キララ「明らかなる弐の真実」アキ「二つの真実」
………………。
Nana「ね、ねぇ。なんであんなに沈んでるの?」
Aki「なんか、テストで間違えて解答欄を一個ずらして書いてしまったらしい。ちなみにずれたところは結構前半でもし、ずれてなかったら全部あってたらしい」
Nana「それは……気の毒な……」
Aki「ちなみに、ほかにも問題の解釈をはやまったがゆえに間違えたり、人名の間の=をつけ忘れたり、等々。凡ミスで20近く落としたらしい」
Nana「それ……は」
Tsubasa「さらにさらに、ミスがなければ余裕で平均をうわまわってたのにそれのせいで平均にギリギリ届かなかったらしい……推薦わくを狙っているツバサが」
Nana「もう止めて!!ツバサさんのライフはもうゼロよ!!」
…………。
Tsubasa「神秘への旅立ち、案内しよう」
Nana「ショック過ぎて一人で言っちゃった!?」
こけそうになった回数三回。3Dメガネを返却し忘れたままアトラクションから出ようとした回数二回。乗り物の安全ベルトの閉めかたを間違えた回数三回。ここまで来たら何となくわかってきたが……。
「未來ちゃんって、ドジッ娘?」
「うっ……」
俺の問いに声をつまらせる未來ちゃん。まあ、間違いないだろうな。こんな短時間であれだけしてくれたんだから。
「アキ君、正解だよ。まだまだ未來のドジッぷりはこれでも序の口だからね」
「ちょっ、姉さん!?」
顔を赤くして恵さんを叩く未來ちゃん。恥ずかしさからというところか。
「別に恥ずかしがらなくていいんじゃないかな?これも一つの個性だし……それに、もしイヤだとしても治せないこともないと思うし」
その様子を見ていた心晴ちゃんが優しく笑いながら声をかける。さすが教師というところかな。
「そうだな。家庭訪問で道に迷うのも一つの個性か。な、木原」
「…………それ、今言わなくたっていいじゃないですか」
一瞬フリーズして未來ちゃんと同じく顔をやや赤く染めて笹原先生を見上げる心晴ちゃん。ここぞとばかりにからかってきたな。ナナは話についていけてない未來ちゃんと恵さんにことのあらましを少し笑いながら話ていた。誰もフォローをいれるようすがないので俺がフォローにまわることにする。
「笹原先生、あなたは人をからかわなくちゃ生きていけないんですか?」
「生きていけないわけじゃないが、生き甲斐ではある」
「んな、生き甲斐捨ててください」
「それはできない相談だな」
「なんでだよ!!」
そんなこと飄々とよくいってのけるよ……。って……あれ?なんか、笹原先生の瞳の色がまた変わったような……。
「まあ、少しからかいすぎたな。それに倉崎姉はともかく妹は初対面だもんな。お詫びにいいもの見せてやろう。白由利、ちょっと来てくれ」
唐突に謝ったと思ったらナナを呼ぶ笹原先生。ナナも感づいたようにニヤッて笑ったが……なんか、ひどくイヤな予感がする。
「白由利、例の写真を」
「了解です!!二人とも、これ誰だと思う?」
そういって携帯を見せるナナ。その中身は……。
「やっぱりか!?止めろよ!!」
気づいたときには、遅かった。もう、しっかりと倉崎姉妹はその写真をみて―――。
「桜色の髪ってことは……」
「だよね……?」
二人してチラリと俺を見上げ―――。
「「可愛いです(ね)、アキさん(アキ君)!!」」
「まさかの賞賛!?普通ひくでしょ!?」
おかしい、なにかがおかしい……。なんでこうなるんだ。
「でも、アキ君ってこういう趣味あるんだ」
「違いますよ!?そんなわけ無いですよ!?これは無理矢理―――」
「倉崎、ヤツはこういうヤツなんだ」
「なにいってくれてるの!?」
「えぇ、趣味は人それぞれですもんね。アリだと思うよ、アキ君」
「思わないで!?」
てか、なにこのコンビ?えっ、台本でも渡されてるの?それぐらい息ピッタリなんだけど!?
「姉さん、ああみえてSだからな〜」
「聞いてないよ」
ガックシと首を折る俺にキララがよってきてそして言った。
「我が分身は色々な種を見つけてくるな」
「お前もその一部だけどな」
Nana「えっと、TsubasaさんがAki連れてどっか行っちゃったので私が」
Nana「初キャラドジッ娘にエスッ娘。いかがでしたか?一度ドジッ娘書いてみたかったそうです。その他にはツンデレ、天然系も書いてみたいんだとか」
Nana「個人的にはこれ以上増えてほしくは無いですね……ま、まあいいや。とりあえず次回」
Nana「親愛なる者たちへ、我らとまた会おう」




