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中二病ってなんですか!?  作者: 椿ツバサ
決める模様~デザインの難しさ~
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キララ「決めと悪意の心」アキ「なんでこうなった……」

最近体がなまっている。

Aki「学生らしい活動しろよ」

なんだよ!!学校までの定期も切れて友人と会うのも一苦労なんだよ!

Aki「そ、そうか……てか、一人でもジョギングとか……」

そんなめんどいことはしない。執筆で一日をつぶしていくスタイル!

Aki「あっそ」

適当な返事。……Aki覚えとけよ。

Aki「えっ?」

それでは、本編始めましょう。

Aki「お、おう」

Aki・Tsubasa「幕のあける舞台。さぁ、物語の始まりだ」

冬というのは日がくれるのが早いというのを身をもって知る。気がついたら五時を周り青い空がオレンジに成り変わっていた。

俺は皆からのアドバイスをききながらデザインを書いていく。やはり、というべきか一番難しいのはキララの空色の髪との調和だ。

派手すぎれば髪と相まって目立ちすぎるしかといって地味すぎれば髪との対比が際立ちチグハグになってしまうというもの。

「最終候補は三つですね」

未来ちゃんが夕食の準備の合間に戻ってきて言う。

小鳥遊家は今日はミユキが夕食を担当してくれるので楽なものだ。倉崎家の両親は共働きらしく夕食準備は未来ちゃんか恵さんか、交互に行うことが多いらしい。それを聞いて唯一料理のできないナナが小さくヘコんだのは言うまでもない。

「あとは好みだよね」

恵さんのいう通りここまで来たらあとは好みだ。

一つはフリルのついた可愛らしさを強調した服。キララからのオーダーに夏服か冬服かは決まっていなかった。ゆえにすぐ着れる方がいいと思って全て冬服としてデザインしている。

二つ目は薄い、桜色とまではいかないピンク色の服。キララがこれぐらいの色が好きなのを俺は知っている。胸元にはwhite lightと入れる予定だ。これにはミユキとキララが仲良くなるように……といった意味も込めた。ミユキといえば白だしキララは光だしね。

三つ目はワンピースタイプの服装だ。全体的に白を基調にしたもので地味になりすぎないように気を付けながら清楚をイメージした。二つ目が動としたら三つ目は静だ。

「キララちゃんに聞いてみたら?」

「あー、実はそれできなくて」

苦笑しながら心晴ちゃんにいう。

「実は最初にデザインするときも聞いたんですよ。そうしたら俺に任せるって感じで。出来上がっても誕生日までは見せないでくれって」

「そうなんだ」

キララらしいといえばキララらしいな。

「それとなく聞き出すのもアイツ妙にさといから無理だろうし……せめてアイツの服買うときとか一杯見てたらよかったんだけどアイツ趣味に金かけて服には金かけないからな……」

ガシガシと頭をかく。正直どれも甲乙つけがたいから好みの問題でしかない。

確かにプロにしてみせれば荒削りでとてもうまいとはいえない代物だろう。だが、キララのためにつくりキララが満足すれば……そうすればそんな上からの指摘なんて気にするいわれもないのだが。そのキララが満足する服が難しいのだ。

「ほんとキララちゃんのためなら色々頑張るよね」

「えっ?」

急にそんなことをナナが言い出す。

「どういうこと?」

他のメンバーもその言葉の意味を聞きたいらしくナナに視線を送っていた。

「えっと……昔ねキララちゃんがこの前みたいに風邪をひいたことあったの。あれは……アキのお母さんたちが海外にいってちょっとしたときだったよね」

「おっ、おう」

なぜ急にそんなことを……と思い返す。なにかあったっけ?

確か、キララの看病して夜迎えてそれから……あっ。

「で、その夜なんですけどキララちゃん熱あがっちゃって」

「な、ナナ!?その話いいんじゃないかな!?」

ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!

「恵さんアキ押さえててくれますか?」

「了解。アキくんごめんね〜」

「んぐっ」

ナナに後ろから手を捕まれ恵さんには口を塞がれる。助けを求めるように笹原先生と未来ちゃんとみるが困ったように笑うだけで助けてくれそうにない。

「それでアキが、近くに病院も無いからってパニックになっちゃってうちに半泣き気味で電話かけてきたんです。お母さんがそれを受けてアキの家行ったんですけど、後で聞いた話によると38度を本の少し上回った程度でキララちゃん自身は少しうなされながらもぐっすり眠ってたらしいです」

顔に血が上る。このあと来ることばは絶対。

「「「「シスコン」」」」

「ぷはっ、仕方ないじゃないですかぁ!!」

恵さんに解放されそのまま嘆きを口にした。

Aki「なん……だと」

誰にでも黒歴史はあるといったな。その通りだ。

Aki「くそっ、くそっ……」

それでは、終わりましょうかシスコン。

Aki「Akiだ!!」

はいはい。

Aki・Tsubasa「encoreのその先へ。拍手が続く限り」

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