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第84話 連鎖する災厄2

 メリーアンの発言を聞いたラボメンバーたちははっとした表情になり、一人一人ラボに戻っていく。目の前に映る光景は確かに衝撃的で、目を離せなくなるほどであった。だが、それに対して彼らができることはなく、自分の職務を果たしていくことが最終的に人類を救うことにつながるのだ。それを十分理解していた彼らは再度自分たちの実験に戻っていった。


 その後、休憩室に残ったスージーは紅茶を入れ、メリーアンに渡した。メリーアンもマグカップを受け取り、口につけながら彼女と話し始める。


「ありがとう、私も呆気にとられちゃってたわ。」


「いいのよ。私もホールで見た時には同じだったから。他の教授たちも同じだったし。私は日本に行ったことはないけど、イギリスと同じレベルの国だったと思うわ。でも軍隊がないって聞いてる。どうなるのかしら。」メリーアンは味のしみだしてない紅茶を飲みながら言った。彼女はせっかちなところがあり、いつもティーバッグを入れるとすぐに飲みだすくせがあるのだ。


「私も正直わからない。でも、ここでどう対応するかが今後の他の国の方針を決めそうね。でも、なんにせよ、あなたの言う通りで私たちがやるべきことは変わらないわ。私も行くわね。」そう言うとスージーも部屋を出ていった。


 流れ続けている日本の惨状と、それに対する専門家のコメントが流れる中、メリーアンはテレビを消そうとリモコンを持ち上げた。


 だが、その瞬間番組が緊急速報に切り替わった。画面は巨大な、おそらく体高6mはあるワニのような巨大な爬虫類を映していた。川を北上しているようで、目にしたことがある光景が映っていた。思ったよりも大学に近い位置に見える。


「速報です。現在ランカスター市外に出現した怪獣は北上を続けております。下記の地域の方は今すぐ避難誘導に沿って避難を開始してください。繰り返します。現在・・・」


 彼女はリモコンを持ち上げたまま立ち止まり、その放送を見つめていた。信じられない。まさかイギリスも。そう思っていると、速報の音を聞きつけたスージーも部屋に入ってきて、すぐさまラボメンバーたちに声をかけた。


「みんな、実験はすべて中止よ。最低限の片づけだけして、ガス栓を締めてから避難しましょう。さあ、メリーアンあなたもよ。」スージーは固まっているメリーアンのリモコンを取りあげ、テレビを消してからラボメンバーの手伝いをしに行った。


 そして、固まっていたメリーアンも動き出し、自分のバッグに最低限の資料を詰めて、他のメンバーと共に避難を開始した。


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