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中二病ってなんですか!?  作者: 椿ツバサ
暗闇からくる刺客~三日間の同居人~
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キララ「黒、碧、翠、緋」アキ「第1シーズン、第2シーズン、第3シーズン、第4シーズン」

夏休み到来!!

Nana「よかったね。宿題は?」

んなもん知らん。

Nana「ダメですよ!!たいしてないんでしょ?」

英語以外は簡単。ただひたすらめんどい宿題が多い。

Nana「まあ、そんなものじゃないかしら。では」


Nana・Tsubasa「楽しき時間を過ごしたまえ」

えっと……あっ、あったあった。大和怪伝(やまとかいでん)

このアニメもとい漫画は人気のシリーズで三年前初めてのアニメ化で『大和怪伝・黒の霊(コクノレイ)』が、翌年は『大和怪伝・碧の刻(ヘキノコク)』さらにその翌年は『大和怪伝・翠の怨(スイノオン)』がそして調べた所2シーズン後の秋アニメとして『大和怪伝・緋の亡(ヒノボウ)』が放送決定されている。第一シーズン黒の霊(コクノレイ)では主人公黒木鈴乃の日常シーン、中学生活から始まる。表向きはおしとやかで和風な家に住む名門のお嬢様といったところだが夜になると心霊現象と立ち向かう霊媒士として姿を変える。彼女の武器は封印用のお札とこの世のもの以外のものが触れた時強いダメージを与える霊力のこもった剣、霊封殺傷剣(れいふうさっしょうけん)だ。この武器を使い霊や悪魔、堕天使に化け物といったものを次々と封印していく。黒の霊(コクノレイ)では最終的に強力な魔物融合体、ヤマタリスピュセルと戦い勝利したとこで終了している。

碧の刻(ヘキノコク)は鈴乃は修行の身となり霊封殺傷剣の力を高めたりといった修行がメインの会で翠の怨(スイノオン)は新たなる武器、聖強(せいきょう)翠炎(すいえん)(ゆみ)を手にいれ更なる戦いに挑むものがたりでありそこで明らかになる黒木家の闇についても少し語られている。こんど放送する緋の亡(ヒノボウ)では亡霊を使いこの世に混沌をまきおこそうとする組織とのバトルがメインとなるらしい。

「と、これで説明あってるよな?」

「バッチリ。大和怪伝シリーズよく理解してるね」

「そりゃDVD探してる最中ずっと説明受けてたからな。覚えるわ」

ため息をつく。まあ、ナナにもDVDを探してもらっていたのだから文句をいうつもりはさらさらないが。閑話休題、このDVDだが大和怪伝シリーズが全部入っているものだ。というか家で録ったものをDVDにやいたものだ。なぜこのDVDを探していたかといえば……

「これでミユキちゃん元気になるんじゃないかな?」

「そうだといいんだが」

ミユキの機嫌直しの為だ。一応お昼ご飯の時にはキララとそろって中二病モードにはなっていたのだがやはりどこか拗ねた表情をしていたのだ。だから完全に機嫌を直す為にはこのアニメを見せるのが一番早いと思って探していたのだ。

「さてと、ミユキ呼んでくるよ。ナナはキララ連れてきてくれ。たぶん二階の自分の部屋でゲームしてるだろうから」

「おっけー」

キララを連れてきてもらうのは少しでもミユキと仲良くなってもらうためだ。三日間といえど仲悪いままだと駄目だからな。

「ミユキ〜?ちょっといいか?」

「何かわたくしに用かしら?」

「一緒にアニメみないか?大和怪伝。俺もあのアニ―――」

「何シーズン!?ねぇ!?翠だよね?翠の怨(スイノオン)だよね?」

食い付き早!!いや、別に翠のスイノオンスタートでなんだ文句はないし30分アニメで13話が毎回一シーズン分だから全部見るとなると30分×13話×3シーズンで19時間半もかかるって流石に厳しいからシーズン指定してくれるのは嬉しいけどさ。

「わ、分かった、分かった。全シリーズあるから翠からみよっか?」

「うんッ……あっ、そ、そうしなさい」

慌てて中二病モードに移行するミユキにクスッとくる。やっぱり根は素直な子なんだろうな……

なんて考えながらミユキをリビングに連れていきDVDをセットする。ちなみにコマーシャルは全部カットしておりオープニングとエンディングは歌が変わったり絵が変わったりしたときのみ入っている。というか大和怪伝は3話交代で歌が変わる。

DVDをセットし翠の怨(スイノオン)第一話『静寂魔霊』と書いてある部分を探しだしそこで操作をいったんとめる。後ろを振り向くとワクワクといった顔をしているミユキの後ろにナナとキララがやって来ていた。

「おっ、来たか。じゃぁ、適当に座って」

「了解」

うん。ナナは元気に返事返してくれるな〜。

「なぜ、貴様がいる」

「あら?わたくしが先にいたのにわたくしの後からまいったのはあなたでしょ?」

始まりましたか……いや、分かってたけどさ。

「二人とも喧嘩しない」

「しかし、分身よ。異端者をどうにかするべきであるだろ」

異端者て……合ってるような間違ってるような。

「わたくしが異端者ならあなたは異物かしら?」

「なっ!!貴様〜」

今にもミユキに飛びかかりそうなキララを制止する。しかし、異物て……上手く返すな。何気にダメージも大きいだろうし。

「二人ともストップ。キララ落ち着け。じゃねぇと今夜の晩飯ゴーヤチャンプルとか苦い野菜ばっかにするぞ」

「うっ……」

「ミユキも。アニメ見せねぇぞ」

「ぐぬっ……」

はぁ、やれやれ。仲良くまでとは行かなくても喧嘩をしない程度にはなってもらいたいものだが。

とにかく、キララとナナはソファーにミユキは少し離れた所におとなしく座ってくれた。キララミユキ間には火花が散ってはいるがそこは言及しないでおこう。

「じゃっ、スタート」

俺はボタンを押すと同時に大和怪伝のオープニングが流れ出した。









結果からいうと成功だったと思う。アニメを見初めてからはミユキはもちろんの事キララもアニメが好きなのでのめり込んで見始めた。俺は買い物の為に(その際ミユキにリクエストを聞いたが無視された)一旦家を離れたが帰ってきた時にも仲良く、かは分からないがミユキはソファーの方に移動していたのが妙に嬉しかった。アニメの方は8話の途中だった。

「おーい。晩飯は焼きそばな」

「ん」

「はーい」

「えぇ」

返事は上からキララ、ナナ、ミユキ。てか、返事の中に普通にナナが混じってるのはどうなんだよ。そして俺もそのつもりで四人分の材料を揃えてるのはどうなんだ?いや、別にいいんだけどさ。

閑話休題。焼きそばにしたのには理由がある。それはホットプレートに焼いて食べるので皆の箸をつつきあうのではあれば仲もよくなるだろうと願う。さて、どうなることやら……鈴乃が悪霊を倒している姿を見ながら心中で呟いた。

では、学生の皆さんきちんと宿題はして夏を楽しみましょう!!

Nana「社会人の方もお祭りとかありますし、楽しんでくださいね」

もちろん、ちゅうなんもよろしく!!

Nana「夏をいい思い出に!!」

Nana・Tsubasa「また、みなに会えるその時まで」

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