キララ「怒りの裁きが下される」アキ「今回は俺が怒られます」
中二病ってなんですか!?
ナナ「急にタイトルいってどうしたの?」
いや、この小説の略称まだ言ってなかったなって。
キララ「創造主よ。早く言うがよい」
そうだね~。中二病ってなんですか!?の略称は『ちゅうなん』にします。
アキ「なんか……平仮名でつなげられたら分かりにくいな……」
じゃぁ、チュウナン?
アキ「それも微妙だな……」
だろ?だからとりあえず表記は平仮名でちゅうなんで。他に何かいい略称あれば教えて下さい。もしかしたら採用される……かも?それでは!!
Aki・Kirara・Nana・tsubasa「楽しき時間を過ごしたまえ」
「ん〜、おいしかった。ありがと」
「どういたしまして」
俺は皿洗いをしながらナナに答える。キララはゲームに熱中、しようとしてた所を俺が一時間だけでも勉強してこいといって机に向かわせた。あいつも来年は受験生だ。今からならしておかないと来年が大変なことになってしまう。
「今日はどうする?」
「ん〜と、泊めてもらおっかな?いい?」
「ご自由に」
俺は答える。
「洋服とかはいつもん所にあるからな」
「ありがと」
いてもん所とは母さんが引っ越すまで使っていた部屋の事だ。そこには小さなタンスがあり、今ではナナの私服や下着等が少し入っている。つまりはナナがいつ、うちに泊まってもいいようにしてるのだ。流石に俺がそれらを洗濯したり干したりするのは気が引けるのでうちに泊まった後は着ていたものは一旦家に持ち帰り後日暇なときにナナがまとめてうちのタンスにいれていく。ちなみにベッドもそのままあるのでナナにはそこで寝てもらっている。
「家に連絡いれとけよ」
「分かってるって、心配性だな、もぅ」
「お前の母さんから俺んちに泊まるときは連絡いれるように言ってくれといわれてんだ」
「いちいち言わなくっても分かってるって〜」
間延びした返事に最後にふきおえた皿をなおしながらため息をつく。くるりと振り返りナナにいう。
「以前連絡をいれずに俺んちに泊まったとき警察沙汰にまでなったのはどこの家だ?」
「うっ……私の家です」
「たくっ。お前は前科があるんだから心配するのは当たり前だろうが」
「は〜い」
本当に分かってるのかとため息をまたつく。あれは数ヵ月前の出来事だ。ナナが泊まりにきた時家に連絡をいれるのを忘れれた事があった。11時を過ぎても帰ってこない娘を心配して親父さんが外を走り回って警察に誘拐だ〜とかけこんだ事があるらしい。ちなみにその時の事は深夜の2時に俺んちの電話がなり眠い目をこすって電話にでて「「ナナがそっちにいないか〜?」という涙ぐんだ親父さんからの電話で知った。とうのナナはぐっすりと眠っていたわけなのだが。その後ナナはきつーいお説教を喰らったらしいが俺が親父さんに「まず俺んちに電話かけてくれればこんな大事にならなかったのでは」というとしばらく黙った後「慌ててて忘れてたんだ」と弁解していた。
「まぁ、とにかくメールうったら風呂はいってくれ」
「ん。あっ、キララちゃんも一緒にいい?」
「どうぞ、ごかってに」
うちの浴槽は決して広いとはいえないがキララが中学三年生のわりには小柄だし、ナナも小柄なほうなので十分はいれる。うん、小柄だし。小柄……
「アキ〜?変な事考えてない?」
「なっ!!考えてねぇよ!!」
「嘘じゃない?」
「うん」
「ならいいけど〜」
といってメールうちを再開するナナにほっとする。
「ねぇ、アキ?」
「ん?」
「十円玉と五十円玉だったら五十円の方が直径小さかったよね?」
「そうだよ」
「そっか……じゃぁ、私の胸は?」
「小さ―――あっ」
「なにがあっ、よ!!」
はめられた!!!!
「アキのバカ!!変態!!」
「ご、ごめんって!!」
ナナの投げてくるクッションをよけながら謝罪するが聞いてくれない。
「ちょっと、成長遅いだけでこれからだもん!!」
「うん、わかってるって。大きくなるって。だから、クッション無くなったからってリモコンを投げようとするの止めろ〜」
なんとか叫んでやめさせる。純粋に怖いわ。
「ん〜、うるさいぞ」
とことこと二階からキララが降りてくる。
「ごめんごめん。キララ、今日はもういいからナナと風呂はいってきな」
「我が分身がそういうのであれば仕方あるまい」
「うんうん。ナナさんもどうぞ、お風呂に」
「アキのバカ」
ナナは小さく呟いてキララをつれて部屋を出ていく。
なんとか、助かった。
でも、後で埋め合わせしなくちゃな。頭をかきながら俺はナナが好きそうなデザートを作るべく再びキッチンに向かうのであった。
Nana「Tsubasaさん?」
なに?
Nana「何って……なんで急に名前の表記がローマ字表記になってるの?」
試験的に前書きと後書きはローマ字表記でやってみたかったんだ。こっちのが中二病っぽいだろ?
Nana「確かにね」
まっ、不評だったら止めるよ。それじゃ。
Nana・Tsubasa「また、みなに会えるその時まで」