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第57話 幸せの終わり3

サイレンがN市に鳴り響いたとき、健太はちょうど飲み会の閉めの音頭を取っていた。健太も同僚たちも持ち上げたグラスをみんな上げたまま固まっていた。そして飲み会場にあったテレビ画面がすぐさま切り替わり、緊急災害速報を流した。

 その内容は由美が今家で聞いているものと全く同じで、即時の避難を促すものであった。健太や同僚、店の客、店員は全員がすぐさま店を出て、避難を始めた。健太はこの区域のことには詳しくなかったが、店が市の中央に近い繁華街にあったこと、警察署がかなり近くに合ったことからすでに警官が到着し始めており、避難誘導を開始できていた。健太も同僚もその誘導に従いスムーズに近隣の中学校に避難することが出来た。


 彼は不安に押しつぶされそうになりながら、スマートフォンで由美に連絡を取った。電話に出た彼女はとても不安だったようで、涙声で自分に助けを求めてきた。可愛い由美。かわいそうだし、今すぐにでも助けに行きたいが、そうも言っていられない。先ほどテレビで映ったK市の街並みには見覚えがある。あれはかなりここに近い。奴らの進む速度がどれくらいなのかはわからないが、避難してそれほど経たないうちにここまで来るだろう。でも、由美のいるところはここからだいぶ離れている。多分時間的な余裕はあるはずだ。

 彼はそう考えると由美をなだめ、彼女に隼人を連れて最寄りの避難所である小学校まで逃げるように伝えた。そのように話をしていた時に、健太は避難所である中学校に到着した。避難所では警官たちが中学校校舎内部への誘導と体育館への誘導を行っていた。

 

 元々の住民の他、繁華街に出ていた人たちがいるため、この地区の避難は校舎も含めた避難を実施することとなっていた。健太も指示に従い校舎内に避難する。その際に、警官たちは携帯電話を切るように伝えてきた。彼はしぶしぶ指示に従い、由美に隼人を連れて非難するように再度伝え、電話を切った。


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