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中二病ってなんですか!?  作者: 椿ツバサ
下界の狂いし遊戯~レジャー編~
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キララ「止まった時」アキ「おっ?今回はそのサブタイトルがよさげだな。では、止まった時で」

久しぶりの雨が土曜日ふりましたね。

Aki「そうだな。でも、まだまだ雨量足りてないだろうし野菜とか値上がりしそうだな」

うん。もっと雨ふってもらわなとね。それでは。

Aki・Tsubasa「楽しき時間を過ごしたまえ」

あれから俺達はそこまで並ばなくても楽しめるアトラクションを基本に楽しんだ。ちょっとした、ジェットコースターに乗った時はナナの顔はひきつっていた。そこまで怖くないアトラクションでああなのだからあのジェットコースターにのったら死んでしまうという表現も過言ではない気がする。

キララもキララでお化け屋敷に入ったときは強がってはいたがなんども中二病モードから通常モードになっていた。

そして、今はお昼を食べようとしたが丁度昼時でどこの店も混んでいたため観覧車にでも乗って時間を潰そうという話になり観覧車に乗り込んだところだ。

「ん〜、結構遊んだよね〜」

「確かにな。たかが二時間程度だけども基本的に三分と待たずにアトラクションにのれてたしな」

ナナの呟きに答える。

「おぉ。人類が小さく見える」

「そうだな……おっ、ビル街とはいえ―――いや、ビル街だからこその景色の良さだなこりゃ」

俺は外の風景をみながら呟く。

「スゴイ……夜とかきたら綺麗かも」

「だろうな……実際デートスポットとしても人気を集めてるらしいぞ」

ここは夜のライトアップを綺麗に見る事が出来る。デートスポットとしてなにかの情報冊子にのっていたのを見たことがある。

「暗闇のぉ……確かに人間共もよき事をすることがあ―――キャッ!!」

「おわッ!!」

「きゃぁ!!」

てっぺん近くになったとき突然観覧車が動きを止める。そして、慣性の法則により俺の前に座っていたナナとキララが席を投げ出されたのをなんとか抱き止める。

「ッ。二人とも大丈夫か?」

「うん、ありがと」

「お兄ちゃん?なにこれ?」

本当になんなんだこれは?俺も状況が理解出来ずにいるとアナウンスがはいる。

「お客様方に連絡申し上げます。只今観覧車の機械にトラブルがおき、係員が調べております。復旧までしばらくそのままでお待ちください」

「ま、マジで!?」

思わず声をあげてしまう。まいったな……こりゃおとなしく待つしかないのか?

「ア、アキ……」

「お兄ちゃん……」

二人が心配げな顔で俺をみてくる。そうだよな……俺が不安がってちゃこいつらがますます怖がる。ここは。

「大丈夫だって。係員が調べてるつってただろ?すぐ直るよ」

出来るだけ平然と笑顔を向けながら喋る。

「う、うぅ〜。理屈じゃないの!!」

「そうだよ〜!!」

「うわっ、ちょっ」

いうが早く俺の席の両隣に二人が座り腕に絡み付けてくる。

……二人とも当たるものが小さい。

「アキ……」

「わっ、な、何も考えてねえぞ」

「?なんの事」

「あっ、いやなんでもない」

俺はコホンと咳払いをして邪念を振り払う。

「とにかく、ここでじっとすとこ?ほら、逆にいえば普通よりも長く観覧車のてっぺんの景色をあじわえてるわけだしさ」

絡み付かれている腕を無理矢理動かしてキララとナナの頭を撫でる。

「そう、だね……まだ、ちょっと怖いけどアキもいるもんね」

「そうよの……我が分身がいるなら大丈夫だの」

「そうだよ、そう。俺がいる……か……ら」

って、えぇ!!いや、別に俺なにもしてあげれねえぞ。ま、まぁ。明るく元気づけといたらいいのかな。原因調べてるっていってたし。

「そ、そうだな。うん。少し待ってりゃ大丈夫だろうし。じゃっ、その間は何しとこっか?」

俺はいまだに軽く腕をつかんでる二人に小さく笑みを浮かべて見せた。










「―――えっと、ク?ク……ク……あっ。紅の心中旗」

確か瑠花の第二形態時、炎獄の強技パワーバーストだったはずだ。というかこのしりとり俺に不利すぎる。流死腑亜ルシファー縛りだなんて……二人の知識量に比べたら俺なんてにわかのにわかだ。それなのにかれこれ10分も持ちこたえているのだ。

「次は我の番だな……ならば―――」

と、キララが答えようとしたときアナウンスがはいる。

「復旧作業が完了いたしました。只今より観覧車が動き出します。お気をつけください。ご迷惑をおかけしまことに申し訳ございません」

ガコン、とアナウンスが終わると同時に動き出す。

「おっ、動いてる動いてる。やっと解放だな」

「そうだね」「ふっ、我に迷惑をかけおるとは。とんだやからだ」

お互いに笑みを浮かべて脱出を喜びあった。その後はもう嫌というほど味わった景色を見ることもなく、しりとりの続きを下につくまで行った。

「ふー、到着と」

最後に俺が降りてグッと背筋を伸ばす。たかだか十数分だが妙に疲れた。

「この度はご迷惑をお掛け致しました。こちら当施設内で使う事のできるお食事券です」

「あっ、ありがとうございます」

俺はスタッフからそのお食事券を受けとる。なになに……おっ、一人辺り千円分か。こりゃラッキーだな。

「じゃぁ、そろそろ昼飯するか。お腹すいただろ?」

「うん」

「我に供物を早く与えるがよい」

さて。どこに行こうか。俺達は一旦『幻想世界』をでて施設のパンフレットをとってどこにするかを決めながらレストランがならぶ階へと向かった。

Nana「ところでどうして急にそんな話したの?」

……土曜日、学校、折り畳み傘、小さい。これで察してくれ。

Nana「あ、はは。風邪ひかないようにね」

ありがとう、気を付けるよ。皆さんも急な雨には気を付けてください。

Nana・Tsubasa「また、皆に会えるそのときまで」

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