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1話 地雷と呼ばれてソロプレイ(強制)

小説家になろうでの初投稿です。

文法やら、ネタやら、ストーリーやら、酷く低レベルで見ていられないという方はそのままブラウザバックを推奨します。

※大幅な改稿を行いました

MFO、今日からβテストが終わり本サービスが開始されるVRMMO。

開始時刻は午後3時、βテストの抽選には落ちたものの、知り合いが偶然2つも抽選に当たり、1つソフトを譲ってくれた為並んで買う必要はない。

ついでにゲームのレクチャーもしてくれるという。


そんな友人に恵まれた、夜鷹 真尋もこのゲームの配信を待ち望んでいた人間の1人だ。

このゲームは正式名称Magicfantasyon-line、名前の通りファンタジー系のゲームであり、今までもVRMMOのタイトルは多く出ていたが、人気としてはPCゲームなどの方がはるかに高い。

従来のVRMMOタイトル達では技術面などの点で自由性が欠ける為にキャラメイキングでパッツンパツンのゴスロリを着たムキムキのオッサンが沸いたりと。

世にも悍ましい光景が生まれる事がしばしばあった。


五感なども正確に把握出来ず、モンスターに奇襲を受け過ぎてゲームを辞める人物も多かった。

しかしこのMFOはβテストの評判は今までにない程の高評価、VRMMO最高傑作とも言われる期待のゲームだとして評判になっている。


待望のゲーム配信までは、もう1分どころか30秒程度、βテストの情報は見ない、楽しさが半減してしまうのだから。

もうすぐだ、10,9,8,7,6,5,4,3,2,1,0


ログイン!


視界が暗転し、意識が一瞬薄らぎその一瞬の薄らぎが消えログインすると、キャラメイキングの為のウィンドウが出現する。

リアルと差異が大きいと現実とゲームで違和感が出るという事で目の色と髪色ぐらいしか変えられないが。

プレイヤーネームも特に考えずに打ち込み決め、ネーム欄にはフィーの三文字が打ち込まれる。


そして職業....初期職なの為に総じて強過ぎるという事は無く、出来る事が違うというだけである。


「うーん、近接系も遠距離も結構揃ってるなぁ…あ、サモナーもある、これにしておこう」


キャラメイクを終え、ウィンドウ右下にある完了の項目に指を伸ばし触れると視界がブラックアウトしていく。

そして視界が開けてくると…キャラメイクされたアバターは人々に埋もれ、視界は完全に閉ざされていた。


流石に街の中では当たり判定もないのか、視界は悪いものの移動する事は出来たため、人混みをすり抜けて空白地帯に移動すると、不意に人混みの中から声が飛ぶ。


「ん?真尋だよな?」


「意外と近かった…やっぱ最初のラッシュ凄いね」


「いや全く、酷いもんだ、しかしお前は分かりやすくていいな…」


友人に背格好を指摘され、自己嫌悪に陥りそうになる。

男だというのに線は細く、体格は全くもって頼りない、温泉に行った日にはまず女湯の鍵を渡されるのが毎回である、何も嬉しくはない。

そんな自己嫌悪を招いた元凶、真尋の友人である八坂

風馬は落ち込む真尋を尻目にウィンドウを開きフレンド申請を行っていた。


「お前相変わらずネーミングセンスねえのな」


「うるさいな…適当に決めたんだよ、そういうそっちはウィンドって…人のこと言えないでしょ、中二病?」


「失礼な!完璧だろうが!」



にしてもいい装備着けてるな.....

【鑑定】スキルで確認っと。

この【鑑定】スキルは全てのプレイヤーが最初から持っているスキルらしい。

情報が不確定なのは人伝にしか聞いていないのだから仕方ないだろう。


【甲虫の兜】

防御+3攻撃+1

甲虫素材で作られた兜。

とても軽く、頑丈。


甲虫シリーズ、これがβテスターか.....

豪運の持ち主はいいですねぇ!

僻むのはやめよう、悲しくなってくる。


「ところでフィー、お前職業は?」


「ん?お前と同じ学生だぞ。何を今更...」


「そっちじゃねぇ!」


ベシッ!といい音を立ててウィンドにビンタをされる。


「打ったな....打ったなこのヤロー!母さんにも打たれた事ねえのに!」


「そこは親父だろ!つうかリアルの事聞いてねえ!」


痛覚は大半除去されてるとはいえ多少は痛い。

全く、俺は男に打たれて喜ぶ変態じゃないんだぞ。


「んで?職業は?」


「えっと、サモナーだな」


ピキッと、ウィンドどころか周囲が、騒々しかったプレイヤー達が全員動きを止める。

え.....?なに.....?俺なんかしたか....?


「えーと、もう一回聞くぞ?職業何にした?」


「いや...だからサモナー....」


何だこれ....視線が怖いんだが......

メッチャ見られてるんだけど.....こっちみんな。


「えーと....フィー、強く生きろよ?」


それだけ言って去っていくウィンド、そしてプレイヤー達。

なんだよぉ!俺が一体何をしたぁ!


「ウィンド待てぇ!何が強く生きろだ!俺が何をしたんだ!」


「嗚呼、応援してるからな。頑張れよ。」


「だからなんなんだよぉ!?教えてくれウィンド!いやウィンド様ぁ!」


「様ッ!くそっ、不覚にもドキッとした自分に驚きだ.....」


なんか言ってるが聞こえねえ、なんでサモナーを選んだだけでこんな憐れみと嘲笑の目を向けられねばならんのだ!


「....とりあえず落ち着けフィー、そしてよく聞け。」


「お、おう...」


「サモナーはな....その.....地雷職なんだわ。」


なん.....だと?


「それに本サービスではわからんが、βではジョブチェンジの話は一切聞かなかったし....リセマラもこのゲーム、出来ないから.....」


「その.....頑張れよ!」


スタスタと、俺を残してウィンドが去っていく。

絶望して、周りのプレイヤーに目線を向けると、目を逸らして逃げられた。

.......このゲーム.....優しくないね.....


□-□-□-□-□-□-□-□-□-□


あまりの絶望に一時間動けなかった。

周りからの、可哀想に...でも明日には肉屋に並ぶのね見たいな養豚場の豚を見る目が余計ここに刺さった。

対人恐怖症になったらそれは宗馬と運営の所為。


ちなみに、ゲームシステムはヘルプ見ました。

そして同時にサモナーが地雷職たる所以も。


サモナーは勿論召喚士とかそんなんで、このゲームではモンスターを召喚する為に召喚するモンスターを一定数倒す必要があり。

一定数倒すとそのモンスターを召喚出来る。

此処までならともかく、地雷職になるのがここからで。


召喚モンスターはプレイヤーの扱いになり、パーティーメンバー最大7人のこのゲーム。

モンスターをプレイヤー扱いということは、サモナーがモンスターを召喚すると加入できるプレイヤーが減るわけで。


そりゃそうだよな、地雷にもなるよ。

あーあ、やらかしたな.....


でもまあ....やるしかないよな。

ちなみにサモナーのモンスター同時召喚数は限界は無いらしいが自分のパーティーに入らないモンスターが敵を倒しても自分に経験値は入らないらしい。

そんな増やさないと思うけど、それでも最初から幾らでも出せる訳じゃなく。

【召喚】スキルをレベルアップさせないと増えないらしい。


【召喚】スキル2Levelで2体同時召喚出来るらしい。

サモナー自身の武器は杖、ぶん殴るも良し、魔法も良し。

杖でぶん殴るとかいう脳筋プレイするのか....


一先ずパーティー組んでくれる人を探さねば.....


「誰かパーティー組んでくれる方は居ませんかー?」


この手のMMOあるあるのギルドに来て声を掛けてみるも、初期リスの噴水前でド派手にやったお陰で全員無視。

しかも一部には『地雷職が何パーティー組もうとしてるんだ....』とか言ってる。

泣くぞ、しまいにゃ泣くぞこの野郎。


嗚呼....開始早々前途多難だな.....

ナメクジの歩みより遅い速度での更新になります。

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