キララ「楽園の園の食物」アキ「バイキングってなにから食べようか迷いますよね」
次回最終話です。
Aki「ほっ、よかった」
ん?なんで?
Aki「いや……別に」
ふ~ん、まぁ、いいや。そうだAkiの女装はこれからも出るからね。
Aki「なっ……」
せっかく両声類の設定も作ったしな。
Aki「んな……バカな」
まぁまぁ、アキの女装楽しみにしている人もいるし。
Aki「はぁ?」
ほら、あそこ。
Nana「聞いた?二人とも?」
Miyuki「聞きましたわ」
Kirara「もちろんだ」
Aki「あっ……あっ……」
ほらな。んじゃ。
Aki「……あきらめよ」
Aki・Nana・Kirara・Miyuki・Tsubasa「楽しき時間を過ごしたまえ」
という訳でやってきましたエデン・ガーデン。内装は簡単にいうとアダムイヴのいた場所、つまりはエデンの園と思われる絵が壁に描かれている。それゆえか、デザートのコーナーには“禁断の果実”としてリンゴが置かれていた。以前、禁断の果実なら食べないほうがいいんじゃ、と聞いたところもうアダムとイヴが食べちゃったからOKとのこと。そのあと、ただの青森のリンゴだし、と呟いたことは気にしないことにした。
「ふ〜、じゃあとってくるか……とりあえず、簡単に案内すっからミユキはついてきてくれ。キララとナナは先いっといてもいいぞ」
「じゃあ、そうするね」
「ああ、了解した」
二人はそれぞれ料理をとりに向かった。あっちは……洋食系のエリアか。
「ミユキ、簡単に説明するな」
「ウン」
「こっからでも普通に見えてるけどあそこに料理が置いてあるから適当に気に入った料理があったらとってくれ。そして、左側から中華、洋食、和食、デザートのエリアに分かれてるから、例えば中華エリアから洋食エリアに移りたいならいったんそのエリアの列にならび直してくれ。後、ドリンクはデザートエリアの隣にドリンクバーのコーナーがあるから好きなのとれ。んで、トイレは……あそこな」
俺は簡単に、というかこれ以上説明できないのだが、とにかくまとめて説明した。
「わかった」
「そっか。あっ、皿はそれぞれのコーナーの要所要所にあるし皿のせるトレイも各コーナーの最初のところに山積みされてるぞ」
「ウン、じゃあ、アキ兄ちゃん行こーや」
「お、おう」
ミユキはそういうと俺の手を引っ張り料理が置かれている所―――中華エリアに連れてきた。
そのままそんなに長くない列に並びトレイを受けとる。
「あっ、そういやミユキ?」
「ん?」
なんとなく前にいるミユキを見つめていたら1つ気になっていた事を思いだし聞いてみる。
「あ〜、いや。俺の前では関西弁使ってるけど……ミユキって前関西に住んでたのか?」
「ちゃうよ。前の家にはウチが6年の始めの時から住んでた家でその前、産まれた時から住んでたのが大阪やった」
「へ〜、そうなんだ」
ミユキのお父さん―――秀さんの仕事の都合だろうと解釈する。さて……まず始めはこれぐらいの質問で。
「後、こっち来て一週間たつけど学校馴れたか?」
こっちの質問が本命。変な時期に入学したのは確かだしそれもミユキは一年だ。中学の一年のこの時期といえばみんなやっと仲良しグループをつくりだしたところだろうからミユキが孤立してないかが、不安だ。
「う、ウン。そう学校までの道のりも遠くないしまだ何処になにがあんのかまでは覚えてないけどなんとかやれてる」
「……そっか」
ミユキがそういうのであれば大丈夫なんだろう。秀さんからの情報で家事が一通りできること、勉強も上の中あたりの成績ということも聞いているし問題は中二病なところだけらしい。
「あっ、これ美味しそう!!」
ミユキは料理をみて嬉しそうな声をあげそれをとっていた。
「どれもうまいから色んな種類食いや」
俺はそう笑いかけながらミユキと同じ料理を皿に盛り付けた
いまさらだが、この地域中二病患者多すぎかな?エデン・ガーデンやら遊園地の幻想世界やら。
Aki「そういうお前は?」
くっ、我の邪気眼が……
Aki「オイ」
冗談です。てか、流石に邪気眼とかは小説内に出したことは無いな。お前の母さんか父さんにその設定入れてみよっか?
Aki「やめてください。割とまじで」
冗談だから安心してくれ。お前のかあさんはともかく父さんについてはある設定が……
Aki「ある設定が……?」
ある、ということにしようと思ってるから。
Aki「思ってるだけかよ!?。もういい、疲れた。終わらせるぞ」
Aki・Tsubasa「また、みなに会えるその時まで」




