キララ「終る旅路」アキ「帰ってきました」
12週、全13話という最長編のこの章もやっと終了です。
Aki「三ヶ月も沖縄いたわけか」
作者もびっくり。この部分入れたいとかやってたらいつの間にやらここまできてました。
Aki「はぁ……まぁ、らしいけどさ」
あはは。じゃっ、行きましょう。
Aki・Tsubasa「神秘への旅立ち、案内しよう」
飛行機に乗り揺られること数時間。疲れから眠る人物も数多く、着いてからも眠気眼を擦っている人もいた。ナナは行きが眠りっぱなしだったかわりにか逆にずっと起きていたが、青葉は離陸するとともにすぐに眠りこけていた。
空港では、簡単な先生からの挨拶と注意事項を受け取り解散。大きな荷物は自宅に宅配で届くようになっているため、今持っているのは貴重品ぐらいのものだ。
「じゃあね、皐月ちゃん」
「じゃあな」
「うん……バイバイ、二人とも」
迎えを待つという青葉と別れを告げ、俺たちは扉から空港外にでる。こっち方面だな、と看板を見ながら駅に向かおうとした。そのとき―――。
「我が分身!!」
「アキ兄ちゃん!!」
「うわっ!?って、キララ、ミユキ!?」
後ろから抱きつかれバランスを崩しそうになるもなんとか耐えつつ、俺に抱きついた犯人の名をいった。
「二人ともなんで……って、お母さんも!!」
「あっ、夏喜さん」
「アキ君、ナナ、迎えに来たわよ。でも、二人とも思ったより元気そうね」
微笑みを浮かべながら夏喜さんは言う。手には車のと思われる鍵があった。
「すいません……それに三日間キララたちの面倒も見てもらって」
「アキ君、こういうときはすいませんじゃなくて、ありがとうでいいのよ、ね?」
柔らかく笑い俺にウィンクを投げかける。実年齢以上に若い夏喜さんのウィンクは妙に様になっていて俺も笑ってしまう。
「そうですか、じゃあ、ありがとうございます」
「それでよし、それに―――」
もったいつけるように言葉を止める夏喜さん。少し不自然な感じに俺とナナは顔を見合わせる。
「この三日間で仲良しになったもんね〜、ミユキ」
「うん!!そやな!!」
笑顔で答えたミユキに驚きすぎて声すらでなくなる。茫然と二人してミユキを眺める。
「我が分身も、ナナ姉も、異端者をその父に返そうとしたときにみせた父の顔と同じ顔をしとるの」
「えっ、あっ、いや、こうなるって」
あのときの秀さんの気持ちがようやく理解できた。うん、これは驚くわ。
「うう……お母さんに先越されるなんて」
「ふふっ、でも、ナナも進展あったんじゃいの〜?アキく―――」
ここから先はグッと、近寄ってナナの耳元でなにかを伝える夏喜さん。と、同時に顔を赤くするナナ。
「な、なにもないよ!?というか、お母さんには関係ないでしょ!?」
「あら、そう?じゃあ、お母さんミユキ側に着こうかな〜。女子力はミユキの方が高いだろうしね〜」
「うっ……」
なにやら討論を広げる親子。まあ、積もる話もあるのだろう。俺としては夏喜さんとミユキの間に何があったのかを知りたいところだが……。
まあ、ともかく、この三日間は俺たちにとって、有意義なものになったといって間違いは無さそうだな。
俺は未だ抱きついてるキララと、また近くに戻ってきたミユキの頭を撫でながら小さく笑みを溢した。
白由利家、玄関前。夏喜さんは駐車場に向かった。夏喜さんにミユキと一緒にご飯を作ったから夕食を食べにおいでと言われたので言葉に甘えることにした。
ピンポーンとナナがインターホンを押す。それにともない俺はキララとミユキをつれやや後方に逃げておく。
ガチャッと扉が開く。
「ただい―――」
「ナナァ!!無事かー!?なにもなかったかー!?寂しかったぞ、ナナァ!!」
「ちょっ、お父さん!?」
あーあ、やっぱりこうなった。陸人さんのパワーに押されひきぎみのナナに俺たち三人は心の中でエールを送った。
「最後のいる?」
オチはつけなくちゃね。陸人もまってただろうし。ちなみになんだかんだでオチ要因として扱える彼は個人的に好きです。
「私が辛い思いする気がするんだけど」
思うんじゃなくてするんだよ。
「……ひどい」
まぁまぁ、それでは次のシリーズでお会いしましょう。
「親愛なる者たちへ、我らとまた会おう」




