キララ「融合と心」アキ「倉崎家」
執筆時間が増えましたー。
Nana「長い春休みの突入で自堕落な生活をしてるだけだよね」
その通りです。
Nana「毎日どうすごしてるの?」
大半はPCの前で執筆したりブラウザゲームをしたり……じゅ、充実してますよ。
Nana「ほんと?」
……個人的には充実してます。
Nana「…………」
残念そうな目で見るな!始めるぞ!
Nana・Tsubasa「幕のあける舞台。さぁ、物語の始まりだ」
俺の家から徒歩で15分。住宅街に倉崎家が存在していた。あの電話から丁度一時間後。ナナと心晴ちゃんと集合し倉崎家の前に立っていた。二人とも二つ返事で了承してくれた。ちなみに相談内容についてはまだ話してない。
名前が間違っていないことを確認しインターホンを押す。すると、インターホン越しのやりとりも無くいきなり扉が開く。
「おっ、やっぱり」
顔を覗かせたのは恵さん。俺は頭を下げてそれに応じる。
「こんにちは」
「うんっ、こんにちは」
まず」挨拶を返す。俺の後ろの二人も小さく会釈をすることによって挨拶をする。
「さっ、入って入って
「「「お邪魔します」」」
恵さんに導かれるまま俺たちは室内に入っていく。扉を開けそこにはコタツが中央に鎮座しているリビングに通される。
「よし、適当に座ってて。未来ー。みんな来たよ!」
「わ、わかってるよ……!」
奥からあわてた声が聞こえる。鼻孔に甘い匂いがつく。恵さんは「ちょっと待っててね」と声をかけて
「クッキー?」
ナナが首をかしげながらそに匂いの正体を呟く。
「そう……みたいだね」
それに心晴ちゃんも答える。クッキー云々についても二人には言ってなかった。
「ああ……なんか、未来ちゃんが作ってたらしいよ。ただ、俺が電話かけたときにはもう仕上げぽかったんだけどな……」
匂い的にはそれは焼きたてのものに思えて俺も不思議に思う。俺の問いに盆をもって現れた恵さんが答える。
「アタシらだけで食べるにはちょうど良かったんだけどこれだけ集まるとちょっと少なかったからね。材料も余ってたから作ったんだ」
「あっ、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
「ありがと」
コトっと皆の前に紅茶を置いていく恵さん。
「砂糖とミルクは?」
「俺はストレートで」
「私は両方ください」
「わたしはミルクだけ」
「うん。はい」
そういってミルクの入ったケースを二人に砂糖をナナの前にだす。
「クッキーの方は未来が運んでくるから。こけない限りは無事にお届けできるはず」
「姉さん!余計なこと言わないで!!」
少し頬を膨らませて未来ちゃんが恵さんを睨んだ。手元には一枚のお皿。そこからは甘く美味しそうな香りが漂っている。
「未来ちゃん、お邪魔してるよ」
俺は挨拶を交わす。
「あっ、はい……。どうぞ」
かたっと皿を置く。皿の上には十数枚のクッキー。例のホイップも上に載っている。
「へ~、美味しそう。未来ちゃん料理できるんだ」
「簡単なやつですけどね。ちょっと手が込むとわからなくなりますから」
「というよりドジが発動するんだけどね」
「ね・え・さ・ん!!」
ぼそっと言った恵さんにまたしても怒りの声を上げる未来ちゃん。その様子にあははと苦笑いを浮かべる心晴ちゃん。たぶん、自分と笹原先生をダブらせているんだろう。
「少しでもできるだけマシだよ。な?ナナ」
「……アキ、何がいいたいの?」
「クッキーもらうねー」
「あ、はい」
「ちょっと、アキ!!」
未来ちゃんのフォローも兼ねてナナをいじる。
「うん、美味しい」
「えー……無視」
だがあえてスルーしてクッキーの感想を呟く。ホイップクリームの乗ったものとは別にアイシングシュガーで飾り付けられているものもありもちろん美味しい。恵さんの言うとおり砂糖と塩が間違っているということはなさそうだ。
「……アキくんの様子を見るにナナちゃんをいじるのも面白そうだね」
「あっ、その眼笹原先生に似てる」
「心晴ちゃん、私嫌な予感しかししなくなったよ今ので」
ガクッと肩を落とすナナ。どうやら恵さんは新しいおもちゃを見つけたようだ。
「あはは……そ、それよりアキさん。相談って?」
話を戻すように未来ちゃんが尋ねる。その言葉にナナと心晴ちゃんがえっ?という表情で俺を見てくる。
「あぁ、実は―――」
まずはどうして倉崎家に呼ばれたのかという説明もしゃべりだした。
さて、みなさん。次回は100部を記念いたしまして小説を二つお届けいたします。一つは通常の、もう一つはSS集です。
Nana「頑張ってかいてたもんね」
ここ最近は毎日五千字を目標に書いてます。ハイペースハイペース。
Nana「ペースが落ちることは?」
多分に……あります。
Nana「…………」
そんな目で見るな!終わるぞ!
Nana・Tsubasa「encoreのその先へ。拍手が続く限り」




