キララ「さまざまな心理」アキ「人の気持ちを理解するなんて俺にはできそうにないな」
そういや、来週遠足か~。
Nana「へ~、どこ行くの?」
神戸の辺り。詳しくは実は知らなかったりする。
Nana「たのしんできたら?」
遠足いうても、疲れるだけだしな~。まぁ、授業がつぶれるって喜ぶかな。
Nana「そんなもん?」
そんなもん。てか、どうせ授業つぶれるなら水曜日がよかった~!!
Nana「あるよね、そういうの」
Nana・Tsubasa「至高なる楽しさを味わいたまえ」
水平線上にある橙色の光が海をその光と同じ色で染める。来たときが嘘のように少しまばらになった海を眺める。なんだかんだで、遊び疲れた。キララたちももう海には行く元気がないのかレジャーシートの近くで砂遊びをしている。
「ココねぇ」
「なあに?」
「そろそろ帰ろっか」
「そうね〜、帰りましょうか〜」
俺は頷き立ち上がり砂の城を作っているキララ、ミユキ、そしてナナに呼び掛ける。
「三人とも、帰るよ。変える準備しとくから先にシャワー浴びて着替えてこい」
「うん」
「そうさせてもらおう」
「わかった」
水着についた砂をパンパンと叩きながら立ち上がる三人。その顔は充実、という文字を表しているようにすら感じる。「んじゃ、かえ―――」
「あっ、小鳥遊さんも今から帰るんですか?」
「えっ……?あぁ、恵さんに、未來さん。はい、そうですね。お二人も?」
顔をあげるとそこには荷物をもち既に着替え終わっている二人がいた。声をかけてきたのは恵さんのほうだ。
「はい。充分遊びましたから。ねっ?」
「そうだね。小鳥遊さんは?」
「俺も……っていうか、俺たちも、のほうが適切かな」
俺はチラリとナナたちをみる。だが……、あれ?なぜにナナとミユキは少しつまらなそうな顔を?
「ご兄弟、ですか?」
「あ、いや……。赤髪が姉で空色髪妹。んで、残り二人のうち、背が低いほうが親戚の子で、もう一人が友人、というか幼馴染みかな」
「そう、ですか……」
一瞬顔を伏せる未來さん。
「なんか、幼馴染みとか憧れますね」
「そう?」
「なんとなく、ですけど。じゃあ、私たち帰りますね」
「うん、じゃっ、またメールでもしてください」
「はい」
「じゃあね」
「さよなら」
「二人とも気を付けて帰ってくださいね」
俺は二人の背中を見送り終えたあと片付けを再開し始めた。ナナたちは未來さんたちと話してる最中に着替えに行ったみたいだ。
にしても、あのナナと、ミユキの視線はなんだったんだろう?
俺は少しだけ疑問に思いながら水平線に沈もうとしている夕日を眺めた。
Nanaの嫉妬に加えMiyukiも……そして、それをいにもかいさない。Aki。この章でAkiアンチが増えることを祈ります。
Aki「待てコラ」
っち。出てきた。
Aki「俺嫌われすぎ!?」
まぁ、そこがAkiらしいんだけどね~。ってことで。
「そなたとの契り、またここで会おう」




