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衝撃の事実が今、明らかに!ドギャーン!  byカレンさん

うーん。カレンさんが帰ってくるまで何してようかな。

あ、いい事考えた。

「ねえねえ、二人とも、トランプやらない?」

「トランプ?いいけど、僕そら姉より強いからね。

負けてもぶーぶー言わないでよ?」

な、なんだって・・・。

なんかしゃくに障った!絶対負けない!


「いいよ、やろうよ!その変わり、

マコト君こそ負けても泣かないでね!

ね、キリさんもやらない?」

「あ、キリは駄目だよ。やり方分からないし、

そういう娯楽は出来ない性分なんだもん。

それに僕が負ける訳無いじゃん。」

「な、生意気な・・・。

それにキリさんやらないならスピードにしようよー。」


「まて、俺もやる。やり方を教えてくれ。」

「えっ。キリもやるの?」

マコト君が驚愕に目を開く。

「・・・やっちゃいけないか?」

キリさんが怪訝な顔をする。

「だ、駄目じゃないけど、ほら、そのー・・・。」

マコト君がなんかごにょごにょ言っている。


なんだ?なんか聞いちゃいけないこと聞いちゃったかな?

どうしよう。なんとなく空気が重い。

カレンさん、早く帰ってきて下さい。

私こういう空気苦手なんです。

と、その時、


「ただいまー。どうしたのそらちゃん。呼んだ?」

と微妙に聞き慣れたカレンさんの声。

おおお、救いの女神が!

じゃなくて、なんで?超グッドタイミング何ですけど。

「あの、なんで私が呼んだこと分かったんですか?」

「んー、ざっくり話すと、あなたが心の中で助けてーとか

キャーたいへーんとか思うと自然に私が感知して

どこにいても駆けつけられるようになっているの。

ま、本来はあなたから離れちゃいけないんだけれどね。」

ざっくり話すの好きですね。


「とりあえずありがとうございます。」

「いえいえ。で、どうしたの?」

いや、言いにくいな・・・。本人達もいることだし。

ん?こういうときのためにこの心の声を使うんじゃないか?

レッツトライ。


『あのですね。いま私がマコト君とキリさんに

トランプやろうって提案したんですけど、

なんか二人の空気が悪くなって、喧嘩みたいになってしまって・・・。

どうしたらいいんでしょうか。』


『ありゃりゃ。そりゃ大変だったね。

ま、放っとけば大丈夫だよ。

二人とも仲いいから、自然に仲直りするよ。

それにその程なら喧嘩っていわないから。安心してね。』


おお、さすが四ケタ生きてらっしゃるだけのことはある。

なんだかカレンさんの声聞くと安心するな。


『そんなことないよ。照れるなぁ、もう。』

何をもだえてるんだこの人は。

『・・・あのー、恥ずかしいんで、

意図的に私が喋りかけたこと以外のことは

聞かないんで欲しいんですけど。』


『あら、それは失敬。ん、じゃあ次からはそうするね。』


『お願いします。』


「あ、そうだ。カレンさん、

私聞きたいことがたくさんあるんですけど。良いですか?」

「んー、なにきゃなー?」

「・・・千百二歳の人がそんなこと言って首をかしげないで下さい。」

「んなーっ!ひどいじゃないかっ!

千二百歳だろうと一億歳だろうと首かしげてもいいじゃない!」

「いや、言っていることが滅茶苦茶です・・・。」

「ふふん。もういいわよ。で、聞きたいことってなに?」


「あ、そうですね。それが本題でした。

あの、あなた達に与えられた使命ってなんですか?」

「ん?あれ、キリ達から聞かなかったの?」

「あ、はい。」

「だって三人揃ってからの方が良いと思ったんだもん・・・。」

お、マコト君がブー垂れている。

やっぱり見かけが小学生だからそういう仕草は可愛いな。


「んー、ざっくり言うと私達はね、君の守護霊なのよ!!」


ドギャーンとなぞの効果音をつけて両手を一杯に広げながら衝撃の事実をあっさり述べる守護霊(自称)巫女さん。


あれ、ここ、本当に現実の世界なのかな?


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