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中二病ってなんですか!?  作者: 椿ツバサ
下界の狂いし遊戯~レジャー編~
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キララ「怒りと心の狭間」アキ「俺が怒ったりします」

キララ「我が創造主よ」

なに?

キララ「我等の行く先はどのぐらいできておるのだ?」

はい?

アキ「ストックは何話ぐらい出来てるかってことだ」

あぁ、そうだね……今のところは大体1〜2話ぐらいためておけるようにしているよ。

キララ「ほー、なるほどな。楽しみにしておるぞ」

おっ、おう。頑張るよ。では。

キララ・アキ・ツバサ「楽しき時間を過ごしたまえ」

活気づく商店街を荷物をかごに置いて後にする。最近はスーパーやデパートが出来てシャッター商店街が増えてきたというがここは相変わらず大反響だ。それに俺としてもここがなくなってもらっては困る。家から近いし安いし。それに店のおばちゃん達とはもう顔馴染みだ。たまにおまけしてもらえるぐらいに仲が良い。

がちゃりと鍵を開ける。

「ただいま〜」

俺は玄関に並べられている靴を見てから声をかけた。

「帰ったか、我が分身よ」

「お帰り〜」

リビングに行くとキララ達は壱天堂3FSから目をはなさずこたえてくれる。チラリとみるとどうやら流死腑亜ルシファーのゲームを2人で通信対戦をしているようだ。

「今日は豚のしょうが焼きと味噌汁な〜」

「わかったぞ」

「は〜い」

二人の返事を聞く。

「…………」

キララの学校の鞄を拾う。ん……?

「いくぞ、解放―――地獄の炎柱」

「あ〜!!まってまって〜。や〜!!」

ナナが悲痛な叫びをあげる。どうやら勝負が決まったみたいだな。確か地獄の炎柱は主人公の女の子の第二形態時の必殺技スペシャルアタックだっけか?てか、ややこしすぎる。主要キャラは全員バトル以外の時の姿、通常姿ノーマルフォルム、戦闘時の戦い姿(バトルフォルム)、さらにはその形態の上に第一形態と第二形態と最終形態がある。ちなみにそのキャラそのキャラに形態時の名前がある。主人公の瑠花ルカは第一形態時から炎希えんき炎獄えんごく、そして流死腑亜ルシファーになる。そして先程必殺技(スペシャルアタック)といったがそれぞれの形態には強技パワーバースト必殺技スペシャルアタック終焉技ファイナルと決め技も三つある。つまりは技は1キャラあたり形態数×技数、3×3の9個の技があるのだ。それをそこでゲームに興じてる2人は全キャラクター覚えている。

……まぁ、ナナはいい。あいつは賢いし学校の成績もトップクラスだ。でもな……キララ。んなもん覚えてる暇あったら一個でもいいから英単語覚えてくれよ……

俺はキララの鞄からはみ出ていた英語の小テストを細長く丸めながら出来るだけ笑顔で勝利の余韻に浸っているキララにいった。

「キララ〜?」

「なんじゃ?我が分……身……よ?」

俺の笑顔にたいして顔をひきつらせるキララ。わかってらっしゃる。俺がもの凄く笑顔な時は怒っているということを。

「これは、なんなのかな〜」

ペラリと英語のテストをみせる……点数欄に赤く0とかかれた。

「……ち、地上の者の馬鹿げた……数値かの?」

「馬鹿はどっちだ!!」

俺は笑顔を引っ込めて怒鳴った。

「ひっ!!」

「あのな〜、キララ。俺は別に百点とれとか授業中一字一句聞き漏らすなとかそんな優等生みたいな事は求めてない。俺もそんな優等生って訳でも無いからな。でもな……最低限の努力はしろ」

「努力……したもん」

拗ねたように下を向くキララ。

「はぁ……じゃ、次の小テストで10点満点中半分の5点はとること。取らなかったら来月の小遣いは半分にする」

「えぇ!!来月は流死腑亜ルシファー第3期のDVDが販売されるのに……」

「だったら、半分とったらいいんだろ?」

「……は〜い」

いまだに拗ねた声を出しながらも渋々頷くキララ。

「分かったらこれ直してこい」

「うん」

俺から鞄を受けとると二階の自室へとトボトボ歩いていった。

「相変わらず、キララちゃんに甘いわね」

「ウルセ」

冷やかすように声をかけてくるナナ。

「0点とってもそれぐらいしか怒んないし次のノルマも半分の5点。こういう時って普通8点ぐらいをノルマにするものじゃないの?」

「かもな」

俺はできるだけ素っ気なく返して商店街で買った食材を冷蔵庫にいれていく。もちろん幾つかは晩御飯の準備を今からするので出したままにしているが。

「しかも、失敗してもお小遣い無しじゃなくて半分て……アキって本当にキララちゃんに甘いよね」

「…………」

甘い事は確かなのでなにも言い返せない。

「まっ、アキらしいけどね……何か手伝うことある?」

「なにもない……いや、やっぱキララの様子を見てきてくれ」

「分かったわ。行ってくるから」

それ以上なにも言わずナナは二階へと上がっていった。やっぱりこういう時は幼馴染みというのは役にたつ。

さて、今日の豚肉はナナとキララの分は多めにいれてやるとするか。

俺は心の中で小さく呟き私服に着替えてから下準備にかかった。

ナナ「ツバサさん。今回の勉強ネタで思い出したんだけど……」

なに?

ナナ「ツバサさん。もうすぐテストだったよね?」

……はい。

ナナ「ツバサさんこそ大丈夫なの?勉強」

うっ、多分!!

ナナ「本当ですか?」

……今回はここまで!!せーの!!

ナナ・ツバサ「また、みなに会えるその時まで」

ナナ「って、ツバサさん!?」

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