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第92話 狩りの時
彼らは腹が減っていた。
ここ最近は馬鹿なカマキリ共が阿保みたいに突っ立っていて、簡単に狩ることが出来た。素早い動きはしていたものの、前からオトリを突っ込ませている間に後ろから襲ってしまえば簡単に狩れる。イノシシは重いし、体も固い。他の虫共はすぐに隠れてしまう。彼らにとってカマキリ型怪獣はとても簡単に狩ることが出来、そのうえで腹を満たすのに十分な大きさを持っていた。
だからだろうか、野生の生き物なら当然のはずの空腹を最近では忘れてしまい、こうして遠出してでもカマキリ型の怪獣を追いかけてしまっていた。
だがその結果がこれだ。決して数の多くない仲間をよくわからない鳥に攻撃され、撃ち落とされてしまった。何をされたのかもわからなかったが、おそらく鼻の部分が何度も光っているように見えた。あれのせいだろう。そう思った一番大きな、おそらくこの群れのリーダーをしている怪獣はすぐに思考を切り換えて降下を開始する。
上りつつある太陽は地面を照らし、ところどころに点在するカマキリ型の怪獣を照らしている。いつの間にか数は少なくなってしまったが当面の腹は満たせるはずだ。そう考えると彼らは動くカマキリ型怪獣を標的に、降下をつづけた。




