キララ「夕闇の会話」アキ「夕方、か……」
前回の章がやたらと長かったがゆえに今回の章が短く見える。不思議。
Aki「そろそろ終わりなのか?」
後二つ、ないし三つ。実際に書いてみないことにはわからない。
Aki「ならいつも通りの量なんだがな」
だね~。前回が特殊すぎたせいなんですよね。まぁ、とっとと始めましょう。
Aki・Tsubasa「神秘への旅立ち、案内しよう」
軽い衝撃と、閉じている瞼の上からでも感じる日射しの強さに顔をしかめる。
ぼんやりと瞼を持ち上げる。西陽の眩しさと背中に少し痛みを感じる。
体を起こすと、やっとキララの寝顔を見れた。
そこで、記憶が戻る。
そっか……、俺はあのまま眠ってしまって……。
背中の痛みは変な体制で眠っていたからかも知れない。
「そうだ……。皿、ってあれ?」
まだキララに昼食を食べさせたときに使った皿を置きっぱなしだったことを思い出して辺りを見渡すが、どこにもなかった。
思い違いで下に持っていったのかと考えてキララを起こさないようにソッと、ドアを開閉させる。
「ん?」
ジャー、という水の流れる音が聞こえる。その音に導かれるように階段を降りる。
「あっ、ミユキ……」
「アキ兄ちゃん、起きたんや」
「あ、あぁ。もしかしてミユキが皿とか」
チラリと綺麗にされた食器を見て尋ねる。
「置いてあったから、勝手に洗っといた」
「そうか。ありがとな」
俺はミユキに近づき頭を撫でてやる。ミユキはきもちよさそうに目を細めてみせた。
「そういや、どうやったん?」
「えっ?あぁ、キララか。大丈夫。多少熱はあるが薬のんで安静にさせときゃ大丈夫だ。酷くなりそうなら病院につれていく」
「そう」
なんだかんだで、ミユキもキララのことを気にしているようで、言葉上はあまり興味なさげだが、顔から心配していることがわかった。
「そういえば……もうこんな時間なんだな」
時計を確認すればいつもならば夕ご飯の準備を行っている時間だった。俺の分はキララの残した弁当で、キララは消化にいいうどんでも食べさせるとして……。
「ミユキ、夕飯なにがいい?」
「あっ、それやねんけど」
「ミユキちゃんは私の家に来てもらうから~」
「うわッつ……な、ナナ、いたのか」
突然背後からしゃべりかけられて驚く。というか、家に入るのに一応俺の許可っていうものを……いや、たぶんミユキが入れたんだろうけどナチュラルにいすぎておどいた。
「で、私の家に来てもらうって、どういうことだよ?」
「アキはキララちゃんの世話もあるでしょ?それに合わせて食事の準備ってのもアレだし。だから、お母さんが今日はミユキちゃんを預かりたいって」
「いや、そんな悪いよ」
「気にしないでよ。たぶんお母さんがミユキちゃんに会いたいだけだから。なんか、妙にミユキちゃん気に入ってるし」
「そう、なのか?」
そういや、ミユキも夏喜さんになついていたな……。そういうことなら。
「分かった。ミユキのこと頼む」
「うん」
「ミユキも言うこと聞けよ?」
「言われんでもわかってるって」
ちょっとムッと表情を見せてミユキが俺に言う。確かに、子ども扱いしすぎかもな。ただ、こんなふうに目を細めて気持ちよさそうに頭を撫でられていたらどうしても子どもっぽく扱ってしまう。
「というより、アキ」
「ん?」
すっとナナが近づいて俺の耳にささやきかけてくる。
「いつまでミユキちゃんの頭なでてるの?だからシスコンやロリコンっていわれるんだよ」
「なっ、おま!!」
急にそんなこと言われて驚きミユキから手を放す。
「ん?」
ただ一人純粋なまなざしで俺を見上げ小首をかしげるミユキに苦笑いを見せてナナの絶対零度のまなざしを無視することにした。
Akiはシスコン、いいね?
Aki「異議あ―――」
Nana「異議なし!!」
Aki「おい!!」
いや、揺るがしようがないでしょ。りっぱなシスコンだ。でも、あまり意識はしていなかったが今思えばCCさ○らの主人公のお兄ちゃんみたいな感じのシスコンだ。
Aki「著作権的にコラ!!てか、古い!!小学生どころか中学生でも知ってるかどうか」
どうなんでしょうね?僕世代はこれとかお○ャ魔○ど○み、ハ○太郎とかですけど。
Nana「ちょ、ちょっと著作権的に危ないって」
これ以上は自重します。知ってる方はRT!!
Aki・Nana「「ここはtwitterじゃない!!」」
おお……ご、ごめんなさい。えと、では次回。
Aki・Nana・Tsubasa「親愛なる者たちへ、我らとまた会おう」




