キララ「昼会議」アキ「昼食にて」
そろそろ師走ですがみなさん準備とかできてますか?
Nana「大掃除に年賀状、社会人とかだと忘年会とかもあるのかな」
僕も去年はこの時期は大変になるだろうと思ってたけど、そうそうに合格決まってよかったよ。
Nana「センター試験とかは年明けだからね。高校、大学受験の皆さんはこの冬が頑張りどきですね」
ファイトなのです!!ちゅうなんも息抜きに見てくださいね。それでは。
Nana・Tsubasa「銀幕のあける舞台。さぁ、物語の始まりだ」
お墓から離れた頃には時計の針は12時を指していたためこのままこの墓地にあるレストランで昼食をとることにする。
料理を決めて食券を買おうとしたとき、陸人さんが俺をせいして俺の分も買ってくれた。慌ててお金を払おうとするも、陸人さんにはいつもうちの店を贔屓にしてもらっているからと言われ、夏喜さんには今日お墓参りを手伝ってくれたアルバイト代と思って、と言われ引き下がることにする。正直、これを言われてもなお払おうとするのは逆に子どもっぽいし、お互いに時間を浪費するだけに思えた。
ちなみに去年は墓地にある休憩所で俺と夏喜さんが作ったお弁当を食べていた。
「そういえば、キララちゃんとミユキはどうしてるの?」
ウェイトレスが運んできた水を一口飲んで夏喜さんが声をあげる。
「多分家に。昼は買うなり作るなり食べにいくなり好きにしろといいましたが、多分二人のことだから作ってると思います」
キララはともかく、ミユキは盾となる俺や秀さん、それと夏喜さんもかな、がいなければ自ら強制的に知らない人と話さなくてはならない、特に外食には行きたがらないだろう。というか、二人が並んで外で食事をしている様子が想像できない。
「ナナはどうしてるんですか?」
アイツも料理はできないはずだが。
「ナナもキララちゃんたちと同じ。だけど、ナナの場合は作るとなるとインスタントか冷凍食品になっちゃうけどね。あー、ミユキかアキくんの料理スキルをナナに分けてほしいわ」
「あげれるもんじゃ無いっすからね」
「じゃあ、一週間ぐらい私らがどこかにいって一人にさせてみたら料理スキル上がったりするかしら」
「そんなことするわけないだろ!!」
夏喜さんの冗談を陸人さんが本気で返す。いやいや、どんだけ娘と離れたくないんだよ。わかるけどさ。
「は、はは。と、とにかくまだいいんじゃないんすか。ナナだって要領が悪いわけではないですからいつかうまくなると思いますよ」
漫画やアニメでありがちな毒物作る系女子じゃないからな。一応は形としては整ってるし。
「そうね……にしても、ほんとここのとナナは正反対よね」
「ここのさんは器用でしたからね」
俺はここのさんの長い髪を思い出しながら呟く。
俺が人形を作ったりしているのはきっとここのさんの影をおっているからな気がする。小学三年生のとき、俺の誕生日にウサギを模したキャラクターの人形をくれた。当時は男なのに人形持ってんのかよとバカにする奴もいて、そんな奴に激昂して……。当たり前だが子どもだなとも思う。だけど、どうしてもここのさんの人形をバカにされたくなかった。
古い言い回しだがなくしてから気づくものがあるということを俺は知らされている。まるで空気や水のようにそこにあるのが、いるのが当たり前の存在だったここのさんが消えてから俺は思い知った。悲しんでいる、憎んでいるナナを励まそうとかそんな事を考える頭が当時の俺には無かった。
「ナナ……まだ許せてないんですか?」
俺の問いにナナとここのさんをこの世に産んだ二人が頷く。
無理もないかという気持ちとどうして、という気持ちがせめぎあう。
俺は目を閉じて暗闇を見る。
料理が来るまで想いを記憶を馳せていよう。俺の、実らなかった、失ってから気づいた、初恋のことを……。
はい、次回は過去編です。この章の核心にせまる部分がございます。もちろん忘れずネタ要素もありますよ。
Nana「ネタとシリアスの配分ってどんな感じにしてるの?」
ネタは入れれるところに入れていく感じかな。シリアスを壊さないように。
Nana「ネタってシリアスの雰囲気を壊してしまう可能性ありますからね」
逆に言えば雰囲気をいっきに帰る手段でもあったりする。それでは次回。
Nana・Tsubasa「アンコールのその先へ。拍手の続く限り」




