ついに私の過去が暴かれちゃいますっ きゃはー! byカレンさん
「あの・・・。えと、守護霊ってあの守護霊ですよね?
人に降り掛かる災いとか不幸から守ってくれる。」
「そうだよ!最初にいったじゃない。」
いあ、まぁそうなんだけどさぁ。
そんないきなり私は守護霊ですーって
言われて信じる人なんてごく一部。
食べ物に例えるなら納豆一パック分くらいだと思うんですけど。
あ、私納豆大好きです。小粒派です。皆さんはどっちですかね。
「ああもう、じゃなくて!納豆とかどうでもよくて、
えーとえーと、うぬぬぬぬ。」
「納豆?何のこと?」
「いや、何でも無いです!」
は、恥ずかしい。
「あの、じゃあ、使命ってなんですか?」
「そりゃああなたを守ることですよ。
ね、二人とも・・・って、何やってるの?」
カレンさんの目線の先には、
トランプを睨みながらうんうんうなっているキリさんと
あきれ顔のマコト君がいた。
「いや、キリにババ抜きのやり方を教えてあげようと思ったんだけど、
キリが思いのほか飲込み遅くて・・・。」
「う、うるさいなマコト。これでも頑張っているんだ。」
なんだか兄弟みたいなやり取りをしている。
かわいいな。
「もうちょっと詳しく話したいんだけれど、いいかな?
少し長くなるけれど・・・。」
カレンさんが自分から長く話すなんて珍しいな。
「あ、はい。よろしくお願いします。」
「よぉし。それじゃ、始めるよ。
そこそこ昔、あるところに、
「あ、そういう前置きいらないんで。」
「ひどいなそらちゃん!
せっかく人が自分の過去を赤裸裸に話そうと思って決意したのに!」
「あ、そうでしたか。それはそれは。」
「こほん、じゃあ仕切り直してもう一度。」
こうして私はカレンさんの過去を知ったのであった。
少し切なく、ものすごく衝撃的な甘酸っぱいお話を。
「いや、カレンさん何勝手に書いてるんですか。
千百二歳の人が甘酸っぱいとか言わないで下さいよ。
もう味なんて時代にさらわれちゃったんじゃないですか?
土臭い味しかしなかったりして。ぶふっ。」
「ひっど!そらちゃんひっど!もう守ってあげないよ!」
「ええ、そんなこと言わないで下さいよ〜!
冗談ですって!ちょっと!待って下さい!トイレに籠らないでっ」
しっかり話し合えるのは、もう少し先になりそうです・・・。
次話でようやくカレンたちの過去や、
守護霊になるまでのお話を書いて行きたいと思います。
もしよろしかったらまたご覧下さい(^^)
*粒コショウ*