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第75話 進撃2
彼らは疲れ果てていた。休むことのない遁走は彼らの体を追いこみ、徐々にその数を減らしていった。徐々にその速度を落とし、立ち止まるもの、体がちぎれ、もう進めなくなったもの、自棄になったのか、隣にいたものにかみつき、咀嚼しているもの。宛てもなく、その先に何があるかもわからないまま進み続けることで状況が打開されるのかはわからないが、あそこにとどまっていても地獄が待っていただけなのは明らかだった。できるだけ遠くに逃げなければ。
疲れる脚を動かし、体力のあるものはただただまっすぐ突き進むのだった。




