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こんなにも他人の名付けで困るなんで、考えてもいなかった。

やっと主人公の名前がでてきます。


遅いですね(^^;)



*粒コショウ*

「おかえりなさい、二人とも。おつかれさま。

どうだった?偵察のほうは。」

カレンさんがにこやかに話しかける。

偵察?なんのことだろうか。


「ふん、まぁ、ぼちぼちだな。」

「うん、ぼちぼちだった。でも楽しかったよ。」

「そう、よかったね。あ、私の名前はカレンになったの。

よろしく。二人も名前つけてもらって。」

私は三人の会話をぼーっとみていたが、

そうカレンさんが言い終わると三人がこっちをむいた。

・・・なんか怖い。


カレンさんはニコニコしながら立ち上がり、

「今度は私が行ってくるから。」

そういい、窓の外へ消えてしまった。

いや、ちょっと、どこいくのさ。


 で、部屋の中に取り残された私達。

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」


うぅ、沈黙が痛い。

「・・・なぁ。」

「はっ、はいっ!な、なんでしょうか・・・。」

尻尾の生えた美青年に声を掛けられた。ちょっとドキドキ。

「いや、俺たちにも名前をつけて欲しいんだが。」

「あ、お易い御用です・・・。でも、あのー。」

「なんだ。」

怖いなぁ。言い方が凄く高圧的・・・。

うー、こういう人苦手なんだよぉ。


「な、なんで名前がないんですか?」

「ないわけではない。名乗る事を禁じられているからだ。」

「なんでですか?」

「さぁな・・・。よくわからない。

カレンなら知っていると思うが、俺たちはまだ若いから、

そのことは知らされていない。

だが、俺たちはこの姿になって

他人に名乗ったことは一度も無い。

名乗るときは、己の最期。消えるときだけだ。・・・そう教わった。」


そういいつつ、目を伏せるイケメン君。

シリアスな空気のところ悪いけれど、

私はイケメン君の言っていることを全く理解出来ていない。


なんで名乗れないの?

消えるってことは死ぬってこと?

この姿になってから?

以前は違う姿だったの?

と、疑問ばかりがつのっていった。

でも、なんだか聞いちゃいけない気がする。なんだろうか。


「まぁ、そんなことはどうでもいい。

名前をつけてくれないか。」

そういってこっちを見るイケメン君。うおお、なんか照れるな。

っていうか、まつげ長い。目も凄くきれい。

黒色っていうか、紺色って言うのかな?

光がさしていないけれど、磨かれた石のように、深い瞳。きれいだな。


「・・・俺の顔になにかついているか。」

「いやいやいやいやいや!何も!なにもついてないです!

大丈夫です、ノープロブレムです!」

「そうか?じゃあ、じろじろ見るのを

やめてくれないか。少し、恥ずかしい。」

「あ、はい。そうですね!え、あ、

名前!名前どうしましょうかね!

どんな感じのが良いですか?」


ふ、不覚にも取り乱した。

まさか、あんなこと言われると思わなかったし、

いやいやいや。そんなことより、名前だよ名前。


「そうだな、強そうな名前がいいな。お前は?

さっきから黙ってばっかだぞ。大丈夫か?」

そういってイケメン君は帽子の男の子にしゃべりかけた。

「うん、大丈夫。僕は・・・そうだなぁ、

頭の良さそうな名前がいいな。」

どんな名前だよ・・・。


「う、うーん。かっこいい名前に頭の良さそうな名前ねぇ・・・。

あ、そっちの背の高い方の名前・・・。

キリさんでどうですか?」


「キリ?キリというと・・・あのキリか?」

どのキリだよ!天候のキリのことを言いたいのかなあ?

私は昔読んだ漫画にキリっていうかっこよくて強い

ヒーローがいたからそれを思い出しただけなんだが。


「キリか・・・。悪くないな、よし、俺の名前はキリだ。

改めてよろしくな、そら。」

「あ、どうも・・・よろしくです。」

申し遅れましたが私の名前は岡本そらです。どうぞよろしく。


「えーと、帽子君の名前は・・・。どうしよっかな、

タケルとか、マコトとか?うーん。」

「あ、僕、マコトがいいなぁ。」

おぉ。こちらもあっさり決定。

「ん?マコトがいい?よし、じゃあ決定だ。

よろしく、マコト君にキリさん!」



三人との出会いはこんな感じだった。


「さ、次は君たちが何なのかを教えてほしいな」

これが今一番聞きたいこと。


だって、


これが分からないといささか不安じゃない?


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