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中二病ってなんですか!?  作者: 椿ツバサ
病の誘い~病気編~
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キララ「症状発作」アキ「病気発動」

もう10月……か。

Miyuki「どうしたん?」

あぁ、いや……なんか今年は特に一年過ぎるのが早いなって思ってさ。

Miyuki「そうなんや。まぁ、忙しかったしな」

そうなんだよね。かと言って来年というか大学生になったらどうなるのかってのもあるし。

Miyuki「忙しなるか暇なるかそこそこかってこと?」

うん。勉学ももちろんだけどサークルとかもやってみたいじゃん。人によったら大学生活の四年間は人生の長いお休みっていう考えもあるしね。

Miyuki「遊びすぎはアカンで」

分かってるよ。ただ、さ。小説にしてもなんにしても楽しくなくないことや意味のないことって嫌いなんだよね。だからこのちゅうなんもそうだけど一番楽しんでるのは僕だったりするんだよ。

Miyuki「なるほどな」

うん。それでは本編どうぞ。

Miyuki・Tsubasa「神秘への旅立ち、案内しよう」

―――キララを帰らせる。

この知らせを受けたのは俺が昼飯を食べているときだった。笹原先生から電話があり慌てて出てみると食欲もなくしんどそうにしていたので帰らせることにしたという。また、幸いにも昼休みの時間だったため、笹原先生が家まで付き添ってくれるらしかった。

俺はそれを受けてナナに事情を話、日高先生から早退許可をもらい慌てて学校を出た。笹原先生の話からしてそこまで重大であるようには思えなかったがそれでも俺の早く漕ぐ足は止まらなかった。

自転車を乗り捨てるように乱暴に家のベランダに止めて玄関に手をかける。鍵は開けっぱなしだったようで抵抗なく開く。玄関口にはキララのものともう一つ、恐らくは笹原先生の靴が置いてあった。

靴を脱ぎ捨てリビングに通じる扉を開ける。すると開けたさきに見える階段から笹原先生が見えた。

「早かったな小鳥遊」

「急いできたんで……それより、キララは?」

「とりあえずベッドに横にさせた。着替えの場所とかわからなかったからまだ制服のままだ。着替えさせてやってくれ」

「分かりました。ありがとうございます」

「気にするな。じゃあ、私は学校に戻る。しっかり看病してやれ」

「はい」

俺は頷いて見せ笹原先生と入れ替わりに二階にあがった。見送ろうとも思ったがその前にジェスチャーでキララのもとに行ってやれと言われ結局見送らないことにした。

「入るぞ」

キララの部屋の前で軽く声をかけてから入る。

部屋には笹原先生が言っていた通り制服姿のキララの姿があった。

「お兄……ちゃん」

熱に浮かされふわふわした声。何時もの中二病モードではなく普通の口調だった。

「大丈夫か?」

そっとキララの空色の髪をあげて額に手をのせる。掌から熱を感じる。

「……うん」

「…………そっか」

あまり大丈夫そうには見えない。だがキララが俺の問いにうんと答えたのだからわざわざお前は調子が悪いと宣言するのも変な話だ。

「まず着替えだが……汗もかいてるな。タオルと一緒に寝巻きも持ってくるが……一人で出来るか?」

「うんー……、お願いしていい?」

「分かった。無理はするな」

そう告げてキララのタンスから寝巻きを取りだし近くに置いてから洗面所で清潔なタオル三つと冷水を持ってくる。ついでに温度計も手にし、二階にあがった。

「じゃあ、拭いていくからな」

「うん」

力ないキララの返事を聞いてから俺はキララの制服を脱がしていき体の汗を拭いてやる。冷たいタオルの気持ちよさでか少し穏やかな表情をキララがみせて少し俺の中で安心感が浮上した。

ただ大学生活は楽しみにしています。勉学だって、もちろん興味ないことだってあるんでしょうけど中高にくらべより好きな学問を学べるわけですからね。

Miyuki「心理学やっけ?執筆とはあんまり関係ないよな」

そうでもないと思うよ。人の心を知らない人間は心理描写はかけないだろうし。

Miyuki「あ~、そっか」

もちろん本当に執筆の為に心理学を専攻するわけではないんだけどね。それでは来週。

Miyuki・Tsubasa「愛なる者たちへ、我らとまた会おう」

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