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夢の叉三郎  作者: 猫八
田舎道
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芋虫

「ない」

 ぶっきらぼうに彼女のことを話している、笹の葉が風にゆらゆら揺れた、彼が揺れた話をしていた。

「柄杓がない」

 竹の声が聞こえる、鳥居の先には何があるのだろうと感じるには、何も疑問は無いと感じる。彼女は話しをしている、狛犬は雲の型をしているのか雷雲を首に巻いているよう感じた。

「この形」

 ヒナが言う。

「なんだ」

 彼が私の目の前で彼女を話す。

「シーサー」

 彼が目を盗んで見る。

「雲とか」

「鬣な」

 彼が訂正した。

でもと言うと、「確かにシーサーとよく似ている」と言う。

 手鏡をアルミの奥に光を通すよう反射する、光がアルミに反射して眩しい、目を見ていると、ふわふわの綿から焦げ臭い香りがした、手に綿を乗せている間も火は着実に燃え広がっていた。

 木材に火を移すと瞬く間に燃え広がったが完全に燃焼することはなかった、広がった火からは臭い生ゴムのような臭いがした、燃え広がった所を見ても生の木材は燃え広がるのに時間がかかるからだ。

 ヒナが低く唸るような声で言うと彼はため息を漏らす、私は彼女に話をしていると、彼も真顔になりながらその型の一方を見つめる。

彼が時々するジャブのような仕草に私は、驚きこそして、若干の苛立ちを感じた。

 狛犬の型をした石は体を良く伸ばしているから、一方は欠伸をしているよう口を開き、一方はかみ殺しているよう見えた。彼が私に話しかけているときは、いつもそう思うのだが、今回は聞いてみた。

 「・・・して」と発する言葉あり、彼女が私の事を揶揄っているのでなければ・・・私は後ろにいる奴を突き飛ばした、手の中に残る柔らかい感触、私は「しまった」失態の恥から突き飛ばした奴を見つけた。

彼女は階段を転げ落ちた先に有るのは根っこに球根だ、また、葉っぱの細胞が引きちぎられた音だ。土気色の臭いが私の鼻孔をくすぐった。私は咄嗟に腹の脇腹を摩る、熱くかぶれた肌が服の裂け目から見えているだけだった。

崖から飛び降りるときに咄嗟に頭を丸める、体の四肢関節が土に当たるごとに体が熱くかぶれた四肢は擦れていたり、赤い花を踏み潰しながら崖下に落ちたり、ゴロゴロ彼女の体は落ちてゆく。

「竜宮」

 荒げた声も崖下に落ちていった、シュンの声に反応する人は誰もいなかった。崖下を覗く。土は赤より赤い紅色の花に交じって緑色の茎が苦い臭いを発した、ヒナの姿は見えなかった。

 脳だけが私の体を置き去りにしてバッチイ地面に落ちと思った。目がぐるぐる回り、体の平衡感覚だけが彼女の視野狭窄を引きおこす原因である、失神に繋がる。視界が暗転した、私だけを置き去りにして彼が山の山頂に参拝をしていた。

私は立ち上がり、その奥の通りを見る、私が寝ころぶときは常に車の作動音が聴こえていた、しかし、口にはできない程多くの彼岸花は絶景であった、文化がそこにあると感じていた。

私はハッとして転げたところを見る、木の根っこの部分で木々の間と言えるところへ、根っこが当たり方に刺さったりしていいたので、おぼろげに場所を知っている。しかし、私は振り返ったことを後悔する。

群生している凛と立ち孤立しているよう見えるようで見えない花びらを広げる華である。華美な衣装を身にまとっているようで一目ぼれをしてしまったから凛々しく立つ花を一本持ち帰った。

彼岸花の垂れた樹液が私に当たる時には彼により助けられた、腕を掴まれて原生林の奥を最初から分かっているよう、進む、彼には私が聴いていた、ひしゃく、の事も気になっていた。

彼岸花は誰よりも恋人と見るのが美しいと悟っていたからだった、顔面蒼白な顔は私には似合っていた、心中先がこの場所だと誰もが思っただろう、尻尾の奥には私が好きなパイナップルのシールが貼ってあった、私はパイナップルが食べなられないのに。

『芋虫』はもう懲り懲りだ。


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