キララ「待ち人との対話」アキ「待ち合わせ」
さぁ、今回の章開始前に一つご注意があります。今回の章はシリス編。ネタ成分はやや少なめになってしまうかもしれません。
また、主人公のAkiはともかく、その他レギュラーメンバーにつきましては出演に差がでたりする可能性がございます。それでは、始めましょう。
Tsubasa「銀幕のあける舞台。さぁ、物語の始まりだ」
十一月三日。文化の日。
ミユキとキララに、今日は家にいれないから昼は作るなり買うなり好きにしてくれと伝えて家を出た。
毎年、この日は絶対に予定をいれないようにしている。
服装は制服と迷ったが結局は派手すぎないラフな格好で行くことにする。長袖でも肌寒さを感じて上に薄手のコートを着る。動いたら暑くなりそうだが……、そのときは脱げばいいだけの話だ。
道中、待ち合わせ場所に行く前に花を見繕ってもらう。時計を確認すると十分時間には間に合いそうだった。
だが、それでも足早に歩くと、それが正解だったと待ち合わせ場所に止まる黒い自動車を見て思った。
早足から、小走りへと変えて待ち合わせをしていた人物に話しかける。
「お待たせしました」
「ううん、待ってないわよ。まだ、集合時間でも無いしね」
俺の詫びの言葉を黒い服に身を包んだ夏喜さんが返す。陸人さんは運転席で俺に小さく手をふったあと胸元にしまってあるタバコに手を……だしかけた所を夏喜さんに一睨みされて慌てて戻す。車内禁煙にされている。たばこ税もあがって、路上喫煙禁止やレストランだって全席禁煙が増えている。喫煙者には生きづらい世の中だなと思う。同情まではしないが。
「そういや、やっぱりナナは……?」
「一応は誘ったんだけど行きたくないって」
「そうですか」
まあ、そうだよな。逆にここに来てたら無理をしていないか聞きただしてたな。これはこれで失礼な話なんだが。
「それにしても……ふむ」
「なんですか?」
「ちょっと制服を期待してた私がいてね」
「去年あそこまで言われたら着ていくの躊躇いますよ」
迷いはしたけどね。
「うん、でもこうなってよかった。やっぱり私服の方が見慣れてるしね」
「夏喜さんとは私服であう方が多いですからね」
制服で会うのは……学校帰りにそのまま本を買いに行くときぐらいか。
それも、ナナ経由で俺限定で本を宅配してくれる事があるからかなり少ないんだけど。
「にしても、小さい頃は私のことを夏喜おかーさんって呼んでたのにねー」
「小学校入るかどうかのときの話ですか。まあ、いつのまにか夏喜さんに変わってましたよね」
「また夏喜おかーさんでもいいのよ?」
「今さら恥ずかしいですよ」
「じゃあ、お義母さん?」
「何個かステップを越えていきましたね」
それと、奥の陸人さんがピクリと反応してるし。
万が一そんな事態になったら……。よそう。バッドエンドしか思い浮かばない。具体的には俺が陸人さんに恐れている姿だな。
閑話休題。俺は改めて近づき、花束を車内にしまってから俺も席につく。夏喜さんは助手席に座らずに隣に座った。
「じゃあ、よろしくお願いします」
俺の声に陸人さんも小さく反応してから車が動き出す。
シートベルトの閉められた体を小さく揺らされながら、俺たちは霊園へと向かった。
はい、見ていただいらわかったかもしれませんが、ネタはもちろん入れていきます。ですが、普段のちゅうなんらしいネタは少なる可能性が多々あります。
それと、挨拶。今回から変わりました。三章たちましたからね。それでは、また次回。
Tsubasa「アンコールのその先へ。拍手の続く限り」




