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嫌がらせ少女は大志を抱けない。~めっちゃ強い少女はただ無双する事が出来れば良いなぁって思いました~  作者: せいゆ


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おい、今この情報特価セール中だぞ! その1



 ミナモは入り組んだ下水道を移動している。既に使われておらず、ただ暗い通路になっている。

 入り組んでいてもミナモは迷うことなく進んでいき、辿り着いたのはかがり火が灯っている扉の前であった。

 その扉を開けると、外の雰囲気とはまた別に太陽光が頭上から照らし観葉植物が育っている植木鉢が幾つもある。さらに地下とは思えない生活感のある店内の様子が広がっていた。

 並べられたショーケースの内部には、この世界に無い物が並べられていた。例えば鉱石やポーションなど多種にわたる。


「こんちゃ」


「ミナモさんですか」


 ミナモが声をかけると、カウンター奥に座っている女性が珍しそうにミナモを眺める。

 その女性の名前はハルシー、ローブを着込み目元だけをしており、口はシースルーのマスクで口元を軽く隠していた。

 占い師の様な風貌ではあるが、ここは占いの店ではない。


「今日はどの様な用件で?」


「前に話した件、それ何か情報が入ってないかなって」


「ありませんねぇ、ボロボロの剣を持っていれば割と目撃証言が出るはずですが、そう言った事は無く」


 彼女は情報屋だ。

 世界に情報網を張り巡らせ、ありとあらゆる情報を網羅しているスペシャリストであった。ただし異世界の情報を除いた。

 ミナモはハルシーに失ったボロボロの剣に行方について情報を仕入れる依頼をしていた。


「どっかに潜ったのかな…」


「どこもかしこもメルテトブルク関係で、こちらには如何とも。

 …一応私は誇りを持っています、決して手は抜いていませんよ」


 ハルシーはこのゲームの情報屋の中でも有名な人物だ。

 彼女の情報網を巡っても見つからない以上、それはこの世界にない可能性が高い。


「やっぱり異世界に行った可能性があるか」


「そこまで行かれると私共では追跡が難しいです」


「何時かはこっちに顔を出すはずだから、その時を逃さない様に頼む」


「…顔を出すんですか?」


 引っ掛かる言い方にハルシーは鋭い視線で情報を探る。

 しかしミナモはからからと笑い手を振って答えた。


「違う違う、その剣に意思とかはないよ、所持してるならじゃじゃ馬だから必ずこっちに戻すはずなんだ」


「う~ん、いまいち分かりませんね」


 ミナモは意図的に情報を出し渋っている。意地悪というよりも、情報屋を相手に手札をオープンにして情報を渡すより、情報をちらつかせて期待感を誘いたいという目的があった。

 少しいわく付き効果を隠しておきたいという疚しい気持ちもある。


「まあ、任せてください。

 それで、こちらに何か情報は落としてもらえませんかね? 異世界の情報も手広く仕入れたいので」


「それも兼ねて話して行こうかね」


 これまでの事を話した。


「なるほど、前に言っていた革命家気取りの方々ですか。

 それに王殺しと、ミナモさんの行動を阻害した者、中々面白そうですね」


「そう言えば件の人達来た?」


「いいえまだ、そろそろ来るでしょうけど、あちらもあちらで忙しいでしょう」


「忙しい?」


「もう分かってるんでしょ? 毒物騒動ですよ」


「んー? ああ」


 メルテトブルクでは現在原因不明の事件が多発している。

 急に倒れたり、街の中に化け物が現れたりと油断が出来ない状況であった。

 さらに戦争の兆しも見え始め、混沌を極めている状況である。


「私の事尋ねられたのはあった?」


「ありましたよ」


 リストアップしていたのか、尋ねたプレイヤーの詳細をミナモに伝える。

 どの人物も接触したクランの関係人物達だけで、フォルンに関わる情報は無かった。


「う~む、関連付いた関係者だけかな、…けど教団関係者も来てるとは思わなかったけど」


「そうですね、かなり血眼になって探していました」


「暇だし、揶揄いに行こうかな」


「あちこち動き回っていますし、接触は難しいかもしれませんよ」


「はぁ、それはそれで大変そうだなぁ、…どうしようかな」


「従魔のレベル上げはしないのですか?」


「気分転換、レベル上げばかりは退屈だよ」


「それはどうしようもありませんね」


 世間話をしていたのだが、ハルシーはニコニコとした笑みを崩さずに、突然話題を変えた。


「ところであまり力を使えない様ですが、どれくらいの力なのですか?」


 既に情報が転がり込んできている様で、詳しい話を直接問いかける。

 目ざとい姿勢に完敗だが、ミナモも表情を変えずに答えた。


「どれくらいと言われても、…今まで会った強い人と一対一なら五分にギリギリ届かないくらい?」


「曖昧ですね」


「だって滅多に接触も出来ないし、戦う事なんて全くなかったからね」


「基準がありませんか?」


「基準と言われてもなぁ」


「それでは依頼は完全に遂行できるか分かりませんね」


「依頼? 珍しい」


 ハルシー殿であって以降、依頼というものが何回か受けていた。

 主に素材の採取だけではあるが。


「護衛の仕事です」


「う~ん、完全にとは行かないだろうね」


 護衛は完ぺきにこなさなければ斡旋した側の傷になる。

 ミナモが適切かどうかと問われれば不適切と言わざる負えない。

 ミナモにとっても受け辛い話だが、気分転換としてはかなり魅力的な話であった。


「因みに護衛ってどんな依頼な感じ?」


「正直つまらない話です」


「そうなの?」


「プレイヤーの護衛です」


「……死んでも復活するのに? それとも遠征?」


「いいえ、ただの街内部での護衛です」


 首をかしげるしかなかった。

 復活する存在が、街の中で護衛などとただの戯言である。


「相当恨まれてる人?」


「確かに恨まれてると言えば恨まれてはいますが、…誤解みたいなものですよ」


「余計気になる」


「受けてみますか? 失敗してもさして問題は無いでしょうから」


「失敗しても良いのかい…」


「誰も受けないんですよ。

 裏も表も等しく今は関りに合いたくない、そんな相手です」


「余計気になる、詳細を教えて」


「つまらなくも面白い話です」


 ☆☆☆


 ミナモは姿を変えて街並みを見渡す。

 現在の姿は黒髪で髪も短く整っている。現代風の秋服を着ている、落ち着いた色のだぶだぶな大きパーカーとホットパンツその下に黒いタイツを履いた衣装であった。頭部にはベレー帽を被せて、いい具合に森ガールといった見た目となっていた。

 名前はリベンジャーだ。復讐者という名前であるが、これと言った意味は無い。


「へい、そこの君ー」


「あっ、俺逆ナンされてる、モテ期が来ちゃった」


 とある男に話かけると、その男は乙女チックな声とキラキラとした目で振り向く。


「へへ、良い男じゃねぇか、ベッドの上で良い声で泣きそうだぜ」


「あっ、どうしよ、俺、これから乱暴されちゃうっ」


 ネズミ耳のスーツ姿の男性、サンダルゴトウが手を差し出すとミナモもその手を握った。

 その顔は虚無感に満ちており、二人はその顔で軽く握手を交わすと本題を切り出した。


「アイの方からお仕事で来ました、リベンジャーです、よろしく」


「サンダルゴトウです、本名です、よろしくお願いします」


 すると即座にサンダルゴトウからPT申請が来て、それを受け取り、パーティーチャットで話し合いを始めた。


「今回情報屋のご利用と護衛の仕事とのことですが、代理人として来ました、依頼内容をお教えください」


「あれ? さっきのやり取りのツッコミは無し?」


「ツッコまないのがツッコミなのでは?」


 二人は依然虚無感を感じられる表情のまま歩き始めた。


「護衛は近日何か不穏な事が起こるので、私の雇用主である、シェドという方の護衛、そして必要とあれば国外脱出です」


「近日、…バンディットの居城を排除する動きですか。

 でも確か、シェドさんはこの国で大臣をしておられるのでは?」


 シェド、その人物はプレイヤーでありながら、メルシュ王国大臣をしている唯一のプレイヤーである。

 上げた功績により貴族に、プレイヤーとの懸け橋となるべく大臣へ、矢継ぎ早に登り詰めた有名人でもあった。


「何とも情けない話ですが、先王が亡くなり、プレイヤーに対する風当たりも良くなく、まあ、トカゲの尻尾切りといいますか」


「なるほど、中間管理職みたいなものですか」


 NPCから王が死んだのはプレイヤーによるものと嫌疑をを掛けられ、プレイヤーからは戦争を止めずに放置し、さらに利用しようとしていると嘘の噂により突き上げられ。

 他にも色々とある事無い事言われて、板挟みになり困り果てている様であった。

 その事に対してミナモは同情的だ、ヴァルアクを辞める前の状態に少しだけ似ているのが同情を誘うポイントであった。


「ぶっちゃけアバター消して一からやった方が良くね?」


 ミナモが核心に迫る事を言うと、サンダルゴトウは頷き肯定する。


「あれは胃がやられてるのに、まだプレイし続けてるんだ、見ていて痛々しいし、さっさと楽になって欲しい」


「言わないの?」


「言ったが、最後までやり遂げる。

 自棄というか意固地というか」


「それは難儀な性格だね」


 貴族街と城下町の境目にある検閲所に入り、そこでゴトウがパスを見せて貴族街へ踏み入る。

 貴族街は清潔さがあり、雰囲気も豪華な物であった。石畳が白く光り綺麗で、室内を思わせるほどだ。

 街並みも白を基調とした屋敷が多く、敷地も広く必ず整った木々が植えられた庭が広がっている。


「ところで情報屋は情報専門?」


「派遣よ派遣、戦闘が主。

 ちと情報屋に仕事を任せてるから、利害の一致で今回の依頼を受ける事になったんだよ」


「じゃあ情報は?」


「こっちから情報屋に連絡して、そこから情報を貰う感じ」


「なるほど。

 じゃあ先王の殺害は誰がやったとかいう情報はないの?」


「それは私だ」


「お前だったのか」


 冗談として返せば答える気が無いか、詳細不明という事を察し、ゴトウはそれ以降聞く事は無かった。


「けど、先王が死んでも変わりはないでしょ?」


「今はマグナ王が即位したみたいで、ちょっと前の状態と変わりはないみたい」


「ちょっと前? 方向性が変わったの?」


「変わったというよりも、積極的になった。

 戦争を粛々と進めていたのだが、大々的になった」


「小さな変化だけど、なるほど」


 既に先王はホムンクルスに寄生されていたとなると、その変化も驚く事ではない。


「何か知ってる?」


「そこの情報は金が必要だよ」


「世知辛い世の中だ」


「ほんまにのぅ」


 そんな雑談を交えながら辿り着いたシェドの家は普通であった。

 普通と言っても周りの家から見れば簡素でこじんまりとしている。

 品はあるが、周りの豪邸と比べると見劣りはしてしまう。


「良い家だけど、周りが金持ちって感じが」


「おまけに土地も狭い」


「周りが広いだけだと思うけど」


 比較すれば見劣りするというだけで、普通の家であれば豪華な方だ。

 少し高くなった土地の為、敷地に入るのに階段を上る必要があった。

 底を登り、小さな庭の先に玄関がある。


「…周りが異常というよりも、…ハブ的な?」


「そりゃ、得体の知れないプレイヤーっていうのはねぇ」


 NPCから見ればプレイヤーは不気味な存在だ。

 死んで蘇る、奇々怪々な存在。

 そんな不気味な存在を国の中枢に取り込み貴族とするのだ、真面な目では見られない。


「まあ、仕方ないよね」


 玄関を開ければカーペットが敷かれた床、そこら辺に張り出された毛皮や風景画。

 装飾の施された壁などは腐っても金持ちと言う事を象徴していた。


「はいってどうぞ」


「お邪魔しま~す」


 我が物顔で入っていくゴトウであるが、家主はシェドだ。

 そして奥にある書斎の入り口まで辿り着くと、ノックもせずに開け放った。


「ここに居るのがシェドだよ」


「あ?」


 シェドは安楽椅子に座り、ネットの情報を眺めていた。

 17世紀代のプールポワンをカラフルにした様な衣装を着て、乱れたオールバックの髪型がやつれた印象を与える。

 悪魔の様な角を生やした男性が深々とため息をついた。


「護衛のデリバリーでーす」


「へいらっしゃい、今日は生きの良い護衛でっせ」


 ミナモの挨拶を聞き、シェドは目元を抑えて目をほぐして、再びため息をついた。


「何でゴトウと同じ人種が二人なんだ…、もっと気の休まりそうな真面目な人じゃないのか」


「まっ、贅沢な、そんな子に育ては覚えはありませんよ」


「まあまあ、母さんや、その辺で許しちゃくれねぇか、この子も反省してるからよぉ」


「貴方はそうやった何時もこの子を甘やかす! 今日という今日はしっかりと反省するまでご飯は抜きですよ!」


「性別が逆だ…お前らは兄妹かなにかか? そうなんだろ?」


「いや、今日初めて会った」


「会ってまだ十何分か」


 シェドは椅子にもたれ掛かり、この日何度出たか分からないため息を再び吐き出した。


「お兄さんお兄さん」


「何だい妹よ」


「部屋と周りを見たいの」


「良いよ、さ、行こうじゃないか」


「護衛はどうした」


「護衛の為に地形を把握は必要だべさ」


「…そこはしっかりしてるのか」


「一応護衛だからね」


 ミナモは周りを見渡し、納得して戻ってくる。

 今度はリビングに向かい、待機しているとシェドがやってくる。


「情報屋も兼ねているという話だが」


「情報屋って言ってもピンキリ、それに私は護衛のみ。

 情報屋と間に入るって事になるよ」


「それでいい。

 この国が勝つ確率はどの程度だ?」


「ない」


「間に入るんじゃなかったのか?」


「入れなくても無い、私でも分かる」


「そこまで駄目なのか…」


 シェドは頭を抱えて溜息をつく。

 NPCは強い、しかしそれ以上にプレイヤーという蘇る化け物が数多くいる。

 普通ならば負ける事はない、シェドはそう思っていた。


「何故無いんだ?」


「このままだと戦争が継続できない状況になるよ、それにこの街の安否は既に決してるから」


「…流石にこの国の戦力を舐め過ぎじゃないか?」


「いや、戦力を舐めるとかいう次元じゃなくて、もう終わってる」


 謎かけをされている気分で、シェドは小首を傾げた。


「問答をしたいわけじゃないんだが」


「それが答えだよ。

 あ、因みに言っておくけど、この国のお金はもう支払いにならないからね。

 価値のないお金だから、私の雇い主もその硬貨での支払いは拒否してるから」


「…他の国の硬貨での支払い、か。

 一応あるが、そこまで高くないぞ」


「じゃあ何処まで話せるか相談してみます」


 フレンドチャットからハルシーへ連絡を試みる。


「やほ、依頼人の前に居るよ」


「お疲れ様です、どうかしましたか?」


「何処まで情報流して良いか、そしていくらまでどの情報を流すか、その相場の相談」


「分かりました。ではどういった情報が欲しいのか、それを訪ねてください」


 ミナモは保留にしてシェドに尋ねる。


「どの情報を何処まで知りたいのかって」


「戦争の発端、いや、なぜ負けるのかだ」


 その事を伝えると。


「それはミナモさんが詳しく説明してください、そうですね、イリム硬貨、もしくは他の硬貨で50万相当。

 もちろんその国の金額は論外で」


「ういうい。

 ……イリム硬貨50万で制限なく話せるよ。

 割とがっつりネタバレになるから、まけられないかな」


「イリム硬貨? 何処の硬貨だ?」


 ロッキングチェアで揺られていたゴトウが答える。


「イリム硬貨はここから結構離れた、確かシャリアーデって国の硬貨だね。

 次点でプレイヤー都市としようという候補の相場だと、……60万近く?」


「60…」


 シェドは頭を抱えて考え始める。

 ミナモはそんなシェドにアドバイスを送る。


「別にそんな考えなくても良いよ、近いうちにどうせわかるし、まあ、その詳細を知る事は出来ないだろうけど」


 それを聞き考えが決まったようだ。


「払う」


「え? さっきの聞いてた? 意味のなくなる情報だよ」


「今知りたい」


 そして立ち上がり、プライベートで使う資金を取り出した。取り出したと言っても冒険者ギルドのカードに入っており、そこからギルドカード同士をくっ付けて支払う事になる。

 ミナモはカードを取り出すが、その形状が異なり、二人は首を傾げた。


「それはなんだ?」


「その60万の特別サービスで教えるよ」


 支払いが終えて、ミナモは一息つき話し始めた。


「そうあれは忘れもしない十数年前」


「正確な年数忘れてんじゃねぇか! てかこのゲーム存在して無いわ!!」


「ハハ、冗談だよ」


「まったく…、教える情報に冗談は交えないでくれよ」


「勿論だよ」


 そして再び一息つき話始める。


「さて、順序だてをするならば、そうだなぁ、何処からが良い?」


「俺には分からん、国王が変貌したころ、いや、戦争を始めようと思った所からか?」


「流石にそこからは無理だよ。

 ただその後ろに居る組織は、一つと、追加でもう一つってくらいかな」


「組織?」


「ケーントゼッハ教団だよ」


「……え?」


 聞き馴染みのあるその単語に思わずシェドは身を乗りだした。


「ほら、やっぱり宗教なんてそういうもんなんですよ」


 ゴトウも飽きれて鼻で笑った。


「いや、待て待て、そうなると、…先の暗殺は」


 暗殺理由はなんなのか、それを考えるよりも先にミナモが答えた。


「あれはもう化け物になってたから、誰かが消す様に依頼したんだろうね。

 何処の誰かは解らないけど」


「化け物? まさかあの件の?

 くそっ、まさかもう既に内部に溶け込んでたなんて、…いや、街に出没したって時点で」


 シェドが頭を抱え項垂れた。


「スガサベリの一件、いや、あの村の出来事に登場した人間に化ける、いや寄生して化け物になると言う事に繋がるのかい?」


 スガサベリはミナモが立ち寄り、エルニカ達と再会した場所で、そこで天使に襲われて壊滅している。


「正解、まあ、こっちが落ち着いてから話を進めようか」


 シェドが落ち着き、情報を飲み込んだところで向き合う。


「ケーントゼッハ教団が化け物の巣窟というのは分かった、それで国王も。

 だが、解せん、ケーントゼッハにはLo10が居るんだぞ?」


「Lo10? …ああ、そう言えばなんかそう言う人達が居るって話聞いてたなぁ。

 けどそれって何かしらの貢献度から選ばれた人達でしょ? 別に悪い事してても良いんじゃない? もしくは本人たちが知らないとか」


「そんな…、まさか……」


 正義の味方という認識が強く、悪に手を染めてるという事はそれだけショックが大きい。

 さらに思考が加速して現状の危うさを察した。


「このことが広まればLo10の信頼は地に落ちる。

 …いや、まさか、だが、…それも狙いの一つの可能性が」


「それはそれで混沌として楽しそうだね」


 ミナモは心底楽しそうにする、まるで価値観の違う異星人が2人の目の前には居た。



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