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中二病ってなんですか!?  作者: 椿ツバサ
南国への逃避行~修学旅行編~
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キララ「情報流急力」アキ「噂ってすごいよね」

八月も終わりですね……。明るくつやつやした葉も茶色や赤に移りゆく季節です。

Aki「つっても、まだまだ暑いがな」

まあね、はぁ、しかし来週はどちらにしろ大変だな……。

Aki「どうしたんだよ?」

推薦枠がとれるかどうかがわかって、もし取れたら文化祭が来週日曜日に、取れなかったら某大学の一次試験に向かうことになってるんです。

Aki「えっ?じゃあ、来週お休み?」

いや、ストックはあるし、たぶんちゅうなん一話分ぐらいなら執筆できるから通常運行でいくよ。

Aki「ふ~ん……まあ、頑張れよ」

分かってるよ!!では、本編。

Aki・Tsubasa「神秘への旅立ち、案内しよう」

海から上がったあと、塩を落とす意味も兼ねてそのまま浴場に直行していた。そこで、体の疲れを癒す為にゆっくり、できたらよかったのだがやはりと言うべきかクラスメイトを始めとする面々に妬みや嫌みを言われ続けたため逃げるようにさっさと出てきてしまった。それはナナも同じようで俺と同じ部屋という点を散々いじられたらしい。

だが、出来ればやめてほしいものだ。特に俺はともかくナナにはやめてほしい。ナナの恥ずかしさとかからくる怒りがぶつけられるのは俺なのだから。

ともかく、それも終え夕食(今回はバイキングスタイルだった)をとって今は自由時間。これがラストのホテル内での自由時間となるためお土産を買うものや部屋で喋りに花を咲かすものなど……様々な行動をしていた。

俺とナナはと言うと一日目、夜にすでに土産物を少し買っていたこともあり、いじられないように部屋に隠れていた。

「はあ、にしても……なんか別の意味で疲れたな……」

「アキに関しては基本的に自業自得だよね」

「なんで!?てか、あいつら、いじりたりないのか妙にバイキングのときから特に元気に、というか妬み度が強くなったんだよなあ」

嫌らしさが増したというか、中には恨みのようなものさえみれた。

「へ〜、そうなんだ。案外早く噂って回るもんなんだね」

「は?どういうこと?」

「あっ、知らないんだ。じゃあ、言わないでおこっかなぁ」

「いや、教えろよ。気になる」

「怒らない?」

「それは内容によるけど……まあ、ナナが変な噂を広げ―――」

るなんて思わなかった。と、言うまうにナナが被せるように否定した。

「私じゃなくて、皐月ちゃんに」

「青葉に……?」

なんか、嫌な予感がするんだけど……。

「アキ、海入ってるときに皐月ちゃんにフラグ建築しようとしたでしょ」

「いや、そんな覚えないが……お前がフラグフラグ言ってたあのことだな、ってのはわかる」

ナナがなぜか怒った、俺が青葉にいった誉め言葉のことだろう。で、それがなんの関係が?

「皐月ちゃんさ、お風呂のときに皆にそのとき言われた言葉を一語一句間違いなく伝えちゃったわけ」

「は、はぁ?」

なぜか分からないがナナがあんなに怒った内容を伝えるということは……。

「それで皆が流石は小鳥遊君だねって。そして、そこから男子の方にも伝わったんだと思う」

「な、なんだよそれ!?」

う、うわ〜。はい、そうですよね。俺は認めてあないがナナがフラグ建築といった行動が伝われば皆フラグ建築したと勘違いするよね……。

そういや、クラスメイトの女子がバイキング中にやって来て、すごいね、と喋りかけてきたのを思い出した。てっきり料理のことと思って曖昧に返事していたがこのことだよな……。

「結局は自業自得なんだけどね」

「だから俺がなにをしたという」

力なく反論するも意味がないということは分かっていてため息をつき窓から景色を眺める。

「あっ……」

「どうしたの?」

「あぁ、うん、ちょっとな」

俺はポケットから携帯をとりだしカメラを起動、ナイトモードにする。

「なにか見えるの〜?」

「あれだよ、あれ」

「…………あっ」

「……だよな?」

「……だよね?」

二人で確認しあう。カメラを限界までズームさせると、暗いながらもその画面には例の二人、日高先生と森坂先生が写っている。

「よっと」

パシャッと写真をとる。

たぶん今から昨日俺たちに連れていった例の場所にいって……。

「うぅ、見に行きたいかも」

「ホテルからでれねーだろーが」

「わかってる。だから……」

「ああ、森坂先生が明日、指輪をつけていたら確定だな」

「うん、そうだね」

二人してニヤリと笑って先生の恋愛をいのった。










―――白由利家。


「じゃあ、明日の朝ご飯作るの手伝ってくれる?」

「うんッ」

夏喜の横に座るミユキが返事をかえす。あれから、二人はすっかり打ち解けたていた。その様子に家に帰ってきた陸人は驚き、娘を思いだし感傷に浸ろうとするのを夏喜がうるさくなるからやめてと陸人を制したりしながらミユキ特製の夕御飯を食べたりをしていて、気がつけば夜も更け始めていたときに夏喜が思い出したようにミユキに明日の朝食の手伝いを頼んだのだった。

「明日……我が分身たちが帰ってくるの」

バラエティ番組を見ながらキララが呟く。

「明日の五時発の飛行機か……だったらこの家を―――」

「アンタは仕事してなさい。私とキララちゃんとミユキで行くから」

「何故!?」

「この三日間ぐらいアンタがボーッとしていたせいで仕事が溜まってんの!!」

反論する陸人に怒る夏喜。

仕事がたてこんでいるのは確かだが、実はもう一つの思惑で陸人を連れていきたくなかった。その理由は陸人がナナにあった瞬間を気にしてだ。泣きながらナナに抱きつこうとするのは想像に難くなかった。そんな姿を周りの人間にナナやアキも見られたく無いだろうし夏喜も見たくなかった。

「娘を向かいにいかず何が父親だ!!」

「いや、父親に限らず迎えに行くのも希だから」

「そうだの」

「そうやね」

夏喜の呆れたツッコミに同意する二人。

「う、うおぉぉぉぉ、ナナァ、俺の味方はお前だけなのか!?」

「一人もいないんじゃない?」

「いないの」

「いないやろな」

叫ぶ陸人にまたしても三人の冷たいツッコミが響くのだった。

個人的な理想としては推薦枠を勝ち取って、執筆の時間を増やしたいところです。

Aki「……最近、バイトしたいなって言ってるらしいがな」

うぐっ……。いや、大学までの定期代ぐらい稼ぎたいし……。

Aki「本音は?」

遊行費がほしい。

Aki「やっぱりか……」

だって、お金ってなんだかんだで大切ですもん!!

Aki「ま、まぁ、そうだけどさ……推薦枠に限らず、大学決まったからって浮かれんなよ?」

了解であります!!

Aki(だめだな、コイツ)

どうしたー、Aki?

Aki「なんでもない、閉めるぞ」

あーうん。

Aki・Tsubasa「親愛なる者たちへ、我らとまた会おう」

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