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中二病ってなんですか!?  作者: 椿ツバサ
暗闇からくる刺客~三日間の同居人~
19/164

キララ「ラストタイム」アキ「最後の時間」

少し真面目な話を。

現在中二病ってなんですか!?のアクセス数が延びてきてます。それも一重に皆様のおかげです。

また、もしよろしければ感想やポイント評価をしていただけると私、ツバサとしては嬉しいのでお時間がありましたら感想等を書いてください。

そしてもう1つ。もし、皆様の中でこういった話を見たいというものがありましたら感想欄でもメッセージボックスでもいいのでお教えください。作品の都合等で全部叶えられるわけではございませんが皆様がどのようなものを見たいのかを知れるという事はとても嬉しいです。

では、今回の章ラストのお話です。

楽しき時間を過ごしたまえ

【送信者】小鳥遊冬前

【宛 先】白由利文月

【時 刻】22:18

【件 名】明日の学校

【本 文】明日でミユキも帰るし一人にするのもなんかアレやから明日学校休むけど気にしなくていいから。


【送信者】白由利文月

【宛 先】小鳥遊冬前

【時 刻】22:21

【件 名】RE:明日の学校

【本 文】え〜、じゃあ私も休んでミユキちゃんと過ごしたい〜。いいでしょ?


【送信者】小鳥遊冬前

【宛 先】白由利文月

【時 刻】22:24

【件 名】RE:RE:明日の学校

【本 文】言うと思ったよ(苦笑い)ダメだ。行ってこい。ほら、あれだ明日休んだ分のノートとか見してくれよ。ナナならきちんと書いてくれるだろ?ナナぐらいにしか頼めないんだよ。お願いしていいかな?


【送信者】白由利文月

【宛 先】小鳥遊冬前

【時 刻】22:32

【件 名】RE:RE:RE:明日の学校

【本 文】分かったよ……その代わり学校終わったらすぐアキんちに行くからね!!


【送信者】小鳥遊冬前

【宛 先】白由利文月

【時 刻】22:34

【件 名】RE:RE:RE:RE:明日の学校

【本 文】はいはい、分かったよ。じゃ、お休み。


【送信者】白由利文月

【宛 先】小鳥遊冬前

【時 刻】22:37

【件 名】RE:RE:RE:RE:RE:明日の学校

【本 文】うん、お休み






以上がナナとのやり取りである。俺は昨夜やったメールのやり取りを見終えスマホを直しソファーに座り直す。ナナの扱い方はもう慣れた。ナナにしか頼めない、と言えば引き下がってくれる。まあ、こんなことをナナにいえば怒るだろうから口が裂けても言えないが。

閑話休題。ナナをなんとか学校に行かすことに成功し俺とキララは本日学校を休みミユキと一緒にいることを選択。ちなみに、キララとミユキは互いに不可侵条約を結んだようで今は仲良くアニメ談義を行っている。アニメ談義、というかまだアニメ化してない作品も上がるのでラノベ&漫画談義に近い気もするが。そうやってなんとなく過ごし途中ナナもやって来てゲームをしたり夕食を食べて……そして、約束の時間がやって来る。

―――ピンポーン。

「は〜い、今行きま〜す」

ミユキ達を眺めていたらチャイムの音が告げる。カチャっと鍵を開け扉を開ける。そこには三十代後半らしき男性が立っていた。

「やぁ、3日間ありがとうね。ミユキの父親の黒石(くろいし)(しゅう)だ。えっと、君は……アキ君でよかったかな?」

「はい、アキです。どうぞ、入ってください」

扉を大きく開け中に招き入れる。三日前、ミユキが来た時は一人だったので実質初めましてだ。

「ありがとう。いや〜、ミユキが迷惑かけなかったかい?ほらっ、あの子ちょっと痛いだろ?」

「あ、はは。大丈夫です。家にもにたのがいますから」

「あぁ、キララちゃんの事か。秋羅(あきら)さんから聞いてるよ。アキ君もよく引き受けてくれたよ。二人もそういう子を相手にするのは辛かっただろ?」

そういって靴を揃え終え立ち上がる秀さん。ちなみに、秋羅というのは俺の母親だ。

「あ、はは。まさかでしたもん。ミユキまでもがあんな感じだったとは。急にやって来て親戚だと言われた時は困りましたよ」

「えっ?あぁ、初対面の人にもあんな態度だからね。全くいくらやって来るって知ってても、アレはダメだね」

「そうです……ね?えっ?急にやって来たんですが?」

ここで話が噛み合ってないことに気づきリビングの扉を開ける手前で立ち止まる。

「なにいって……秋羅さんから聞いてなかったのかい?秋羅さんが説明しておくと言ってたのだが」

「なにも聞いてませんよって……あの母親ー!!」

そこで全てに気づき思わず声をあらげる。教えとけよ!!なに仕事放棄してんだよ!!

「ははっ。秋羅さんらしい」

秀さんも気づいたのか笑い声をあげる。どうなってんだあの母親は。

「はぁ、まあ、いいです。どうぞ」

僕は気を引き締め直してドアを開けた。

「あっ、お父さん!!」

「おっと。ただいまミユキ」

秀さんを見ると脱兎のごとく飛びついた。秀さんもそんなミユキの頭をやさしく撫でる。

「えっと、それで君たちは……キララちゃんとナナちゃんでよかったかな」

「ふっ、その通りだ」

「はいっ」

どうやらナナの事も聞いていたようだ。

「お世話になったね、君達も」

「いえ、楽しかったですよ」

ナナは笑顔で答える。まあ、確かに楽しかったな。

「そうだ、これ。お世話になったお返しと思ってほしい」

秀さんは鞄をあさりお菓子の入った箱を俺に渡してきた。

「ありがとうございます」

遠慮するのも変な話なので普通にうけとり一旦テーブルに置く。

「なぁ、アキ兄ちゃん」クイクイと服の袖を引っ張られる。

「どうした、キララ?」

俺はキララを見る。父親にあえて嬉しそうな、でもどこか悲しそうな顔をしていた。

「ウチ、その……また遊びに来たアカン?」

「うん、秀さんの許可をとれたならいいぞ。ね、秀さんもいいですよね?」

と、秀さんを見ると驚いたように目を開いてる。

「えっと、秀さん?」

「あ、あぁ。悪い。いや、ミユキがここまでアキ君になついているので驚いていたんだ」

そういうと愛おしそうにミユキの頭をなでる。その様子からみるにミユキは普段あまり人に心を開かないのかな?

「あぁ、アキ君達の都合がよければ行っておいで」

「うん!!」

ミユキは嬉しそうに頷いた。そして。

「それじゃ、そろそろ帰るよ。ミユキ」

「えっと、そのありがとうございました」

ペコリと頭を下げる。というか秀さんの前では中二病モードがだいぶ薄くなってるな。

「うん、また来いよ」

「ふんっ、また我の元にやってきてもよいぞ」

「また来てね」

上から俺、キララ、ナナの順で ミユキに声をかけて家の外まで見送り見えなくなるまで手を振った。










「う~、疲れた~」

俺はグーと背伸びをする。ミユキが帰ってから初めての土曜日。なんだかんだ今週は色々と忙しくゆっくりする時間がなかったので昼間かっらソファーでゆっくりできるのは至福だった。その時。

――――――ピンポーン

とチャイムが鳴る。ナナかな?と思い扉を開けると。

「アキ兄ちゃん!!」

「わっ!!ミユキ、それに秀さんも」

突然抱きついてきたミユキに驚きつつも冷静に状況を把握しようとする。それに……なんかでかい荷物も。すると、申し訳なさそうに秀さんが切り出した。

「あ〜、その悪いね。昨日か一昨日に秋羅さんから連絡あったと思うけど……ミユキを頼むよ」

「は、はい?えっ?話が見えないんですけど?」

困惑する。ミユキを頼むよって……どういうことだ?それに母さんまた……連絡なしだぞ。

「あれ?秋羅さんから聞いてないのかい?」

首をかしげる秀さん。と、同時にポッケに入っている携帯が震える。思わず見ると。

「か、母さん?」

母さんからのメールで思わず開ける。

『アッ君。ミッキーちゃんをまた預かることになったから。

期限は無期限、ご機嫌にミッキーちゃんをむかえいれよう。チェケラ!!

ミッキーちゃんの学校はキラッチと同じ中学になりました〜。

それじゃあ、楽しい生活、せいよ!チェケラ!!』

えっと……はぁ!?

てかどこからツッコンだらいいんだよ!?チェケラってなんだ!?だからミッキーは世界的に有名なネズミから殺されるから止めろ!!ってそうじゃなくて、ミユキを預かる!?

「その様子だと今知ったようだね」「あ、ハハ。あのダメ親が……と、とにかく。ミユキを預かるんですか?」

「あぁ、僕が出張で国内を飛び回らなきゃならなくて長くても三ヶ月しかとどまれないんだ。流石にそるにミユキをつれ回す訳にはいかなくてね」

「なるほど」

僕は頷きミユキを見る。ミユキは笑顔で俺を見上げていた。はあ、こりゃ大変な事になりそうだな、と乾いた笑いを俺はあげるのだった。

というわけでMiyukiがレギュラーメンバーとなります。その為Miyukiは前書き、後書きにも登場していただきます!!

Miyuki「ウチ頑張るからね」

はい、因みにAkiの他にも僕と皆さんの前では関西弁です。というわけで次回から新章お楽しみに!!

MiyukiTsubasa「また、みなに会えるその時まで」


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