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2話 うさぎしゃぁあああああん!

自分は鷹匠やら鷹についてもあまり知りません。

ただ面白そうなので書いてみただけです。

鷹やら鷹匠についてのアドバイスは有り難いです。

ゲーム開始早々ありとあらゆるパーティーからの拒絶。

信じていた親友ですら『サモナーは本当にパテ人数食うから無理。』の言葉で切り捨てられた。

そんな絶望を背負ってフィールドに向かう、一先ずは召喚モンスターを一匹は確保せねば。


狙うは鷹、理由は勿論俺が鷹匠だから。

どんなモンスターよりも上手く扱える自信はある。

生まれた時から鷹と暮らしてんだからな。


裏切り者のウィンド曰く、鷹は始まりの街を出た草原の山岳寄りの方でよく出るらしい。

だから山岳に向かって移動をしてるけど、道中でも数匹エンカウントした。

鑑定してみた結果がコレ。


【鷹】Level1

HP10/10 MP5/5

攻撃 9

防御 6

魔力 4

精神 5

速さ 10


スキル【嘴攻撃】【爪撃】


素早さと攻撃強し、か。

これポケ○ンと同じだな。

魔力は特攻、精神は特防、全く違うとは言い切れないけど。


とか言ってたら飛んできたんだけど.....

このゲームの鷹は凶暴だな、敵モブだし当たり前だけどさ!


急降下してきた鷹を飛び退いて杖で叩く!

直撃はしなかったけども擦りはしたな。

飛行速度が少し遅い。


急降下、避ける、殴る。

このローテーションを行って3度目、俺も慣れたのか攻撃を直撃させ叩き落とす。

動けなくなったら確実に急所を狙って討伐する。


『【杖】のスキルがレベルアップしました。』

『【回避】のスキルを習得しました。』

『【鷹】が召喚可能になるまで後9匹です。。』


おっやったぜ、【杖】スキルはレベルアップで攻撃力アップとかそんなんだろうな。

鷹を9匹でようやく呼べるのか、しかしコレ....パーティーならもっと楽なんだろうな...

ソロプレイを強制されることに泣きそうだぜ全く。


この作業を続けて15分、残り一匹。

こんなに時間が掛かるのは簡単、杖の火力が低い。

最後は慣れたからポンポン落としたけどな。


そして残り二匹だった時にレベルアップ。


【フィー】Level2

HP10/10 MP10/10

攻撃 6

防御 5

魔力 5

精神 5

速さ 6


スキル【鑑定】Level1【召喚】Level1【杖】Level2【回避】Level2


このゲーム、初期ステータスは全て5、レベルアップで合計で2だけ自由に割り振れる。

だからステータスの一の差がかなりデカイ。

鷹の攻撃を一度掠ったのだが、それだけでHPが5まで減った。

初期配布のポーションのお陰で助かったがな。


そして、遂に.....


『【鷹】の召喚が可能になりました。』


「やったぜチクショォオオオ!」


この鷹が俺のぼっちになる原因であり一番の仲間になる訳か.....


「では早速....【召喚】!」


.........ん?

何も出てこないんだが?

鑑定、【召喚】スキルっと。


【召喚】内訳スキル

・サモン・モンスター

・リターン・モンスター


そ、そうだよね!

召喚だけして返すのはどうすんだって話だよね!


何が【召喚】!だよ、うわはっずかしい。

今度こそ召喚しないと。


「サモン・モンスター」


内訳スキルのサモン・モンスター、空中に魔方陣が出現し魔方陣から先ほどまで戦っていた鷹が現れる。


『【鷹】を召喚しました、【鷹】に名前をつけてください。』


名前だと?

愛着の持てるシステム付けるじゃないですか運営さん。

しかしボッチになった原因の一つでもある運営は許さん。


鷹?鷹は悪くない。


「んー、そうだな【明星】....ってところでどうだ?」


「~~~♪」


気分の良さそうな声を上げて返事をしてくれる明星、可愛い(確信)

あっ、ステータスの確認しねえと。


【明星】Level1

HP 10/10 MP 5/5

攻撃 9

防御 6

魔力 4

精神 5

速さ 10


スキル【嘴攻撃】Level1【爪撃】Level1


あ、今気付いたけどスキルレベルは仲間のしか見られないのな。

名前以外は野生のと変わらんなあ。

まあ育てるしかないだろ。


一先ず、近くにいる兎を倒してレベリングだな。


「さあ、明星の初陣だ!」


「~-~~~-!」


革鎧である初期装備の籠手に明星を乗せて標的の兎に放つ!

明星がグングンと高度を上げ、高度を上げたところで急降下、兎を爪で仕留める。

.......明星つおい。


『【兎】が召喚可能になりました。』


召喚しません。

召喚するなら二匹目の鷹です。


「〜~~〜♪」


「お、ドロップ品も持ってきてくれたのか。良い子だなー。」


鷹は可愛い、そしてカッコイイ。いいね?

兎のドロップ品か、あ、鷹もドロップしたけど羽と爪だけ。


【兎の肉】

兎の肉、鳥のような味がする。


うん、シンプル。

そりゃそうだよ、肉について何書くんだよ。

....一つ思ったがこのゲームリアリティ無いんだな、全ては性能で決めろってか?


「~~…~~」


明星が 肉を 見つめている!


「要るか....?」


「〜!〜~~!」


明星の取ってきた肉だし、上げてもいいか。

兎肉を小さく千切って明星に食べさせる。


「~~~〜〜♪」


「....可愛いな、本当。」


このゲームの鷹はかなり可愛い、間違いない。

この俺が言うんだ、可愛く無いわけが無い。


この後、兎を狩りつくした。


□-□-□-□-□-□-□-□-□-□


兎の皮×490

兎の肉×456


兎は俺たちの経験値になった。

多分ザッとでも600は倒した。

ラビットキラーとか言われたら否定できねえよ全く。

無論レベルアップはした。


【フィー】Level6

HP 12/12 MP 10/10

攻撃 8

防御 6

魔力 5

精神 6

速さ 8


スキル【鑑定】Level3【召喚】Level3【杖】Level3【回避】Level2


基本的には明星の急降下奇襲で倒しきれなかった時だけ参戦してたけど、数が数なだけにスキルもレベルアップしたんだよな。

経験値はパーティーと同じで均等に分配された。

それでも....明星が優秀過ぎてそんなの関係ねえ!って倒していったからな....

そんな状況だから気付いたんだが、5レベルからレベルが一切上がらなくなった。

5レベルまでは200羽ぐらいで上がった、だけど5から1レベルだけで400羽だぞ。

恐らく5,10,15と5レベル毎にターニングポイントになってるんだと思う。

まあそれも10レベルになれば解るか。


んで、件の明星。


【明星】Level9

HP 13/13 MP 5/5

攻撃 17

防御 12

魔力 4

精神 7

速さ 18


スキル【嘴攻撃】Level3【爪撃】Level5【索敵】Level8【奇襲】Level7


か、勝てるかッ!

強いんだよ!強すぎるんだよ!

誰だサモナーは地雷職とか言ったの!

強すぎるんだよ!


ハァ...ハァ...落ち着こう。

明星、明星だけレベルが高いのは食事でも経験値が多少入るらしい。

なんで知ってるかといえば、明星が兎肉をご所望で食べさせていたらレベルが上がったから知った。


甘やかしてない、御褒美をあげただけ。

そして今回の兎殲滅戦、普通に考えて600匹も殺れる訳が無い。

でも明星なら出来るんです!


兎を探しているときに明星が手に入れた【索敵】、これで兎やら他の敵を探し。

【索敵】で探知すれば奇襲で確実に息の根を止める。

【奇襲】は敵にバレて居ない時の攻撃のダメージが2倍になるスキル。二倍だぞ二倍。


しかも召喚モンスターはプレイヤーと違って、割り振りによるステータスの上昇以外にも明星なら攻撃と速さ、一部のステータスがレベルアップと共に上昇する。

故に明星が敵を絶対殺すマンになっても仕方ない。


捕まったら確実に死ぬ。

兎が一回弾け飛んだからな。


「~~~....~?」


もっきゅ、もっきゅ、とお肉を美味しそうにほうばる明星。

なんでも無いぞ、もっと食べてな、俺はSS撮りまくるから。


...そういえば、召喚スキルがレベルアップしてたな。

召喚モンスターで戦闘したり召喚すればレベルアップするらしい。

2匹目呼んだほうがいいのかね?


「~~~♪」


まあいいか、明星可愛いし。


チロン♪


「ふぁっ!?」


変な声出た、んー?フレンドコール?

ウィンド、あいつかよ。


「どうだフィーwパーティーw組めたwブッファwかwオイw」


「学校でお前の黒歴史広めんぞこの野郎。」


「調子に乗りました、すいません。」


「んで?親友を切り捨てたウィンド君は役立たずのサモナーに何の用ですかね?」


「そんなボロクソに言うなよ、今パーティーを解散したからお前とやろうかなと思ってな。」


「ああ、人と遊んでたのか、ならいいぞ許してやる。」


「偉そうだな、お前。何様ですかこのヤロー」


「フィー様だよこのヤロー」


「いやぁ、本当にお前はノリが良くて良い。」


「そりゃどーも、ところでお前は何してたんだウィンド。」


「んー、兎狩りだな。」


「そりゃ奇遇、俺も兎狩りだ。そして大量の素材をどうするか悩んでいる。」


パーティーでやってたらしいし、狩猟成果は1000だろうな。


「どんだけ狩ったんだよw」


「600」


「......は?」


「だから600、お前はパーティーだったんだから1000ぐらい行ってるだろ?」


「いや.....120ぐらい。」


「え?」


「こっちのセリフだ、どういう事か聞きたいし素材もあるのか聞きたいから今すぐ初期リスな。んじゃ。」


「ちょっ!まっ!」


プツッと、回線を切られた俺はもきゅもきゅと肉を食べる明星を連れて初期リスに向かった。


□-□-□-□-□-□-□-□-□-□


「フィー、お疲れさん。それとせの鷹は...召喚したのか?」


「おう、野生のは弱かったからな!」


「あれを弱いとか....まあお前ん家鷹匠しか居ないもんな、鷹相手に負ける訳ねえか。」


「んで、どうすんだ?」


「一先ず、素材を見せてもらって良いか?」


そう聞かれたのでアイテムストレージを開いて余りに余る餌と皮を見せる。


「うっわ、ガチである。」


「明星が良い仕事してくれてな。」


「.....一つ聞くが、今のお前らのレベルは?」


「俺が6で明星が9だな!」


「なん.....だと?」


「そんな大した事じゃねえだろ。」


「あるわ!俺がβテストの一ヶ月であげられたのが9レベルまで!トップランカーでも10だぞ!」


「マジかよ.....」


これは....サモナー地雷職とか言われなくなるのか!?

ボッチじゃなくなるのか!?


「一先ず、後で狩りに行こう。」


「おう、いいぞ。だけどその前に装備を新調したいんだが.....」


「どんな装備にする気なんだ?」


「胸当て、普段使ってるような鷹匠装備だな。」


この装備だと明星が飛び辛そうなんだよな。

それに、着慣れてる物の方がやり易いしな。


「それは...オーダーメイドじゃないと出来ないな。」


「幸いにも兎素材が馬鹿みたいにある、売ればそこそこの金になるだろ。」


「知り合いの鍛治士に頼んでみる、まあβテストからやってるし腕も確かだから大丈夫だろ。」


そろそろ俺がリアルでやってる事と変わらなくなるぞ。

サモナー地雷職とか言わせないぞもう。

※現実の鷹は獲物を持ってきてくれるということはありませんがコレはゲームです。

いいね?これはゲーム、仕様です。


さあ、改めて読んでください。可笑しい事はない。いいね?

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