キララ「戯言クライム」アキ「忙しい時間の無駄話は犯罪級です」
―――新章始動。
Aki「いや、なんでかっこつけてんの?」
なんとなく、後悔はない。
Aki「あっそ」
ってことで、盛り上がっていきましょう!!現実はもう冬も終わりかけているけどちゅうなんの中ではこれから夏に向かっていくぞ~!!
Aki「そういうこと言って言いのか?」
いいのいいの~。では、せーの。
Aki・Tsubasa「至高なる楽しさを味わいたまえ」
『タンスの角に足の小指ぶつけた時の虚しさって異常だと思うの。誰かに見られていたならまだしも一人だと私なにやってるんだろう……ってならない?つまり、私が言いたいのはタンスの角を丸くすれば全て解決するのになんでそうしないのかって事なのよ!!』
「知らねぇよ!!朝からそんな話聞かせんな」
朝の7時。ご飯の用意やらで忙しいのにこのバカ親、小鳥遊秋羅から電話があり出てみるといきなりそんな話をされた。平日なら間違いなくぶちギレていたいただろう。
『そもそも、なんでそんなに足の小指に神経がいるの?いらないよね。歩けるぐらいの神経があれば十分なのに無駄にありすぎるのよ』
「だから知らねぇよ。多分、進化の名残なんじゃねぇか?」
『猿め……』
「いや、猿にキレるな。完全な逆恨みだ」
なに言ってるんだろうね、この人。
『ていうか、魚の煮付け食べたい』
「話変わりすぎ!!えっ?煮付け?」
『うん。だって〜、日本に長く帰ってないし〜』
「正月に帰ってきたじゃねぇか」
『それでももう5ヶ月だよ!!日本では冬から梅雨になったんだよ!!冬から梅雨だよ』
「そうかも、知れねぇがな……てか、“うめあめ”じゃなくて“つゆ”と言え」
漢字で書くと同じだから俺しかわかんねぇじゃねぇか。
『あぁ、風邪引いた時に食べる』
「それ粥!!」
『目の上にある』
「眉!!」
『川魚の』
「アユ!!」
『カップラーメンに』
「お湯!!」
『以上です』
「十分すぎるわ」
なぜ朝から漫才しなけりゃならねぇんだよ。
「それで、なんだっけ?あぁ、煮付けか。帰ってきたらまた作ってやるよ」
『子ども?』
「に・つ・け!!」
急になに言い出しやがんだ。
『あはは〜。冗談だよ〜』
「分かってるよ」
『だって、お父さんとの愛の結晶が……』
「聞きたくない!!」
『え〜』
「切るぞ」
なんで残念そうなんだよ。てか、下ネタ禁止。
『まって、まって。本題入るから』
「入るまでなげぇよ」
『えっとね〜……銀行にいつも通り生活費いれといたから。それと、本当なら帰ってきてあげたかったけど無理だったからプレゼント分のお金もいれといたからね。それで好きなの買ってね』
「分かった。サンキュ。じゃあ、マジでもう切るぞ」
『うん、バイバ〜イ』
はぁ……疲れた。まあ、養ってもらってる身だから文句言えないよな。
今日は軽く貯金も下ろしてこよう。というか、プレゼントっていわれてもな〜……。どうしようか。
―――明日、六月十八日は俺の誕生日だ。だから、母さんからも連絡が来たんだろう。本題に入るまでが長かったが。
「アキ兄ちゃん?」
「ん?おぉ、ミユキか。おはよ」
後ろを振り返るとパジャマ姿のミユキが立っていた。
「さっきの、アキ兄ちゃんの?」
「そうそう、俺の母さん。つっても、最近は会ってないけどな」
「ふ〜ん。そうなんや。じゃあ、ウチ着替えてから朝飯のの準備手伝うな」
「おっ、了解。じゃあ、進めとくわ」
俺はミユキが自分の部屋に戻るのを見送ってから母さんの電話で出来なかった朝御飯の用意をし始めた。
Aki「俺の誕生日編?」
まあね。Akiって名前だけどね(笑)
Aki「むかつく!!(笑)ってのが一番むかつく」
冗談だよ~。それじゃ!!
Aki「ふに落ちねぇけど」
Aki・Tsubasa「そなたとの契り、またここで会おう」




