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第七話

王都セレスト中央裁判所前。

朝霧がまだ残る石畳の広場に、報道陣が詰めかけていた。


魔導カメラを構えた新聞記者、羽ペンを走らせる速記士、魔法通信局の魔導録音士――

彼らは一様に、王族の裁判という歴史的瞬間を捉えようと、緊張と興奮を隠さなかった。


「第一王子が裁かれるなんて前代未聞だぞ」

「婚約破棄命令の越権行為、令嬢への暴行教唆、そして公的場での秩序破壊……」

「聖女候補まで関与してるって話だ。これはただの学園騒動じゃない」


ざわめきは止まらない。

まるで現代の芸能スキャンダル裁判のように、民衆の関心は高く、裁判所の周囲には野次馬まで集まっていた。


その喧騒の中を、黒い法服を纏った一人の男が静かに歩いてくる。

検察庁所属、カイ・フォン・レオンハルト。

銀縁の眼鏡越しに群衆を見渡しながら、彼は誰にも気づかれぬように呟いた。


「……裁かれるのは、血統ではなく、行為だ。」


その言葉は誰にも届かない。

だが、彼の瞳には確かな意志が宿っていた。


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