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第108話 凱旋

 彼らは満足していた。結局狩りをできたのはあの後一つの建物だったし、そこではそれなりにしか食べれなかった。途中ではぐれた奴を一体だけ追加で狩ることが出来たが、それで終わりだった。だが、それなりに腹は膨れていた。それに、あの小型の獲物は数がそれなりに多く、狩りたてること自体が簡単だった。


 だが、あの音が出る奴はだめだ。似たような見た目の奴がすさまじい音を出して何かを投げてきた。それで仲間が何羽もやられてしまったし、特に巨大な鉄の猪みたいなやつはすさまじかった。目にも留まらぬほどの速度で何かを打ち込んできたのはわかるが、それが何かはわからない。でも、たぶんあの小型の獲物の武器なのだろう。今後は気をつけねば。そう思うと、リーダーは群れに帰還の指示をだし、自分たちの住処へと戻っていった。


 まあ、それほど気にすることではないだろう。あの武器を持っている奴らが出てくる前に狩りを終わらせればいい。それに当分は狩りのために住処を出る必要はない。カマキリ共がごっそりといなくなってしまったことは痛いが、自分たちの頭数も半分まで減ってしまった。だから食事としてはあそこだけでも十分とれるだろう。足りなければあの小型の獲物を時々狩りにいけばいいだけだ。


 そう思いながら、鳥型怪獣達は自分たちの住処へと、明るい空を飛び去って行った。


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