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中二病ってなんですか!?  作者: 椿ツバサ
高位なる訪問者の告げ~さまざまな教え~
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キララ「策略争議」アキ「はたして、上手くいくのか」

年内最後の更新です。

Aki「それが、俺視点じゃないて、どうなんだ?」

仕方ないじゃん……。話の流れ上そうなったんだし。

Aki「しかも、後もう一話でこの章終わりなんだろ?」

これまた、年内に片付けれませんでした。

Aki「てかさ、もう出来上がってるんだろ?明日にでもあげてもいいんじゃね?」

それも考えたけど……やっぱ、週一更新は崩したくないし、なにより不規則ってのが好きじゃないからさ。我慢してください。

Aki「そうか……そういう訳だから、みんな悪いな」

それでは、そろそろ始めましょう。

Aki・Tsubasa「至高なる楽しさを味わいたまえ」

チャイムが学校になり響く。そのチャイムの音をきくやいなやその時間の担当教師との挨拶もおなざりのまま鞄からあるものは弁当箱をとりだし、あるものはコンビニ等で買った商品を取りだし友人の机に向かっていく。

だが、後ろの扉に近い席に座る一人の少女―――ミユキはその様子を見て静かに自分の弁当箱の入った袋を取り出した。

これはこの学校の一年二組においての何時もの光景だった。しかし、ここから少しづつその“いつも”が崩れていった。

「あれ?」

ミユキが小さく疑問の声をあげた。色とりどりの弁当はいつも通りなのだが、いつもなら……いや、普通なら入っているはずのもの、箸が入っていなかった。

―――忘れたのかな?

ミユキが心中で呟いた。どうしようか、とミユキが悩んでいると彼女の隣の扉が突如として開かれた。悩んでいて回りの注意など払っていなかったミユキはピクリと驚く。しかし、その扉を開いた人物が誰か分かった時に更に驚きの顔をみせた。

「うむ、そこにいたか」

「な、なんで……コホン。何しに来たのかしら?」

その周りとは違う鮮やかな空色の髪を纏ったのはミユキの一学年上で同じ家に住んでいる少女、キララだった。

教室がにわかに騒ぎ出すのをミユキは肌で感じる。なにせ、空色の髪を持ち容姿端麗である学校でも有名な先輩が急に現れ、教室で誰とも話さない少女に語りかけたのだから。

「なに、栄養を取るに必要な箸が見当たら無かったのでな……そなたの方に誤って入ってないかと思ってな」

「……わたくしも見当たらなかったので探していた所です」

早く立ち去れ、というかのように早口でまくしたてる。だが、それを意に介さない様に落ち着き払っているキララ。

「ふむ……そうだったか。我が半身にも困ったものだな……」

「そういう訳だから、早く―――」

「あら?小鳥遊さん……どうかしたの?」

小声で睨みをきかせるミユキの声をこのクラスの担任であり、昼食の様子を監督するためにやって来た木原心晴が遮った。

「あぁ、お主は……なに、我が半身が箸をいれ忘れたようでな」

「そうだったの?じゃあ、これ。あげるね」

手に持っていた袋から割り箸を差し出した。

「わたし、忘れた人用に割り箸たくさん持ってきてて……だから、はい」

「うむ、ありがたく受けとる」

キララは心晴から割り箸を受けとり胸ポケットに閉まった。

「ほらっ、ミユキちゃんも」

「…………ん」

多少迷った様子をミユキはみせたものの割り箸を受けとった。

「では、我は帰るとする」

キララはミユキの方をちらりと見て言うと、教室を見渡してから出ていった。

一瞬の沈黙。その後―――。

「あれって、小鳥遊先輩だよね!!」

誰かがそう言ったのをかわぎりにクラスがうるさくなる。

「えぇ!!黒石さんって、小鳥遊先輩となにか関係あるの?」

「そういや、中途半端な時に転入してきたのもその関係?」

「でも、どう考えても小鳥遊先輩は外国の血混じってるけど、黒石ももしかしてまざってんのか?」

「え、あ、う……」

突如として今までほとんど話した事もないクラスメイトから質問攻めに合うミユキ。

「こらこら、ミユキちゃん、困ってるでしょ?」

心晴がミユキを守るように立つ。

「え〜??そうだ、心晴先生は知ってるの?」

「わたしは知ってるけど……ミユキちゃんの口から聞いた方がいいんじゃないかな?」

心晴はミユキを見つめる。すると、必然的に視線がミユキに集まる。

「……家の事情で小鳥遊家に住んでる。外国の血は私には入ってない」

ポツリ、ポツリとミユキは答えた。

「そうだったんだ!!」

「すごーい」

「ねぇねぇ、小鳥遊先輩ってどんな家系から産まれたの〜?」

「アタシもそれ知りたい!!」

「俺も」

次から次に質問を受ける。

「こーら。だから、困ってるでしょ?それに、みんなもお弁当まだでしょ?そうだ……どうしても、知りたいならミユキちゃんと一緒に食べたら?」

「は〜い!!」

心晴の声で一気に動き出す面々。

ミユキは、困ったような顔をしながらもどこか、嬉しそうだった。

―――ありがと。

ちょっと、いじっぱりな彼女は口には出さずに胸の中で感謝を告げた。

はい、というわけで今回の視点は第三者視点、主軸はMiyukiという感じでした。一応、この章の事件は解決できたのでよかったです。

Aki「今さらだけどMiyukiって、いわゆるツンデレ?」

それっぽい、ところあるね、確かに。それに、ツンデレの意味として好意を寄せている人物以外にはツンとした態度を見せて好意のある人物にだけデレるってのがあるからそういう意味でも二重にツンデレだね。

Aki「今さらながらすげーな……って、これが年内最後の会話か?」

いいじゃん、別に。じゃあ、最後は特別バージョンで。

Aki・Tsubasa「新たなる幕上げ、その舞台が良きものとなるように!!」

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