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第53話 進撃1
彼らは道なき道を進む。目の前にある石造りの壁を砕き、木と鉄で作られた構造物を砕き、ただただ前へと進む。
彼らは進まないといけない。壊せないものに当たれば進みを変え、やはり前に進む。仮に後ろからくる怪獣に押され、脚部や目、羽を欠損したとしても構わずに前に進んだ。進まねばならない。
彼らの中で進むことに疲れたもの、進めなくなったものはその場に残り、自分たちが蹂躙したもの、その残骸に隠れている人間や動物を見つけ出し捕食した。
それは彼らからしてみたら自暴自棄で行うやけくそな行動だったのだろう。でも、動けるものは前に進まなければならない。
そうしなくては、彼らに未来はないのだから。




