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七色のドラゴン  作者: 雲の糸
1/13

_ある親子の休日_

 『むかしむかし、このせかいには7ひきのドラゴンがおりました。

  

 ドラゴンはとても大きいいきものでした。


 ドラゴンはするどいつめと、きばをもっていました。


 ドラゴンはとてもかたくてがんじょうでした。

  

 ドラゴンはそれぞれからだのいろがちがいました。

  

 ドラゴンはとてもきれいないろをしていました。

  

 けれど、ドラゴンはとてもつよいので、みんなドラゴンをこわがっていました。


 ドラゴンがあらわれると、みんなすぐににげだしました。

  

 ドラゴンがつよいのにはりゆうがありました。

  

 それは、ドラゴンはとてもおおきなひみつのちからをもっていたからです。

  

 ふしぎなちからだったので、みんなちかづこうとしませんでした。

  

 みんなはドラゴンにおびえてくらすしかありませんでした ・・・』

 

 __________

 ねえおとうさん、

 

 ん?なんだい?

 

 ドラゴンってわるいやつだったの?

 

 んー、どうだろうね。お父さんにはちょっと分からないかな。でもどうしてそう思うんだい?

 

 だって、みんなこわがってるんだよ?いいやつだったらみんなこわがらないでなかよくするでしょ?

 

 なるほどー、お前の言うことは分かるよ、

 

 でしょー?

 

 でもね、とても大きい力を持っているものは、それだけでみんなを怖がらせるんだよ?

 

 どーして?それってすごいかっこいいとおもうよ?

 

 大きな力を持っていると、それがいつか暴れたりしたら大変なことになるんだ。

  

 ドラゴンって暴れるの?

 

 はは、どうだろうね?続きを読んでみようか

 

 うん、よんでよんで!

 ____

 『・・・・


 みんなはそのひみつのちからのことが、とてもきになっていました。

 

 ドラゴンたちのくちからあかるいひかりがでてくるのです。

 

 そのひかりは、ドラゴンのからだのいろとおなじいろでそれぞれちがいました。


 あかいろのからだならあかいろのひかりが、あおいろのからだならあおいろのひかりが


 ドラゴンのくちからひかりかがやいています。

 

 ドラゴンたちはそのひかりを、おたがいにだしあいながらあそんでいました。

 

 けれど、7ひきのドラゴンがみんななかよしではありませんでした。

 

 5ひきのドラゴンはなかよしでしたが、のこりの2ひきはちがいました。


 5ひきのドラゴンはいつもいっしょにいましたが、2ひきのドラゴンはいつもバラバラでした。

 

 2ひきのドラゴンたちがなかまはずれにされているとみんなおもっていました。


 2ひきのドラゴンは、それぞれひとりぼっちでいたからです。

  

 それは、それぞれのドラゴンたちがもつちからがかんけいしていました。

 

 ドラゴンたちがけんかをしないか、みんなこわがっていました。

 

 ドラゴンたちがあばれでもしたらたいへんです。

 

 そこでひとりのゆうしゃが、7ひきみんなでなかよくするようおねがいしに、やまへむかいました。


 くらくなるとドラゴンたちはやまのおくへときえていきます。


 みんなはゆうしゃがぶじにかえってくるかしんぱいでした。

 

 しかし、それからゆうしゃをみたひとはだれもいませんでした。


 ドラゴンをみたひとも、いませんでした。     』 

 

  ____________

 

 え、もうおわり?

 

 終わりだね

 

 あのゆうしゃさんはさいごどうなっちゃったの?

 

 それは誰にもわからないよ

 

 えー、しりたいよー

 

 ははは、これは作り話だからね。でもね、いいかい?よーく覚えておくんだよ?

 

なーに?

 

 全てのことにはっきりとした答えや結末があるわけじゃないんだ

 それを自分で色々と考えることが大事なんだよ?

 

 ふーん


 それこそが、魔法を学ぶ上で一番大事なことなんだ

 よく覚えておくんだぞ、二コラ___

 いつかお前が大きくなって偉大な魔導士になった時、きっと役に立つさ


 わかった!ぼくもいつかおとうさんみたいなまほうつかいになる!

 

 それは良い目標だ、でもお前ならお父さんを超える魔導士になれるさ

 なんてったって、お父さんとお母さんの子だからね


 うん!ぼくがんばるよ

 みててね、おとうさん________________



 


 


 

 

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