キララ「別れへのタイムミリット」アキ「後一日ぐらいか……」
章管理しました。より見やすくなったかな?
Aki「そうだな……でも急にどうして?」
理由?ふんっ、そんなものはない。
Aki「つまり何となくと」
そうともいう。
Aki「はぁ、ある意味流石だな。それじゃ」
Aki・Tsubasa「楽しき時間を過ごしたまえ」
ソファーでリラックスしながらペラリとアニットメートで買ったラノベのページをめくる。
「ふんふ〜ん」
「る〜ん」
キララ、ミユキは二人とも好きなグッズやドラマCD等を買って無邪気に喜んでいる。因みにナナとは帰り道に一度自分の家に帰るようだ。というか俺が帰らせた。明日から学校だしなにより陸人さんが会いたがっているはずだ。そういえばだが俺は基本的には本は陸人さん達の書店(書店名はB―KS)で買っているのだがこういったアニットメートにいったついでにだとかB―KSで売ってない物を買う時は別の書店等で買ってくる。といってもB―KSはかなり品揃えがいいし俺のリクエストも結構聞いてくれるので後者はかなりマレではあるが。
……と、お腹すいてきたな。時間は4時半か。そろそろ飯の用意でもすっか。栞を挟み本を閉じる。
因みに今日の夕食は中華料理だ。アニットメートからの帰り道に中華料理屋の方をミユキがチラリと見ていたからだ。
「じゃ、飯作ってくっから」
「ん〜」
「うんッ」
「仲良くしろよ」
「何故こんな奴と?」
「アキ兄ちゃんの頼みでもそれは出来ひん」
「……あっそ」
ほぼ同時に返される。お前らほんとは仲いいだろ。
「はあ、とにかく」
とっと料理にとりかかるか。俺はエプロンを手に取り冷蔵庫から食材を引っ張りだした。
中華料理、フランス料理、トルコ料理。これが世界三大と言われている。和食がないのは残念だが多才な技法や味、バラエティーを持つ中華料理は三大料理の一つに数えられているのだ。また、ヨーロッパ全体に匹敵するほどの広大な国土を持ち地理的気候的条件で全く異なるらしい。
ちなみに今日のメニューは麻婆豆腐、餃子、チャーハンだ。辛みは少し抑えている。キララは辛いのは苦手、というほどではないがどちらかといえば辛さは抑えている方が好きなのでこうしている。
「ふふふっ、今宵もよい供物だぞ」
「おいひいよっ、アキ兄ちゃん!!」
ほんと旨そうに食べてくれるよな二人とも。にしても……もう一日もない時間でミユキともお別れか……なんか妙にむなしいというかなんというか。
「……ミユキ?」
「ん~?」
麻婆豆腐をほおばりながら返事をしてくる。
「明日、どうするの?」
「明日?」
何のことかわからないのか首を傾ける。
「いや、明日は俺も学校あるしキララそうだし……ミユキどうすんのかなって?」
「って事はウチ一人?」
「ま、まぁな」
少し落ち込み気味にうつむくミユキ。あぁ~もう。そんな顔されたら!!
「はぁ、分かった。俺は明日学校休むよ」
「ホンマッ!!」
「えっ!?」
ミユキはわかるが急にキララも声を上げる。
「な、なんで!?お兄ちゃん!?」
「いや、まぁ。流石に一人にするわけにはいかないだろ?」
「だ、だったら私も休む!!」
「ちょ、それはダメだ」
「なんで!?お兄ちゃんは休むのに!!」
「そ、それは……」
「それに私も……一緒にいたいし」
「えっ?」
ちょ、今なんて?
「う、うぅ。とにかく私も休む!!」
……はぁ。そういうこと、ね。
「分かったよ。休むか」
「うん!!」
キララは笑顔で頷いた。なんだかんだでキララもさびしいんだなと感じた。
次週で暗闇からくる刺客~三日間の同居人~編が終了します。
Aki「ふ~ん、てか痛い章タイトルだな」
それはご愛嬌。どのような物語になるか……次週お楽しみに!!では
Aki・Tsubasa「また、みなに会えるその時まで」




