表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ようこそ、我が城へ

作者: 菜風 龍鬼








ある男の子の物語



事故で崖から転落してしまうこの少年。


だけど上がった車からは親2人の遺体しか


見つからなかった・・・


ある男の子の捜索は今でも続く









「お父さん・・・?」

1人の少年が誰かに肩をゆすられて起きる。

「Your・・・karuteika」


アレ・・・?俺のアメリカのでの名前なんで知ってるのかなー・・・・・?

アレ・・コレ英語だ・・・。


アメリカの時の知り合いかな・・・・?


ここで少年の意識が途切れる。













そうだ。


事の始めはアレだ。


お父さんの会社とお母さんの会社が潰れた・・・・。


一気に収入がなくなった。


そして家さえも・・・


最後の希望までも


・・・なくされた。



ある日、お父さんが言った。


「海、行かないか?」


そういうとお母さんが少し笑って


「いいわね、どう?健」


僕はその時はコレがお父さんやお母さんとの

最後の会話となるなんて、思いもしなかった。


「うん、いこう!」


「・・・・・・・うん、皆一緒にね。」







そうだ。この後・・・


「うぅ・・・・・」

揺れてる?・・・・・・・・

「起きました?、ケルティカ」

・・・眩しい。

手で目を隠すと前にいる人がこういった。


「すいません、今からケルティカを連れて行くように言われてますので。」

アレ・・・さっきこの人英語言ってると思ったけど違う。


「・・・あの?、アナタ今何語言ってるのでしょうか?」

「一応、英語のつもりですが・・・・。」

「アレ少し違いますよ?・・僕には一応理解できますが」

「あら、でもこの言葉は・・・」

「・・・?どうかしました?」

少し考え込むようでしたがすぐ話す


「いえ、そうでした自己紹介がまだでしたね。」

目が慣れてくると自分は馬に乗ってることに気がついた。


「俺は大t・・・・ではなくてミカエルです」

「ミカエルさん・・?」

「さんはなくてもいいですよ」

「僕は村崎 健です、ケルティカはアメリカにすんでたときの名前だね。」

「そうでしたか、ではケンと御呼びでいいですか?」

「いあ、ケルティカでいいよ。そっちのほうが好きだし」

「わかりました。」

長い林の中の抜けると

広い高台らしいところに着いた。


「あ、アレがこの国の王城の紫城の城下のパープルガーデン」

街や城全体が薄い紫で包まれてる。

「キレイ・・・」

見とれていると奥にある少し濃い紫で囲まれた城を指す。


「アレが紫城です。」


「さて、ケルティカ」


「はい?」


「馬乗れますか?」


・・・えぇー!!!!

放心状況のケルティカは無視でミカエルは近くの林の中から1頭の馬を連れてきた。

とりあえず自分は馬と遊んでみた。


ヒヒーン


喜んでいるようだ(馬が)


「乗ってみましょうか」


馬がなんか「乗れ」って言っているみたいに見つめている。

馬の背中に乗るとヒヒーンと鳴いて「動いていいか?」みたいに顔を見る。


「馬の腹を軽くけると動きますよ?」


ポンッ


トコトコ


なにこれ、面白い!


数分乗るだけで結構上達した。


「じゃぁケルティカ、王城まで行きますよ?」

えぇーーーーーーー!!

「僕何か悪いことしました?!」

パニックなケルティカはミカエルに聞く。

「いえ、待ってる人がいるんですよ?」


そのまま城下町の入り口まで来た。


ボクハナニモワルイコトシテイナイ


ボクハナニモワルイコトシテイナイ


来るまでずっと物々いっていたケルティカ


「ここが紫城の城下街のパープルガーデン」

お婆さんばっか居そうな雰囲気だな・・・・

「どうぞ。」

そこに小さな、薄紫の髪を持った少女が出てきた。

花束・・・

「ありがとう。」


「さてケルティカ?」


「あっ ハイ!」


「クスクス、さて、つきましたよ?」


馬から下りると普通の城があった。


あれ?


「クスクス、ここは気温の変化とかでたまに紫に見えるんですよ?」


心の中見られてる!!


「さてケルティカ、こちらへ王がお待ちですよ?」


「あっはい!」

王様かーどんな人かなー


謁見の間に行く途中で中庭にでた。

「あれ?」

近くで座っていた人が呼びかける

「?」

とりあえず意味がわからないケルティカ

「新しい子ですね?」

「そうだ」

ミカエルが答える


「じゃぁ自己紹介しときますかっと」

手すり越しで話していたんだけど相手が飛び越えた。


「俺は、ココの庭師をしている 神凪 葵です」

よろしくっと言って来たのでテキトーに言っといた


「陛下に会うのですよね?」


「うん」


「陛下は優しいから大丈夫ですよー」

ふと右を向く葵

「あー、あそこの枝きり忘れたー」

そういうとまた中庭に行った


「面白い子だねー」


「クスクス、この国で1番の庭師ですからね」


「さてココが謁見の間です。」


コンコン

「陛下、ケルティカを連れてきました。」


「おー、待ってたよー、入ってー」


「では失礼します」


とりあえずお辞儀して入るんだよねココは・・・



中に入ると

玉座に1人の女の人が座っていた周りには沢山の側近が居た。



「ケルティカ・・・君?」


「ケルティカでいいですよ?陛下」


ケルティカは前を向くと陛下が言う


「うーん、俺はこういうの苦手なんだよねー」


「!!、龍鬼陛下・・」

バコンッ


「痛、真下ー、殴らんでもいいじゃんよー」


「陛下としての自覚を持てといつもいってるでしょ?」


「・・・・・・ハイ」


次からはキリっとして人格が変わったみたいだ。


「では、ケルティカよ改めて、ようこそ、紫城へ」


「よろしい」

よこでつぶやく真下であった。


「あ、そうだ」


ー聞こえるー?ー


「えっ?」


ーおぉ!すご テレパシーみたいなの聞こえるんだー!ー


ーゴホンッ ・・・陛下ー



ーごめん真下・・・・ー


ーケルティカ後で部屋にいくよー


「あっハイ」



「では陛下」

そういって来たのはミカエル。


「ミカエルー後で上のほうから集まりかかったよー」



「わかりました、では」


そういって部屋を出るとミカエルは庭師の葵を呼んだ


「悪い葵、少し集合かかったからケルティカを部屋まで頼む」


「はーい」


そういうとミカエルは中庭の真ん中に立つと服の上着を脱ぐ。


「コレがあるのは邪魔だな・・・」

バサッ


次の瞬間背中から純白の羽が出てきた。


「いってらっしゃいー、ミカエルー、おみあげよろしくー」

とりあえず叫んでいる葵であった。


「うわー本物なんだー」

「あれ?ケルティカは初めて見た?」

「うん」

「あれは初めてはびっくりするよねー」

「ですよね」


そういいながらある程度進むと広場の前を通った。


「おぃ!そこ休むな!」


「ハっ!」


「おっやってるねー」

「?」

「あ、ごめんなさい、まだ知らないよね?」

そういうとそこの兵士体長を呼んだ。

「彼はここの兵士たちの隊長のラウルド」


「よろしくー」

「ケルティカです、よろしくおねがいします」

そういうと1人の兵士が来た

「隊長ー終わりましたー」

「あぁ終ったか」

「じゃぁ葵にケルティカ」

そういうと又練習にもどっていった


またしばらく進むと

「ケルティカ、ここがケルティカの部屋」

なんとまぁ・・・豪華すぎる!!!!

「・・・ホントに?」

葵に聞くが帰ってる言葉は1つ

「うん」


うわぁああああああああああああ!!!


そんなこんなで葵はケルティカを部屋に入れさせて仕事にもどった。



「うわぁーーーーー!!、なにこれ苛め?」


広すぎるよーーーー!!!!


そんなことを思ってるときにノックがされた


コンコン


「ケルティカーいるー?」

そう現れたのは龍鬼陛下だった。

「陛下?!」


「あー別にかしこまらないでねー」

そういうけど陛下ー・・・


「あ!、来る!」


トットットット

ガチャ

「ケルティカ居ますか?」


「ハィ・・」

なんか迫力が・・・

ーケルティカ、ちょっと時間稼ぎたのむー


ー・・・・・・・・陛下ココにいるのですねー


「うぎゃああああ、忘れてた!!!!」

クローゼットに隠れてた龍鬼が捕まった。


「さぁさぁ龍鬼、勉強の時間です!!」


「ごめん、真下!」

そういって逃げる龍鬼であった。




-あー又あとでくるよ。ケルティカー!−


嵐の後は静かというが、ホントに静かだなー












その日はこのままなにもなく終わりを告げた。



次の日


龍鬼陛下は真下と側近数名つれて近くの村へと視察に行ったらしい。


コンコン

「ケルティカいるー?」


「はぃ」

そういって入ってきたのは兵士体長のラウルドだった。

「今日からケルティカの護衛任されたからよろしくー」


「あっはい」

「ケルティカは剣できる?」

「多少なら」

そういうとラウルドは練習用の剣をもってきた。

「お手合わせしません?」








場所は変わり練習場所


「さてお手合わせお願いしますね」


「じゃぁこちらこそよろしく」


シャキン

剣を鞘から抜き双剣の構えをする。


「あら双剣の使い手でしたか」


「うんそうだよっと」


カキッ


「クスクス、凄いですね」


カキン


「そちらこそ」


カキン


「アッー、試合してる!!」

そういって2階の手すりから身を乗りだしている葵


「葵っ危ないよ?」

カキン


「そうだぞー?」


カキン


「てか二人ともコッチ向いてやってるし」

葵ナイスb



「これくらい余裕だよー」

よし決着つけようかといったん離れる。



凄いオーラを感じるラウルドだった。


「天空に眠る精霊たちよ、我が願いを叶え姿を現せ」

右手を上げると風の塊ができて姿を変える


右手を振ると風でできた刃がラウルドを襲う。


「ちょっ!コレは死ぬよ!」

そういって飛び降りてラウルドの前に立つと

右手を前にだして


「火炎に眠れる精霊達よ、我が右手に全てを委ねよ!」


炎が風の刃を押さえて消す。


「だめだよーケルティカ、ラウルドは魔法使えないから」


「マジ?、ごめんラウルド!」


そういって近寄ってくるケルティカ


「うー、油断したー」

ラウルドがうなっていると葵が言う


「この勝負ケルティカの勝ちだね」



「そうだ、ラウルド!ケルティカ!」

明日陛下が又抜け出す計画がまたあると聞いて明日

裏の森に集まれば連れて行ってくれるらしい。


「さて行きます?」

そういう葵だったが

「俺はいいや」

ラウルドは明日も兵士の訓練もあるからと断る

「ケルティカはどうする?」

「俺は・・行こうかな・・?」


「じゃぁ俺と行こう」













気がついたら自室のベットにいた。

「あれー・・・?」


あぁ・・・アレから2人に模擬戦頼まれたんだっけ?・・・

そしてクタクタになってもどってきてー

バッタンッと


「あー思い出した!」


「なにがですか?」

葵が窓からこんにちは〜って・・・・・・・

「窓?!」

「やっほー」

「・・・・」

「あーケルティカは知らないだっけー?」

「はい、しりません。」


「えっとねー俺はいわゆる裏方の仕事してるのよ!」


威張って言うことか・・・?


「でー葵はなんでこの時間に?」


「あー、何でだろう・・?」


「聞かれても分からないけど?」


「・・・・・」


暫くの間静寂の静けさを保っていた。


葵が中に入るとこう言った


「アレだよー、護衛変えろって命令ですよ」


「あぁ!」

ケルティカも納得できたようだ。


「さて、ケルティカ暇だったら遊びに行かない?」


ケルティカが時計を見ると今の時間は10時・・・


「行こうっ」


そういうと葵は待ってましたと外に行く。


「落ちっ・・・アレ?」

葵が空中歩いてい・・・

その時足元が光った。

「糸ですよ。」


恐る恐る自分も乗る。

数本の糸で足場を広くしているのでダレでも乗れるみたいだ。


「さてこちらです『陛下っ』」


アレ?今葵俺こと『陛下』って・・・まぁいいか




その糸の先は馬小屋だった。

「さてケルティカの馬はー・・・・・いたいた」

おくから前にのった馬が出てきた。

ヒヒーン

(よぉ!またあったな)←馬の声

「だね・・・」

小声で言うケルティカ

「ケルティカ?」

葵は置くから漆黒の馬を連れてきた。


「ほら、ケルティカ行くよ?」

葵はもう出発できるようだ・・

ケルティカは葵の後ろをついていった


そういえば途中であった人も俺のこと「ケルティカ」では無くて『陛下』って呼ぶ人もいた。

なんで?・・・



暫くすると森に着いた。


「陛下、中へどうぞ」

葵が手を引きながらケルティカをつれていく。

中にはいると龍鬼陛下と真下と巫女が居た。


「ケルティカ、この国は好きかい?」

いきなり龍鬼陛下が聞いてきた。

「はい、陛下皆様もお優しいので大好きですよ」


「なら良かった」

龍鬼はそういうと近くにあったデカイ岩に腰掛ける。


「えとねー、ケルティカ君はココの世界の神によって異世界から呼ばれた」

ただ話し続ける龍鬼だった。

「新しい王を決めるために、元は俺らもあの世界から来たんだ。」

そういうと真下、葵も「うん」っと言う


「新しき王・・・・?」


「そう、それが君」


そういうとケルティカに近づいて自分の青いマントを掛ける。

「いえ王は陛下です。」

そういって拒否するが龍鬼には聞かないようだ。

「俺らの時代は終わった今度は君が作るのだよ・・?」


「俺が作る未来・・・」

「そう、君が作る未来」


ケルティカは上を向いた。


「そうだ、君はこちらを選ぶともうあちらの世界にはいけない」


「えっ!!」

ケルティカは結構同様していたようだ。


「両親や友達にも会えない・・」


だけどこっちにも友達はできた。


「ケルティカ・・・」

誰かが心配そうに言う


巫女がいきなりしゃべる

「ケルティカ様、神より、言葉を預かりました。」


「あっ、はい」


ーこれからココに異空間への入り口を開くー


ー帰るのならば入るといいー



「と神からの言付けです」


そういうとケルティカの目の前にゲートが現れた。


「・・・・俺は」

ケルティカは言うが聞き取れない

「俺は・・・・る」


「俺はココに残る!」


そう言うと頭中に声がする


ーいいのか?−


「いいの」


ー両親や友達にも会えないのぞー


「あぁ」


ー・・・・後悔は無いんだなー


「あぁ!」


そういうとケルティカの後ろにこっそり回った龍鬼が背中を押す。


「おっとと」


目の前にはゲート


「ケルティカ、30分間はもどれるよ」

最後のお別れしておいで



そういうとケルティカの意識は途切れた。













「アレ・・・ココはドコ・・・」


自分の体を見ると透けてる。

近くの部屋の前に立つとココがどこか分かった。


病院・・・


名札のところにはケルティカの家族の名前があった。


中に入ると聞きなれた声がした。


「・・・ダレだ?」


「俺だよお父さん」


「ケルティカか・・・?」

お父さんはそういうと涙を浮かべた


「うん」


「ケルティカ・・・、ごめんな、ごめんなごめっ・・・」


「お父さんのせいでは無いよ」




「母さんは?」


「母さんは・・・あっちだ」


その目線は雲の上


「まさか・・・」


「あぁ・・・もうココには居ない。」


ふと頭に言葉が浮かぶ


ー30分間はもどれるよー


30分・・・そろそろか


「お父さん俺も行かなきゃ」


「行ってしまうのか?」


「・・・うん」


「元気で居てくれよ・・・」


「うん」


そういうとケルティカの体はだんだん消えていく。


「30分って短いよ・・・」


「だな・・・」


「お父さん、また会おうね」


「ああ、陛下」


ーえっー

最後の言葉は父には届かなかった。


父の目には涙が浮かんでいた。





その日から一週間後父親は息と引き取った


















「お帰りケルティカ」

そういうと龍鬼は帰ろうかと言う。



「うん」



城に着くと戴冠の儀をやり新しい王となったケルティカ。



それからは龍鬼は自由に暮らしたいと旅行に出かけ

真下はケルティカの教師として日々勉強を教えてる

葵は裏の仕事を専門的にやっているようだ。

ラウルドは又兵士体長として日々訓練している


そしてあたらしく庭師としてきたのが「フィル」

記憶は無いようだがあちらの世界の住人だ。

もちろん誰かはケルティカしかしらない。



そして新たな世界の始まりをつげる。




     「ようこそ、我が城へ」   





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ