キララ「あやかしの動き」アキ「やめてください、面倒です」
ミニ小説コーナー2-3
ミライフィオネがアキルに連れ去られたことは太陽神チハルスが教えてくれたのです。
デコハルの悲しみは怒りが加わり、彼女は気持ちが抑えきれず神殿の奥深くに身を隠してしまいます。誰にも会おうとも口をきこうともしません。
当然地上は大変なことになります、野山の実りを司る女神が姿をけしてしまったのですから草花は一斉にしぼみ、作物は次付きと枯れ始め、木々も身を着けなくなってしまったのです。
この事態にあわてた神々の王ゼナナはさっそくアキルの元に説得に向かいました。
ゼウスに説得されてはさすがのアキルも了承せざる得ません。しぶしぶミライフィオネを地上に戻すことを約束したのです。
はい、それでは今回はここまでです。どんどんアキが悪いやつになってきていますが本編の人物とは全く違いますよ。それでは、本編。
Tsubasa「闇を明けよう、心に光を」
年末の行事といえば大掃除だが、いっても毎日掃除もしているし早め早めに大掃除をしていたこともあって実はほとんど終わっていた。なので今日は特にどこを片づけるわけではなく自由に過ごすことにした。それが間違いだということは1時間たらずで判明した。
「そこをいじるな!変なことをするな!大人しくしていてくれぇ!」
ハチャメチャコンビであるココねえと母さんが同時に帰省してくるその意味を俺はわかっていなかった。主に俺の部屋を中心に色々漁られた。
「な~んにもないわね」
「お姉ちゃんがせっかくあげたあれはどこにやったの~」
「うるせぇ。てか、そうだココねえ。なんだあれは。巧妙すぎだろ」
俺は頭を押さえる。この二人が探しているのは言うまでもないがアダルトグッズだ。普通さ、自ら探そうとしないよね?仮にあって偶然見つけてしまったとしてもそっと元の場所に戻して気づかないふりをしてやるものじゃねえのかよ。
そしてココねえについては夏に帰省してきた時帰り際にアダルトグッズを置いて帰ろうとして全部つっかえしたつもりだったが大掃除中にベッドの裏側にテープでエロ本が張られていることに気づいた。そこまでするかよ、おい。
「アキ、大変だね」
苦笑いを浮かべて俺を励ますナナ。その隣には首をかしげて俺たちの様子を見るキララ。
「頭が痛くなってきたよ」
「我が分身よ。二人はなにをしておるのだ?」
「気にしなくていい。しいて言うならアホなことをしてる」
「失礼ね。私達は捜査をしているのよ。ねえ?ココロ」
「そうだよ~。捜査してゆするんだよ~」
「オイこら」
あ~、もう、頭痛い。俺は最後にいいから大人しくしてくれよと声をかけてからフラフラとリビングに移動した。
「なんだか大変そうだね」
「あっ、あぁ。はい」
ミユキと戯れていた秀さんが俺に笑いながら声をかけてくる。ミユキは大人しく秀さんの膝にすわりすっかり甘えている状態だ。
―――あの子、どこか寂しそうじゃないかしら?
ふっと、夏喜さんの言葉が思い浮かぶ。今のミユキの状態をを見てその言葉が杞憂なんかじゃなかったような気がしてきた。やはり肉親というのはどこか違うのだろう。
と、そうだ。そういや言ってなかったな。
「秀さん」
「なんだい?」
目を閉じて少し微睡ぎみのミユキに気を使いながら小さな声で呼びかける。
「実は俺以外にも素のミユキの状態で喋ってくれる人が増えたんですよ」
「えっ?そうなのかい?よかった。ナナちゃん、かな?」
「そのナナの母親です」
「ナナちゃんの……。よかった、こんどお礼しないといけないな。もちろんアキ君にも」
「気にすることないと思いますよ」
秀さんは微笑んでミユキの髪をすく。この人はシングルファーザーとして十分以上に愛を注いできたのだとわかるしぐさだった。
今回の章は書いてて楽しいです。
Kirara「我が半身が大変そうだが」
Nana「作者ですら扱うのが難しいんだよね?」
だからこそ楽しい。Akiはどんどん困ればいいですよ。
Nana「この人は……」
いや、まあ読者もこういう感じのキャラは楽しいんじゃないかなって思ってるんで。
Kirara「楽しくはあるだろうの」
うんうん、それでは!
tubasa・Nana・Kirara「突き進め光に。闇を超えて」




