明白だった。それに対してアキは気がついていないらしい。女の子の方が成長は早いということなのかもしれない。
「あっそうだ。文化祭土曜日にあるし、アッくんも来たら?コロね―――コロお姉様はたしか劇やるみたいだし」
毎年、三年生は文化祭は学年全体で劇をすることが決まっている。最も、文化祭と言っても公立中学ということもあってか、一年はクラス合唱、二年は学年全体で演奏、三年は前途した劇を順番に行うだけで面白みには欠けるところが多分にあるのだが。
「ウン、いくいく!!」
「そっか。私もコロね―――コロお姉様の劇楽しみだな、うん」
ここのは少し止まりながら感想を口にする。元々ココロのことをコロねえさんと読んでいたここのだがなぜか急にコロお姉様と呼ばせ始められた。理由を尋ねたところ「それが定理で摂理だから」という日本語の繋がりがチグハグな返事をうけてあー、この人は気分で動く人だもんな、うん、と悟り諦めてそう呼ぶようにしていた。そう呼ばなければお仕置きと称してセクハラまがいを受けるハメになることをここのは身をもって理解していた。
「あっ、あれ」
「ナッちゃん!?どうしたの?」
ナナが急に走り出してその後を慌ててここのが追いかける。ナナが駆けよった場所にはダンボールが置かれている。その中からニャーと高い鳴き声がでる。
「かわいい」
ナナはその白猫の頭を撫でる。白猫は嫌がる様子もみせずにそれを素直に受け止めた。その横に立ってそれを見るここの。遠くから車がやって来ているのが見えるが道も広く電柱のそばだから大丈夫だろうと判断し、一応ナナに電柱寄るように指示を出した。
「捨て猫かな……?人にも馴れてるみたいだし、うん」
ここのは考える素振りを見せながら膝を折る。それが間違いだと知らずに。ナナは猫を抱きかかえて猫もそれを受け入れる。
猫に気を取られていて車の不穏な軌道とスピードが緩まらないことに気づくのが遅れた。
「っ!!ここのおねぇ!!」
アキが迫る車に気がついて叫ぶ。
「えっ……!?くっ、ナッちゃん!!」
「キャァ!!」
咄嗟にここのは曲げた足をバネの要領で伸ばして体を使ってナナをはねのける。ナナは猫を抱えたままアキがいる場所まで吹き飛ぶ。
それをここのが見たのを最後に体に激痛が走る。
「あっ、あっ……うわぁぁぁぁ!!!!」
アキの悲壮と恐怖と困惑が混じりあった悲鳴が路地に轟いた。
ネタとシリアスの配分はこれからも恐らくこのぐらいでやっていきたいと思います。
Aki「ココねぇ……」
あの人は登場していなくても与える影響が強すぎる。
Aki「そして、アッくんについて。聞いたことありますよね?第11部新たな刺客をチェックしてください。もともとはAkiの母親が使っていた愛称をここのも使ったんですよね
Aki「この時から考えてたのか……」
おおよそ17か月かけての伏線回収ですよ。あと、なぜわざわざココロを姉さんとかじゃなくてココねぇと呼んでいるのかというのもここのときちんと分けるためという名目がありました。
Aki「とりあえず、伏線回収までの道のりがなげえよ」
自分でもびっくり。それでは。
Aki・Tsubasa「encoreのその先へ。拍手の続く限り」
Aki「あれ?少し変わった……?」
今回からアンコールをフランス語にしてみました。こっちの方が中二病っぽいので。
追記
途中のシュウイチ×ユウリについて。この二人は僕の小説の主人公キャラクターです。シュウイチはクリアライフという、ユウリは豪雨終焉という小説です。気になった方はお調べあれ。
Aki「ネタしこんどいて後書きでかきわすれんなよ」




