キララ「年の暮れ」アキ「年末」
ミニ小説コーナー2-2
とっさにのけぞるミライフィオネ。しかし男の手は素早く伸びてそのまま抱きかかえられ穴の中に連れられてしまいます。穴は小さくなり何事もなかったかのように閉じてしまったのです。
我が子の突然の行方不明に不安と悲しみのどん底にデコハルは落ちました。
デコハル(以下コハル)「ミライフィオネ!?どこに行ったの、ミライフィオネ!?」
誰に聞いても探しても我が子の足取りがつかめません。それもそのはずまさに神隠しなのですから。
草花、道端の小石にまで娘の居場所を尋ねまわった彼女のショックは並大抵のものではなかったでしょう。
しかし、やっとのことで冥界の王アキルが自分の妻にするべくミライフィオネをさらったことを突き止めたのです。
前回は私のミスで前書き小説を書けなくて申し訳ありませんでした。ですが、今回から再開したいと思います。心機一転、本編も新しい章となり頑張っていきます。それでは。
Tsubasa「闇を明けよう、心に光を」
うずうずうずうず。
その効果音がミユキから発せられてるような気がする。そう思うほどミユキは前日の夜からそわそわしていたし落ち着きがなかった。まあ、仕方ないか。
「予定だとそろそろ帰ってくると思うぞ」
俺は少し笑いながらミユキに言う。
「う、うん……」
返事はするがやはりどこか上の空なミユキ。こりゃ来るまでこの感じかな?
今日は12月の28日……。この前母さんから通告―――連絡がきた通り今日は母さんと秀さんがやってくる日。つまりはミユキは秀さんを待ち望みにしている訳だ。
ワクワクしているミユキを見ているとピンポーンとインターホンがなる。ピクリと反応するミユキ。これでナナってパターンはたしか笹原先生が家庭訪問に来た時にやったから違う。というか、ナナはなぜかうちにいるし。
「俺が出るから待ってな」
ミユキの頭を撫でてから玄関に向かう。秀さんなのか母さんなのか。
「はーい。でまーす」
返事をしてからガチャリと扉を開ける。
「アッキく~ん!」
「うわっ!?」
いきなりのハイテンションで俺に抱きついてきたのは……。
「コ、ココねえ!?」
「夏以来だね~」
「……いいから俺からどけ」
いきなり抱きついてきたためココねえは俺に馬乗りになっている状況だ。
「ついでにアキくんの息子くんの成長も―――」
「いい加減にしやがれ」
これ以上この人を野放しにできない。
俺はココねえを押し返してなんとか脱出する。それからココねえの後ろを見てみると鞄を置いたままだ。
「よっと……とりあえずリビングに行け」
俺はやや重めの鞄を持ってココねえを促して部屋に入ろうとする。その時に後ろから声をかけられる。
「えっと……なんだか大変なときに来ちゃったかな?」
「あっ……、秀さん。いらっしゃい」
「これから数日、僕も迷惑かけるけどよろしくね?」
「はい。えっと……、ココねえ。この人は秀さん。ミユキの父親。秀さん。この人は俺の姉のココロねえです」
「ああ、キミが。よろしくね」
「いえいえ~、こちらこそ~」
和やかに言葉を交わしてとりあえず二人をリビングに連れる。
「ミユキ?」
「なに?あっ!」
俺が呼びかけるやいなや秀さんの姿を見つけるミユキ。そして走って思いっきり秀さんに抱きついた。
「おっと……くっ」
ミユキの重量プラス荷物の重さでよろける秀さん。なんとか俺も後ろから支えてこけることを防ぐ。
「お父さん!」
「危ないだろ?でも、久しぶりだな。ミユキ」
頭を優しくなでるミユキ。その光景になんだか少しなごんでしまった。
「ここで参上!母さん登場!」
「空気よめやこらぁ!」
Aki「なんだか今回の章俺大変なことになりそうなんだけど」
だろうね。
Aki「コイツ……」
おもしろくなってきたぜ!
Aki「オイこら」
そうはいっても数月前から考えていたネタでしたので。
Aki「はあ……わかったよ」
頑張っていきましょう。それでは。
tubasa・Aki「突き進め光に。闇を超えて」




