キララ「旅路の暮れた時」アキ「夜ですね」
なっつやっすみ〜。
Miyuki「本音は?」
もうさっさと終わってください。できれば十二月頃まで時間進めてください。
kirara「軟弱な……」
だって、僕高校受験のトラウマがあるもん!!怖いよ!!
kirara「ちなみに、終に見据える姿は?」
年内合格!!ちなみにはやけりゃ十月終わりには決まるかも!!
Miyuki「そっか……まあ、頑張って」
うん!!
kirara・Miyuki・Tsubasa「神秘への旅立ち、案内しよう!!」
今日の夕食はバイキング形式のものだった。班でかたまり好きなものをとる。沖縄料理もやはり多く、個人的には海ブドウにはまった。美味しい……。因みに、沖縄料理は長寿になる、というイメージがあるが実際のところ確かに沖縄の平均寿命は高い。しかしながらそれは戦前産まれのことであり戦後に限れば全国平均を大きく下回っている。これは戦後、欧米の文化が入ってきて普段はあまり食べられてこなかった豚肉が常食と化したのが原因だ。
「てかさ……どうでもいいけど食事のとき中山と篠崎さんにむっちゃ見られた……。恨みというか……怨念?がこもってるというか……」
「あっ、アキも感じた?」
「アキも、ってことは?」
「うん、私も。篠崎さんに羨望に近い眼差しをうけた。まあ、皐月ちゃんがその視線遮ってくれたりしてくれたからあんまり気にはならなかったけど」
「ああ、そういや青葉と同じ班だったんだよな」
クーラーを聞かせベッドの上に座りながら駄弁る俺たち。青葉皐月―――ナナと仲がいい活発な女の子で、俺ともそこそこ仲がいい。だからか今回の件が決まったときも色々と擁護をしてくれた。感謝をしている。
因みに現在はお風呂(露天風呂もあってなかなかいい湯だった)も上がり寝巻きがわりの薄手の服を二人とも着用している。
「ん〜、にしても。なんか、逆にアキと二人きりってのも落ち着くね」
ベッドの上にねっころがりのびをするナナ。
「結局は普段の家と変わらないもんな。キララとミユキの喧嘩の声が聞こえないぶん静かだけど……てか、アイツら夏喜さんたちに迷惑かけてねぇかな」
「心配しすぎだって。それに迷惑なんて思ってないとおもうよ」
「だといいけど」
ねっころがったままこっちに笑いかけるナナにそう答え俺もベッドに身を委ねる。時間は九時三十分。消灯時間は十時半でそれまでは自由時間となっている。どうやって時間を潰そうか……なんて考えてたら扉がノックされる。
「はい?どうぞ」
俺は委ねたばっかりの体を起こす。ナナは絶賛グダクダ中。ここのベッドが気に入ったらしい
「よう。どうだ、様子は?」
「あっ、先生」
「えっ!?先生!?」
同級生とたかをくくっていたのかナナが飛びおきる。まあ、教師にみせられる状態では無いわな。
「別になにもありませんよ。しいていえばナナがベッドをやたら気に入ったぐらいですかね」
「あ、アキ!!変なこと言わなくていいの!!」
俺たちのやり取りに笑いこぼす先生。まあ、先生の位置からベッドは丸見え。隠すことも無いのだろう。
「問題は無さそうなんだな」
「そうっすね。基本家とあんまり変わらないんで」
「そうか。よし、ならばさっき言っていたお詫び、連れていってやる。出掛けるよういしろ」
「出掛けるって……どこに?」
「お楽しみだ。いいから、ついてきな」先生は意味ありげに笑い俺たちは顔を見合せ首を傾けあい、とりあえず一枚上に羽織ってクーラーを消す。
「そうだ。お前ら二人だけってのも寂しいかも知れないな。一人だけなら友達連れてきてもいいぞ」
「あっ、じゃあ皐月ちゃんいいですか?」
「皐月―――あぁ、青葉か。アイツなら口も軽くなさそうだしいいぞ。ただ、迎えに行くとなると他の奴に見つかる恐れがあるからな……メールで呼び出せるか?」
「はい。ちょっと、待っててください」
ナナは携帯を取りだしメールを作成、飛ばす。三分するかしないかぐらいのうちに返信……ではなく。
「お待たせ、しましたー!!」
青葉本人がやって来た。さすがですね、ある意味。
「よ〜し、全員そろったな〜。ついてこーい」
先生は生徒たちがいる方とは反対方向にいき裏側の玄関に向かっていく。外にいくのか……?
「ねえねえ、タカッちにナナはどこいくか知ってるの?」
「さあ?お楽しみだとよ」
「うん、だから私たちも知らないんだ」
「ふ〜ん。そ〜なんだ」
青葉はナナの左腕にひっつきながらどこにいくんだろうね〜と、呟いた。
白由利家
「むにゅ……」
「す〜す〜……」
ソファーの上で寝息をたてるキララとミユキ。食事も終え風呂も入り、もはや恒例とかしている喧嘩、もといじゃれあいを終えた二人は疲れたのかそのまま眠ってしまっていた。
「ふふっ、他人の家に来て馴れてないこともあって疲れちゃったのかな」
仏壇に飾ってある生け花の水を入れ換え終えた夏喜は毛布を取りだし二人にかける。このままでは風邪を引いてしまうが……もう少ししたら起こそう、そう判断した上での行動だった。
「にしても、アキくんと同室か〜」
夏喜はソファーに腰掛けながら空色の髪を撫でる。その空色の髪の持ち主は小さく身動ぎする。
夫である陸人にこのことを伝えれば発狂しかねないので伝えていなかったがそれ以外にもミユキの前でもこのことを言っていなかった。ミユキがアキのことを一人の男性として好いていることを知っているがゆえの配慮だった。
夏喜自身としてはやはり娘の恋成熟を願いたいというのが本音である。しかし、ミユキや後輩のように感じる心晴も応援してやりたい気持ちもあった。あともう一人、未来とはあったことは無いが娘の話を聞く限りいい子なんだろうなと夏喜はかんがえる。
「それにしても、倍率高いね〜。むしろ、あんたたちどっかに移住して一夫多妻せい目指してみる〜?」
夏喜は笑いながら眠っている少女に問いかけ、そして黒く美しい髪をすくように一なでした。
唐突な新キャラ、青葉皐月。彼女のイメージは爽やかで緑が元気な五月です。
Aki「あぁ……だから青葉皐月」
ちなみに、最初は名字は草壁でした。Aki、フルネームどうぞ。
Aki「えっ……草壁サツ……」
運営「小鳥遊冬前さん。二次創作の規約を読んだうえで反省文を書いていただきます」
Aki「誰だお前!?てか、そんなんねぇだろ!!つうか、俺ははめられただけだ!!」
Tsubasa「親愛なるものたちへ、我らとまた会おう!!」
Aki「おい、ゴラァァ!!」




