キララ「馳せる想い」アキ「またよさげなタイトルを……」
最近執筆速度というか、ちゅうなんに限らず筆が乗らないことが多い……。
Aki「なにがあったんだよ?」
わかんない。一日一回は、最低でも五百文字ぐらいは毎日書くように頑張ってるんだけど、一つ一つ生み出すのが難産になってきている。
Aki「今回のは?」
はっきり言って難産。何回文字打つ手が止まったか。
Aki「大丈夫なのか?」
まぁ、うん……たぶん妙に疲労していることが多いからだと思うし。テストとか大学入試というか、面接が終われば大丈夫だと思う。
Aki「まあ、頑張れよ。じゃっ、本編」
Aki・Tsubasa「神秘への旅立ち、案内しよう」
キララの鞄を開けると、弁当がまるまる残っていた。どうやら、喉も痛むらしく飲み込み辛いらしい。だが、食欲事態はあるらしく、少しなら食べられそうというので、家に置いてある食材とも相談し、ロシア料理のそば粥、カーシャを作ることに決める。
蕎麦の実に牛乳やハチミツをいれた料理で、少し悩んだが牛乳を暖かくさせてやる。外気温だけで見るなら冷たい方がいいかもしれないが……、体調を気遣うならばこっちの方がいいだろう。
「おまたせ」
カーシャを盆に乗せてキララの部屋に入る。俺が来たのを見てキララは体を起こしてベッドに座る。俺はそのキララの横にカーシャを置いた。
「喰えるか?」
「……うん、いただきたす」
小さく手を合わせて食べ始めるキララ。クミクミと口に運んで咀嚼する。
「無理はするなよ。腹いっぱいになったら残して構わないからな」
「大丈夫、食べられる」
「そうか」
俺は小さく笑って立ち上がり部屋を出ていこうとする。
「あっ……」
「ん?」
「っ……ここ、いて」
「―――そうだな」
キララの絞り出すような言葉に、特に追求せずにあけかけた扉を閉じてキララの元に戻った。
そう言えば、キララがこんな風に俺に甘えるのは久しぶりな気がする。
いつもは、ミユキがいて、姉ぶりたいのか、歳上としての意地があるのか妙にプライドを高く見繕っているが、やっぱりまだ甘えたいところがあったのかもしれない。
特に言葉をまじあわせることもなく、キララが黙々とカーシャを口にするのを黙って見る。空色の髪が窓からの木洩れ日でキラキラ光っていて、キララという名前を主張しているようでもあった。
「ご馳走さまでした」
「お粗末様」
綺麗に完食されたソレを俺は持って一旦床に置く。
「これ薬。気休め程度にしかならないかも知れないけど飲んどけ」
「うん」
錠剤の薬と水を渡すと直ぐに飲んでくれた。
「クフッ……」
「なに?」
「ああ、いや」
唐突に俺が笑ったからか訝しげに眉をひそめるキララ。
「少し、な。昔思い出して」
「昔?」
「ああ、二年前、だっけな。母さんたちが海外行って少ししたとき……キララ、今みたいに風邪引いただろ?そのときのこと」
「そう言えば、そんなことあったね」
キララも思い出したように過去に思いを馳せるように目を閉じる。
俺も過去を思い出しながら、キララからゴミとコップを受けとり、キララを横にさせた。
はい、この終わり方でお察しの方もいらっしゃるかもしれませんが想像通り次回作は過去編です。久しぶりですね。
Nana「え~と……第41部以来ですね」
そうだね。過去編って書いてて楽しい部分でもあるんだよね。過去はみんな黒歴史。今、この瞬間も未来では黒歴史。
Nana「止めて!!」
Nanaのあれは一生の黒歴史。
Nana「もうしめて!!」
は~い。
Nana・Tsubasa「親愛なる者たちへ、我らとまた会おう」




