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第49話 避難所の戦い 第1作戦6

 1階を走りぬけ、外に出た田上と下田は運動場のライトがすべて消えていることに気がついた。校舎は意図的に電気をつけないようにしてたため気がついてなかったが、いつの間にか断線していたようだ。

 幸いなことだと思いつつ、彼らは電気の消えた体育館まで暗闇の中を全速力で走った。元々短距離走の選手であったこと、ここ最近はランニングなどはしていなかったこと、そして先ほどまで全速力で走り続けていたことから彼らも限界に近付いており、足の筋肉が常に悲鳴を上げているかのようだった。息も上がっており、一息ごとに体の奥から熱せられた空気が外に出ていくのがわかる。体が燃えるように熱くなっていた。それでも無理を通して体育館の裏口に到着した。

 

 運のいいことに、中にいる怪獣たちには気づかれることはなかった。扉に接近してからはゆっくりと忍び歩き、扉に近寄る。だが、近づくにつれ中から生臭いにおいが漂ってくる。鼻の奥を刺激し、嘔気を催すような匂いが足元からへばりついてくるように体を這いあがり、ゆっくりと、だが確実に体を包んでいくような気がした。

 その不快な感覚に耐えながら、田上が扉の左側に、下田が扉を素早く横切り右側についた。鉄製の扉はひどく重く、動きも遅そうだった。扉には外に閂がついており、閂をかけた後には錠前でロックすることが出来るようになっていた。錠前も運がいいことに閂に引っ掛かっており、扉を閉めたらすぐに閉鎖することが出来そうだった。彼らは扉を閉めようとする。


 だが、田上はその前に中の状況を確認しようと思った。単純に気になってしまったのだ。場合によってはその判断も問題なかったのかもしれないが、彼らがやるべきなのは今すぐに扉を閉めることだった。もう第2作戦まで時間がないのだから。

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